【サンプル】サク抜きショート『足の臭い当てゲーム』【男の靴下、臭い、足舐め】 (Pixiv Fanbox)

「なぁ、ゲームしようぜ」

風間がそう言ったのを聞いて、俺は思わずビクリと身体を震わせた。

サッカー部の部室。

練習が終わり、さっさと帰ろうとした俺に声を掛けて来たのは３人の先輩だった。

サッカー部で有名なこの３人は、サッカーよりも後輩を苛めるために部活に来ているのではないかと思う程に、後輩苛めが酷いことで有名だった。

風間、緒方、本城。

サッカーもレギュラーから外れたことが無い程上手い上に見た目も良く、勉強もそこそこ出来て性格が明るいので、教師からの受けも悪くない３人。

当然女子からの人気も高く、試合になれば女子生徒達が集まって応援にくる程だ。

しかし実際は性格が悪い上に、相手が苦しむことが好きなドS。

喧嘩も強いせいで苛められている後輩たちは脅されてそれを誰かに相談することもできず、教師に言ったところで３人の評価が高いせいで信じて貰えず、結局は泣き寝入りすることしかできないのだ。

３人は部活終わりにランダムで後輩に声を掛け、そいつをターゲットに弄ぶのが恒例だった。

そして今日のターゲットに俺が選ばれてしまったのだ。

「なぁ、ゲームしようぜ」

俺と３人の先輩たちしかいなくなった部室で、風間が俺に向かってニヤニヤ笑いながら言ってきた。

ターゲットに選ばれたことが初めてではない俺は、『ゲーム』という単語を聞いて過去の嫌な記憶が一気に蘇ってきた。

後輩３人でオナニーをして、誰が一番最初にイけるかのゲーム。

口に水を含んだまま先輩たちから順々にケツを蹴られて、一滴も零さないでいられるかのゲーム

そんなゲームには勿論罰ゲームが用意されており、散々な目に合ったのを思い出す。

「げ、ゲームですか。良いっすね。やりたいです」

俺は声が震えそうになるのを堪えながら、なんとか返事をした。

ここで乗り気な様子を見せないと、もっと酷い目に合わされるのは経験上皆知っている。

先輩たちといる間はずっと楽しそうに、乗り気でいることが俺ら後輩たちの間での暗黙のルールだった。

「今日は須藤のために良いゲームを考えてきてやったんだよ」

「あ、ありがとうございます！」

「ゲーム考えてきたって、緒方すっげぇ後輩思いじゃん」

「ほんとほんと。須藤もこんな後輩思いな先輩がいて嬉しいだろ？」

「う、嬉しいっす」

三人が部室のベンチでユニフォームのまま座り、俺を見ながら口々に言うなか、俺は必死に作り笑顔を浮かべて３人の前で後ろ手に組んで立っていた。

「で、緒方はどんなゲーム考えたんだよ」

「まぁまぁまぁ。先輩のことを思ってくれてる後輩にとっては簡単なゲームだよ」

緒方は日に焼けて黒い肌で白い歯を見せて笑いながら、自身の履いているスパイクをモゾモゾと動かし始める。

俺は嫌な予感がしながらも、ただただヘラヘラ笑っていることしかできなかった。

「ほら、俺らって今サッカー終わりで足がくっせぇじゃん？」

「あぁ、今日暑かったしかなりくっせぇな」

「ってか今も匂ってるし」

「だろ？けどそんな足の匂いにも、人によって違いがあると思うんだよ。だから、今から須藤には嗅いだ足が誰の足の匂いか当てて貰おうと思ってよ」

緒方からとんでもないゲームが提案され、思わず作り笑いをしている顔が引きつってしまう。

「ぶっっっ！！何それやっべぇじゃん！」

「良いじゃんやろうぜやろうぜ」

そしてそんな緒方の提案に乗り気な二人。

つまり、今から俺はあいつら三人のあの臭そうな足を嗅ぐと言うこと…

只でさえ足なんて嗅ぎたくないのに、サッカー終わりでグチャグチャになったソックスを履いた、こいつらの臭そうな足を嗅ぐなんて冗談じゃない。

「い…」

嫌ですと口まで出かかった言葉を必死に飲み込む。

「い、良いっすね」

そしてなんとか笑いながらそれだけ言うので限界だった。

「だろ？須藤もこの足、嗅ぎてぇよな？」

緒方は返事をした俺に向かって足を伸ばし、汚れた白いスパイクに青のソックスを履いた足をブラブラと揺らす。

「は、はい。嗅ぎてぇっす」

どんなに嫌でも、全てを肯定することしかできない。

少しでも機嫌を損ねると、ぶん殴られたり蹴られたりともっと酷い目に合わされるのだ。

見るからに臭そうな足を嗅ぐのは嫌だが、痛いのはもっと嫌だった。

「おし、須藤もそう言ってるし早速始めようぜ！おい、そのまま膝ついて四つん這いになれよ」

「はい！」

俺は緒方に言われた通り、その場で四つん這いになって三人の方を見上げる。

「ははっ、犬みてぇだな。えっと…あぁ、これで良いか」

すると風間がベンチに置いてあった汗拭き用のタオルを取ると、俺の方へと来て目を隠すように頭に縛った。

「おい、ちゃんと見えねぇようになってるか」

「は、はい！見えないっす」

目隠しは少し目の上にあったせいで、目線を下にすれば少しだが見ることはできていた。

だけどそれは敢えて言わない。

少しでもゲームを早く終わらせるには一回で匂いを当てなくてはいけないから、このぐらいのズルは許して欲しい。

と言うか、そもそも匂いを当てさせるなら、まずは見える状態で一度三人の足を嗅がせてから目隠しをして再度嗅がせて、誰の足の匂いかを当てると言うのが普通ではないのか。

ヒントもなくいきなり嗅がされて当てられる訳がないのだ。

最初から当てさせる気がないのだから、このズルはお互い様だろう。

「おし、じゃあ最初は…」

最初俺の位置からみて真ん中に緒方、左に風間、そして右に本城がいた。

タオルの隙間からは足元しか見えないが、左の奴が真ん中に移動したのが分かった。

そしてそいつが黒いスパイクを脱ぎ、ソックスを履いた足を露わにする。

つまり今から俺に嗅がそうとしているのは風間だ。

風間は外の空気に触れた涼しさを楽しむように、スパイクから現れた青いソックスを履いた足指をグニグニと動かす。

ぐっしょりと足汗で蒸れているのが見ただけで分かり、練習後のため土汚れでドス黒く汚れていた。

「じゃあいくぞ」

そう言う緒方の声が聞こえた瞬間、俺の鼻へと風間の足裏が押し付けられた。

「っっっっ！！」

鼻の穴を塞ぐように風間の足裏が張り付き、足汗で濡れたソックス越しに弾力のある熱い足裏を鼻で感じる。

嗅ぐ前からその感触の不快感で全身に鳥肌が立っていた。

「ほら、嗅げよ」

今度は本城の声が聞こえ、俺は仕方なく鼻からすぅっと息を吸い込んだ。

続きは４月７日に他プランでも公開予定

現在タバコプランにて先行公開中

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