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酒、タバコ等の嗜好品は一般的で、よく会社では「1本行ってきます」「飲み行こう」と上司や同僚に声を掛けるところをよく見るし、それを見たところで特に変だとは思わない。

それは倫理的に考えても特に問題のある行為ではなく、それが普通であるから。


だから俺はその常識を改変した。


俺には常識を改変する能力があった。

『もしも~だったら』と思い浮かべれば、1ヶ月に1度だけ常識を改変できるのだ。

1度変えてしまうと、少なくとも1ヶ月は元に戻らないため、ある程度慎重に考えなければいけないのだが…

今回俺が考えた世界はこうだ。


『もしも嗜好品の一つとして足フェチを楽しむことが一般的だったら』


俺は酒やタバコの延長線上に『足フェチ』を追加したのだ。

つまり、一服や飲み行く的なノリで足フェチプレイができると言う訳なのだが…

正直最初は様子を見る必要がある。

俺ができるのは世界の大枠を決めるだけで、細かい部分まで決めることができる訳ではないからだ。


「さて」

会社に到着し、若干緊張しながらも自分の部署のフロアへとエレベーターで上る。

そして俺が真っ先に向かったのは、同じフロアにある喫煙所だった。

酒と違ってタバコはタバコを吸う専用の部屋が用意されていることが多い。

それならば足フェチを嗜む場所ができていても不思議ではないはずだ。


「あっ…」


いつもの喫煙所の隣。

以前は自販機がいくつも並んでいた箇所が、喫煙所のような部屋になっていた。

喫煙所のドアにタバコのマークがある中、その部屋のドアには足らしきマークがある。


すげぇ…ちゃんと嗜好品として認められてる…!!


俺は様子を伺うために、その部屋へと入ってみる。

中は試着室のような部屋がいくつか並んでいてカーテンがあり、その内の一つのカーテンが閉まっていた。

恐らく中で足を嗜んでいるのだろう。

俺はすかさず隣のブースへと入り、隣のブースに耳を澄ませる。

すると、特に隠す気もないのか普通に男女の話す声が聞こえた。


「あ~、やっぱ2日目だと朝でも臭いっすね」

「でしょ?あんたが言うから昨日のストッキングそのまま履いて来てるんだから感謝してよね」

「はぁ…臭ぇっす♡俺先輩の足の匂いが一番好みなんすよねぇ。今日の帰りもお願いしますね」

「そんなこと言ったって甘くしないからね。ちゃんと仕事頑張んなさいよ?」


う、羨ましい…!!


お互い特に恥じる様子もなく、足の匂いが好みだと言うことが褒め言葉として捉えられる。

素晴らしい世界だ…!!


俺はブースを出て、早速俺の相手を探しに部署へと戻る。

すると少し早い時間だと言うのに、既に何名か出社してきていた。

部屋を見回して目的の相手を探す。


えっと…いた!!


「主任!おはようございます!」

「あ、おはよう」

そう言って俺の方を見て笑顔で挨拶を返してくれる水崎主任。

仕事ができる上にみんなに優しいので、水崎主任は男女問わずみんなから人気があった。

おまけに美人でスタイルまで完璧。

相手を選ぶならこの人しかいない。

「主任、今日仕事終わったあと少し足に付き合って貰っても良いっすか?」

この世界での誘い方が分からず、取り敢えず飲みに誘う感じで誘ってみる。

「え?どうしたの?何か悩みでもあるの?」

「あ、いやそう言う訳では。実は足を嗜もうかなって思ったんですけど、まだ好みの匂いがわからないので、最初は主任のが良いかなって」

今度は吸うタバコを最初に決める時みたいな返しをしてみる。

「あ~、なるほどね。なら最初は匂いが強くない朝の方が良いんじゃない?仕事終わりだと私の足って結構匂いキツめになるから…この前私のを嗅いだ松田君がキツ過ぎて一吸いで止めてたしね」

返事は合ってた上に、とんだ棚ぼたな情報を手に入れた。


主任の足は匂いがキツい…!!

ってか松田もなんて勿体ないことを!!


「大丈夫です大丈夫です!最初はキツめのから入って、キツかったら徐々に落として自分の好みを見つけようかなって」

「そういうやり方もあるにはあるか…了解。じゃあ業務終わりにね」

「お願いします!」


よっしゃぁああああっ!!


あの主任の臭い足を嗅げるなんて最高じゃねぇか!!


自分の席へとつき、仕事の準備をしながら主任の足の匂いを想像しながら一人興奮していた。

「水崎主任の足、仕事終わりはかなり臭いから初心者にはキツいぞ?大丈夫か?」

すると、主任との会話を聞いていた同期の桜井が話し掛けてくる。

「ん?桜井も主任の嗅いだことあんの?」

「まぁな。俺も仕事終わりのだったんだけど、ちょっとキツくて2回吸って止めたわ」

「そんなか…」

なんと言うか、そんなことを言われたらビビるどころか凄く期待してしまう。

「逆に誰のが良いとかあんのか?」

水崎主任から相手を変える気はないが、気になって聞いてみた。

「そうだなぁ。取り敢えず朝は誰のでも比較的吸いやすいから、2日履きとかじゃなければ水崎主任でも大丈夫だな」

「なるほど」

確かにさっきブースにいた奴は2日履きを先輩にお願いしてるようだった。

「あとはほんと好みだが、昼過ぎあたりなら大宮さんは良い具合な匂いで、夕方以降ならちょっとキツめではあるが森本あたりが無難に臭いし嗅ぎ応えはある感じだな」

大宮さんは俺の2つ上の先輩で、水崎主査程ではないが俺の好みの系統ではある。

森本は後輩で、少し生意気だが見た目は今時の若者な感じがして悪くない。

この世界に少し慣れてきたら、その2人のも試してみよう。

「ありがとな。参考にしてみるよ」

ここで始業の時間になり、会話は終わった。


そしてその日1日、俺は水崎主任の足の匂いを想像して悶々としながら仕事をこなしていった。


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「付き合ってくれてありがとうございます主任」

「いいよ、仕事終わりの息抜きは大事だしね。気にしないで」

そんな会話をしながら足ブースへと向かう。

キツめの匂いが好みの連中が多いのか、ブースは朝と違ってほぼほぼ埋まっていた。


良かった。1つ空いてる…


俺と主任はその唯一空いていたブースへと一緒に入った。

中は1畳程のスペースにイスが一脚あるだけの簡素な作りになっている。

「菅原君には謝らないといけないんだけど、私今日何回か外出してるから、いつもより匂いキツいかも…」

「あ、そうなんですね。多分大丈夫です!」

そう言われてみれば、今日主任はあまり席にいなかった気もする。

最高じゃねぇか。


「じゃ、じゃあ早速…」

主任はこの行為自体を不審な行為とは思ってないだろうし、改変されたこの世界でなら足を嗜むのが普通だとは理解している。

だけどやはりこの瞬間は緊張した。

「うん、ちょっと待ってね」

主任はイスへと座ると、履いていた黒いローファーを脱ぎ始める。

カポッと音を立てて脱げたローファーから現れたのは、黒いストッキングに包まれた主任の足だった。



続きは7月9日に他プランでも公開予定

全文約7590文字

現在タバコプランにて先行公開中

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