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2か月に1度、課長である俺は自身の部下たちの面談を行う必要がある。

内容は前回の面談時に定めた目標が達成できたかや、今後の目標の設定、そして部内で何かハラスメントが起こっていないかの確認等々真面目な内容が半分の、残りの半分は社員とのコミュニケーションが目的の面談だ。

上司と一対一だからこそ言えることもあるだろうし、こうやって話す機会があることによって関係が築かれて普段の業務が円滑に回るようになる。

時間は30分となっているが、状況に応じて時間は前後するため、面談のための部屋の予約は予め長めに設定してある。

「皆さんに頼られるのはとてもありがたいんですが、それがとてもプレッシャーで…自分が長くこの部署にいるから仕方ないこととは思うんですけど…」

今面談中なのは、俺のチームの中でもベテランの位置にいる杉田だった。

仕事が丁寧で早く、知識もあって優しいため、他のメンバーはみんな杉田を頼りにしているとよく面談でも話が出ている。

「そっか…杉田のことはよくみんなから仕事ができるから頼りにしてるって話は聞いてるけど、確かにしっかりしてるからみんなが甘えちゃうのかもね…」

「それにここの仕事って正誤がはっきりしないことが多いので、その判断にとても迷ってしまって…もうここも長いですし、そろそろ異動したいなって気持ちもあって」

「確かに俺も判断に迷うことがあるし、色々気を遣うよね。杉田のキャリアを考えても、確かに異動を考えても良い時期だね。ちょっと部長とも人事のことは話しておくよ」

こうやってチームメンバー達と話しをすることにより、それぞれのキャリアを考えてあげるのも上司の仕事だ。


「ふぅ…次は誰だ」

杉田との面談が終わり、次の面談の相手を確認する。


『王野和樹』


その名前を見て思わず顔がにやけてしまった。

王野は元々会社が所有していたラグビーチームのプロの選手であり、去年までは現役として試合にも出ていた。

しかしラグビーチームが解散することになり、選手達は通常業務の部署に配属になり、王野は俺のチームに所属をしていた。

元々社員として雇用され、ラグビーチームという部署に所属して働いていると言う形になっていたため、入社式の際に王野を見たことはあったが、まさか自分のチームに配属になるとは思っていなかった。

同じ会社とは言え、うちの会社は大手のためグループ会社を含めると社員は1万人近くいる。

入社式以降はTVや社内のポスターでしかみたことの無かった男が、こんなに身近にいると言うのはとても不思議な感覚だった。

そして王野は俺にとっての性癖だったのも大きい。


コンコンッ

「失礼します!」

ドアがノックされ、王野が部屋に入ってきた。

「お疲れ様。じゃあそこに座って」

「はい」

王野は少し緊張気味に机越しの俺の前の席へと座った。


今年29になる王野は、俺の3つ年下だった。

190近い身長に、ラグビーに適した筋肉の上に脂肪が程よく乗ったガッチリとした体形。

腕や足も太く、着ているスーツも既製品だと着れないため特注で高くついたと言っていた。

特注のスーツを王野はガタイの良い身体にピッチリと着こなし、スーツ越しに身体のラインが分かりなんともいやらしく感じた。

そんな野獣のような体系ながら顔付は精悍で俳優のように整った美丈夫であり、短髪の黒髪から爽やかさすらも感じるのだから不思議だ。

こんなにも雄の匂いを全身から醸し出せるのは、元々プロのアスリートだったということが大きいだろう。

ラグビーという強い男同士のぶつかり合いを日々していた男。

そんな王野が自分の指示を聞き、こうやって面談で俺を頼って話をしてくるのだから堪らない。


「最近はどうだ。仕事には慣れたか?」

「はいお陰様で。ありがたいことに客先でも自分のことを知ってくれてる人が多いので、色々やり易くて助かってます」

「ははっ、そうだろうな。こっちとしても王野のお陰でシェアも順調に伸びててありがたいよ」

王野はうちのチームでは営業として活躍をしていた。

プロの選手として活躍していたお陰で一般社員よりは知名度があり、知らない人にとってもその図体や顔立ちからも印象に残りやすく、体育会系気質のお陰で客先でも威勢が良いしハキハキと話すのも相手に好印象を与えているようだった。

お陰で王野が来てからうちのチームは大分営業がやりやすくなったと評判だ。

「さて、今後の目標だが…」

王野とも今後の仕事についての話を進めていく。

まだここに配属になって半年の王野との面談は今回が3回目。

業務全体を把握し一人前になるのが目標になるところだが、既に成績を上げている王野はもう少し上のステップを目指しても良いのかもしれない。

特に他には困っていることはないようで、真面目な面談は15分程で終わった。

「じゃあここからはコミュニケーションのための時間だ」

本来なら残り15分だが、王野の面談は特別に1時間の枠を用意していた。

周囲にはまだ新人であることと、元々アスリートのため社会人として通常の業務に慣れないことのケアのためと説明していたが、本当の理由はまた別にあった。

俺は席を立ちあがると、部屋の鍵を内側からかける。

「??課長…?」

なぜ鍵をかけたのか分からないと言うように俺を呼ぶ王野。

そんな王野に、俺は持っていたスマホの画面を見せた。

「えっ……」

瞬間、王野の目がトロンとしたかと思うと、すぐにカッと目を見開いた。

そして王野は席から立ち上がると俺の方へと歩みより、俺を正面から抱きしめてきたのだ。

「課長…」

スーツ越しの筋肉で盛り上がった厚い胸元で顔が覆われ、香水と汗の匂いの混ざる男の匂いに包まれる。

そして王野は俺の耳元へと顔を寄せると、囁くように言った。

「好きです…」

それを身体でも示すように硬く大きくなった股間を、俺の腹に擦りつけながら。

「あぁ、俺も好きだぞ王野。今日も楽しませてくれ」

「勿論です課長。課長のためならなんでも…」

それは俺に好意を向けていると言うよりも、俺に魅了され心酔していると言う方が近いかもしれない。

王野に抱かれながら顔を見上げると、王野は俺を抱きしめて満足しているのかとても嬉しそうな顔をしていた。

王野がこんなことになっているのは、俺のスマホに入っている催眠アプリのお陰だった。

アプリの画面を見せ、その後に見た最初の人間を好きになると言うもの。

最初は半信半疑だったものの、初めての面談の際にダメ元で王野に見せてみたところ、見事俺に心酔したのだ。

効果は1時間と短いが、催眠状態になるためその間の記憶がなくなると言う、色々するには都合の良い仕様となっていた。

王野に使うのはこれで三度目であり、使い続けて分かったことだが、催眠状態になった時の記憶は催眠時に引き継がれるらしく、王野は前回のことをちゃんと覚えていた。

「王野、そろそろ始めよう」

「はい、いつものですね」

俺が言うと王野は理解したように俺を離して先程の席へと再び座ると、そしてそのまま両足をドンと机の上に乗せ、その大きな大きな革靴の足を前へと突き出したのだ。

俺も席へと座ると、ちょうど俺の目の前に王野の30センチはある革靴の裏が見える。

営業のため外に出歩くことが多いと言うのに、仕事用の革靴はこの一足しか王野は持っていないためかなり履き込まれており、ギチギチに足が詰まっている革靴はよく足に馴染んでいた。

「今日は一日何をしていたんだ」

今の時間は17時15分。

この面談が18時までで、丁度定時となる。

「今日は直行で客先に行って、その後は面談前までグループ会社に挨拶回りに行ってました。デスクワークはほとんどせずに歩いてばかりだったんで、課長好みに仕上がってると思います」

俺の癖を理解し、喜ぶ言葉を言う王野に思わず顔がニヤついてしまう。

「そうか。それは楽しみだ」

俺は逸る気持ちを抑えながらも目の前にある王野の右足の革靴に手を伸ばし、踵を握ってその靴を脱がせていく。

ずぽっと音を立てて革靴を脱がされ現れたのは、黒いソックスに包まれた王野の大きい足。

革靴を脱がされたばかりの足からは白い湯気が出ていると錯覚する程に目に見えて蒸れが分かり、足汗で湿ったソックスは足裏にぴっちりと張り付いている。

今日も一日歩いていたからか足裏は摩擦で足型に白く浮き上がっており、立派な足裏が靴下越しにもはっきりと分かった。

その臭そうであまりにいやらしい足を目の前に、俺は思わず興奮で生唾を飲んだ。

「どうっすか、俺の足。課長好みになってますか?」

そんないやらしい足越しに見える王野の顔は、褒めて貰うのを待つ犬のような期待した顔をしていた。

「あぁ、俺の好きな蒸れて臭そうな足だ。まずは革靴から嗅いでやるからな」

「は、はい!お願いします」

今すぐその臭そうなソックスの足に飛びつきたい気持ちはあったが、まずは手に持った革靴の方から堪能することにする。

典型的なストレートチップの黒の革靴。

足に馴染んでいた革は柔らかくなっており、先程まで足を入れていたせいでその温度を感じた。

俺は革靴の入口へと鼻を寄せると、じっとりと足汗で湿った中敷きに鼻をつけ、そのままテイスティングでもするようにスンスンと鼻から息を吸った。




続きは3月10日に他プランでも公開予定

現在タバコプランにて先行公開中

全文約12000文字

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