漫画とアニメとゲーム -Manga, Anime and Game (Pixiv Fanbox)
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以前、雑記で、コンビニのレジで「袋をください」と言ったら店員さんから「コロッケお一つですね」と返された(聞き間違いをされた)というお話をしたのですが、最近ある芸人さん(マヂカルラブリーの野田さんですけど)がこれとまったく同じ体験談をテレビで披露されていて、ちょっとびっくりしたノンです、こんにちは♪ 皆様いかがお過ごしですか?
「袋」と「コロッケ」には何か人智を越えた聞き間違えの魔力でもあるんでしょうか。逆に「コロッケください」って言ってレジの向こうから袋が一枚出てきたら、その魔力はかなり普遍的と言ってよいかもしれない。あ、もちろん興味本位で検証実験とかしないでくださいね、近くのコンビニとかで。
さて今日は何のお話かっていうと、漫画やアニメやゲームなんかについての雑談です。漫画やゲームといえば私よりもミランの方がよっぽど詳しいんじゃないかと思いますが(という設定のミランですが)、私も負けじと思いつくままゆるゆる書いてみようかなあと思います。「ノンって人、なんにも分かってないなー」とミランにツッコまれるかもしれないけど、とりあえず行ってみましょー☆
漫画
私はふだん百合を題材の一つとして活動をしているので、どうしたって世の中の百合事情が気になってしまいます(と言えばいかにも聞こえがいいけど単に百合ファンなだけです)。あの漫画作品の続刊はいつ出るのか、あの作品のアニメ化はまだかと、暇さえあれば目を♡にして「百合チェック」をしています。でももちろんすべての百合漫画の現状を見通せているわけではない。日々新しい百合作品が生まれるのは百合ファンにとっては喜ばしいことだけど、反面、これだという作品を見落とす機会も増えてしまうのは悩ましいところですね。
そんな数ある百合漫画の中で、私がときどき読み返すのが土室圭さんの『徒然日和』です。女子高生4人(カップル2組)が登場するのですが、タイトルからもなんとなくうかがい知れるように、「何も起こらない」漫画です。まさしくつれづれなるままの展開がつれづれに続き、読む人によっては「ああん?…で?」となってしまう危うさをはらんでいる。他ジャンルの漫画に比べると、百合というジャンルはこの「何も起こらない」という作法が比較的寛容に許容されている気もしますが、それにしたってです、この漫画はいさぎよいほど何も起こりません。
もちろん百合漫画の屋台骨ともいえる「イチャラブ要素」はさすがに堅持されてはいます。でもそれも薄口しょうゆというか塩分控えめというか、『やがて君になる』や『ささやくように恋を唄う』ほどのイチャラブ度ではない。
それでも私がこの作品のリピーターであるのは、たった一つの理由によります。それはこの作品が、何も起こらない事への「おそれ」に過敏にならなくてもべつに大丈夫ということをおだやかに教えてくれるからです。
考えてみると私たちの毎日というのは、それほどの変化に富んでいるわけではありません。そりゃあ中には「いや、俺の毎日は違うぜ!」という殿方(とは限りませんが)もいるかもしれないけれど、毎週末派手なパーティを開いているようなセレブでもない限り、大多数の人は(私もそうですが)おうおうにしてあまりぱっとしない日常を生きているものではないでしょうか。そこには、何も起こらないことへの安心感がある反面、それがずっと続いていくかもしれないことへのほんの少しのおそれがひそんでいる。
でもこの漫画を読んでいると、べつにそんなことをおそれる必要なんてどこにもないんじゃないかという気がしてくる。4人の登場人物たちは、何も起こらないことを気にもしていません。まったく全然。だから屈託もなく笑うことができ、何の気負いもなくいつも素直でいられる。これって実はとても貴重なことのように、私には思えます。
ご興味おありの方はぜひ読んでみて下さいね(*´︶`*)
余談:『徒然日和』はもともと連載漫画だったのですが、3巻という短めの巻数で完結しています。わりと急に完結したこともあって当初は人気の問題とかいろいろ噂されたみたいだけど、土室先生ご本人は「続けるのが難しくなった」と(だけ)おっしゃっていました。それがどういう難しさなのかは先生にしか分からないことでしょうけど、でもノンが思うに、たぶん、たぶんです、連載するには作画がたいへんすぎたんじゃないかなあと想像します。人物もそうですけど、背景や小物がとても丁寧に描いてある。それもこの漫画の魅力の一つになっています☆
アニメ
今リアルタイムで観ているアニメの一つが、『シャドーハウス』です。もともと原作の漫画を好きで読んでいたんですが、アニメ化決定が報じられた時はぴょんぴょん(心の中で)飛び跳ねました。あの好きな漫画の主人公たちがぬるぬる動く! そう思うだけでもわくわくするものです。さらにあのキャラクターはどんな声になるのか、あの服装はどんな色味になるのか、お話はどんなふうに再構成されるのか。漫画作品がアニメ化される際にはいろいろな楽しみ方がありますよね。
この作品は、ゴシック調の巨大な洋館を舞台に、「シャドー一族」と呼ばれるなぜかいつも全身すすまみれで影絵のような見た目の貴族と、それに仕える「生き人形」という人形とも人ともつかない存在がくり広げるミステリー系の物語です。イナゴもびっくりの「伏線大量発生」と言ってもいいほど全体的に謎めいた設定で、この先お話をどう着地させるのか(イナゴを一匹いっぴきをどう捕獲するのか)注目していきたいところなのですが、とにかくキャラクターがかわいくて、表情やしぐさを見ているだけでも飽きることがありません。
アニメ版でも十分その魅力を楽しめると思いますが、原作漫画ではまた一味違った魅力を味わえます。ものの凹凸や陰影を表現するのにトーン(グレーのベタ塗りに見える魔法のシート)をほとんど使わず、代わりにしゃしゃしゃっと手描きの線を引いて処理してあるので、ちょっとおフランスの漫画(バンド・デシネ)を思わせるようなけっこう独特な画風なのですが、それが中世ヨーロッパ風の世界観を絶妙に引き立てています。いいなあって思う。作品全体に、レトロな手作り家具のようななんともいえない味わいがある。衣装や小物などのデザインにも一つ一つこまやかな気配りがしてあるので、広く中世ファンタジーなどが好きな方には相性のいい作品だと思います。
「いいなあ」で思い出したのが、『舞妓さんちのまかないさん』です。こちらも見るもかわいいキャラクターたちがほわほわ魅力を振りまく現在放映中のアニメです。小山愛子先生の漫画が原作になっています。
ただ今のところこのアニメは某テレビ局から海外へ向けてのみ先行放映されている状態で(しかるべき所へアクセスすればネット配信で英語字幕付きのものが鑑賞できます)、国内放映は今年の秋ごろになるとのことです。このあたりの事情は「オトナのなんたら」なのかもしれないけど、この作品が舞妓さんの生活を中心に据えたお話であることが、日本文化の積極的発信という意味で、海外先行の一つの理由になっているのかもしれません。クール・ジャパンっていうやつなのかな?
ところで舞妓さんというのは日本文化を象徴する一例でありながら、日本人にとって分かっているようでよく分かってないものの好例のように思えます。私は何度か京都の街中で舞妓さんを生で目にしたことがあるんですけど、もしそのとき海外観光客の方から「この人はどういう身分の、何をする人なんですか?」と説明を求められたとしても、「えっと、舞妓さんです…」と群衆の中へ後ずさりしながらそう言葉を返すのが関の山だったに違いありません。それくらい舞妓さんというのは、私たちの近くにいながら遠い存在であるように感じます。
でも実は舞妓さんもお勤めが終われば宿舎の部屋でパジャマを着て、仲間とおしゃべりしたりプリンを食べたり、ごくふつうの女子時間を過ごしている。仕事やお稽古のことで悩んでみたり、誰かのことを恋しく想ったりもする。『舞妓さんちのまかないさん』を観ると、そんなことが分かります。あと、一度結った髷(まげ)をほどくのは週に一回のみ、髪を洗えるのもその時だけで、寝るときは髷がくずれないように木製の脚のついたやたらと高い枕(殿様のひじ掛けみたいな。絶対に首痛くなるよ~)を使う、とかね。他にもいろいろ分かります。舞妓さんって大変だー。
余談:内緒ですけど、『シャドーハウス』を観ていて、ある「生き人形」が日ごろの力不足をとがめられ、貴族のご主人様から猿轡をされて棍棒みたいなものでお尻をぺしぺしされるシーンにドキっとしました。アニメをどういう目で観ているんだという話ですけど、活動柄というか癖というかなんというか…(⁄ ⁄•⁄ω⁄•⁄ ⁄)⁄
ゲーム
ゲームがうまい人っていうのは、どうしてあんなにうまいんでしょうか? 動画投稿サイトで神がかったプレイ動画を見かけるにつけ、この人たちは私とは何かが決定的に違う人種だと痛感させられます。一度知人から、「ノンお前は絵はまあまあ描けるのに、ゲームはなんでそんなにへたくそなんだ」と言われたことがあって、「え、ちょっと待って」と思ったものですが、絵の力量とゲームの腕前に何か因果関係はあるんでしょうか。それはともかく、私はゲームがうまくありません。ただし、好きです☆
少し前まで『スプラトゥーン2』(Switch版)をやっていました。人の姿に変身できるイカを操作して遊ぶので、通称「イカ」と呼ばれているゲームです。晩ご飯にイカの天ぷらでも食べている最中にピコピコとゲームの音が脳内再生されるようだと重度のスプラトゥーン中毒だと言えますが、うーん、私はそこまでではないかなあ。
そもそもこのゲームの『1』をやったことがなくて、いきなり『2』から始めたので、「にわかめ!」と言われても「そうだよなー」と思うしかないんですけど、にわかでも楽しめてしまうのがこのゲームの良いところだと思います。
キャラクターやフィールドのデザインはかわいくてポップだし、そられのカラーリングも使っていない色を見つけ出す方が難しいくらいハチャメチャにカラフルなので、画面を眺めているだけでもなんだか楽しい気分になってきます。ゲーム・コンセプト自体がおよそ「闇」とか「暗がり」とかいうものとは無縁であるため、『バイオハザード』のように「画面が暗くて何やってるのか分からん!」という悲劇も起こりません。私のようなへたっぴの「にわか」にはうってつけのゲームです。
ただ楽しい反面、私にとってはちょっとした問題もありました。基本的にこのゲームは、オンラインでプレイヤーが4対4のチームに分かれて互いに撃ち合うのですが、まずシューティング・ゲームっていうのが実は私は得意ではなくて(駄目じゃん)、そのうえプレイヤー同士で撃ち合ったり殴り合ったりするゲーム(PVP)がどうも苦手と来ています(終わってんじゃん)。
シューティングの部分についてはこれは単に私がへたなだけなのですが、プレイヤー同士でやり合う部分に関しては、画面の向こう側にこの敵キャラを実際に動かしている人がいるんだなと思うと、なんとなく攻撃の手がためらいがちになってしまう。なので『フォートナイト』とか、おもしろそうだなあと思いつつ、たぶん向いていないのでやったことがありません。
それでも『スプラトゥーン2』をやっていたのは結局楽しかったからだと思うんですけど、シューティングはやっぱりなかなかうまくならないし、PVPにはいつまでたっても慣れないかもしれない。好きだけどうまくないし、PVPは苦手だけどやってるって、よく考えたらだいぶこじれてますね( ◜ω◝ )
そういえば、『コール ・オブ・ デューティ ブラックオプス3』(PS4版)という銃をぴゅんぴゅん撃つゲームでは、プレイヤー同士の対戦モード(これがメインのゲームなのですが)をただの一度もやらずに、コンピューター制御の敵しか出てこないストーリー・モードだけをちまちまやっていました。うん、こじれてる!
余談:今時間があればやっているのは、『モンスターハンター ライズ 』(Switch版)です。モンスターハンターはナンバリング・タイトルがたくさん出ていますけど、私は『4G』の頃から始めました。なのでたぶんもう通して6年くらいシリーズでやっていると思います。そのくせ、武器は何種類もの中からいつでも好きな武器(弓とか剣とかハンマーとか)を選んで使ってよいにもかかわらず、スラッシュ・アックスっていう斧みたいな武器一つしか使ったことがありません。こんなことを言うとプロ・ハンターさんから怒られるかもしれないけど、他の武器の操作を覚えるのがたいへんなんです! 素材とか集めるのがメンドーク・サイ(1902~1983)なんです!
というわけで、今回は漫画とアニメとゲームについて雑多に書いてみました。他にも言及してみたい作品はあるのですが(さらに本と映画についても書いてみたいのですが)、それをすると校長先生みたいにずるずるとお話が長くなってしまうので、また機会があればということにしようと思います。
皆さんも好きな漫画とかおすすめのゲームとかあったら、ぜひコメント欄でいろいろ聞かせてくださいね。
ではまた~♪