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こちらの続きです。

https://www.fanbox.cc/@rei2-rei2/posts/4577008

読まなくてもなんとなくわかりますが、読んだ方が楽しめます。





「んぁああっ♡も、もうっ、涼真くっんっ、おぉっ♡」

「優、気持ち良いか?俺のチンポ全部咥えこんでるぞ」

涼真君の熱くて硬いチンポが俺の尻に挿入され、そのまま何度もピストンをされる。

最初は苦痛の方が大きかったものの、涼真君が丁寧に俺の身体を慣らしてくれたお陰で、今ではそれで感じるようになってしまっていた。



あの日、涼真君の足に弄ばれた後、俺は流されるままにセックスまでしてしまった。

それによって付き合うことを断れなくなってしまった俺は、涼真君と正式にお付き合いすることになったのだ。


「んぁああっ♡い、イくぅううっ♡」

「良いぞ。いくらでも俺でイけよ」


そしてその日から俺は、学校終わりは毎日涼真君の家へと通って、濃厚なセックスを繰り返していた。


快感と共に吐き出される精液。

射精の気持ち良さに喘ぐ俺に、涼真君はキスをしながらピストンを繰り返し、暫くして俺の体内へと精を吐き出した。


「可愛いよ。優…」

お互いに射精した後、涼真君は俺に甘く接してくる。

何度もキスをし抱きしめ、耳元で俺の名前を呼びながら可愛い、好きだと囁いてくれた。


そんなセックスの快感の余韻の中で涼真君からこの甘さを与えられると、涼真君のことが好きと言う気持ちが溢れた。


■■■■■■


「優~、学校行こうぜ」

涼真君はあの日から毎日俺の家まで迎えにきていた。

俺には釣り合わない、背が高くてかっこ良くて目立つ涼真君。

そんな涼真君が毎日迎えに来れば、俺の両親も涼真君を当然認知する。

今まで友達なんて家に連れてきたことの無い俺が、涼真君みたいな人と友達になったと知った両親はとても喜んでいた。

本当は恋人なのだが、そこは流石に言えなかった。


涼真君は毎朝バスケ部の朝練があり、普通より早めに通学する。

俺は部活はやっていないため、本当はもう少し遅い時間でも良いのだが、そこは涼真君に合わせて早く行っていた。

正直朝はもうちょっとゆっくりしていたかったが、俺と一緒に通学することを当然のように思っているようで、断れるような雰囲気ではなかった。

「優のお勧めしてくれたやつ見たぞ。途中間延びしてたけど、結構面白かった」

「あ、ほんと?あの作品はWeb限定で続きが公開されててさ…」

通学中の涼真君との会話は楽しかった。

俺の趣味にも付き合ってくれるし、涼真君の話を聞くのも楽しい。

俺達の関係は、あの日感じた涼真君への恐怖が嘘のように順調…のように見えていた。


あの日の涼真君は気のせいだったのかも。

ただ嫉妬の気持ちがあんな風に出てしまっただけで、涼真君は別に怖い人ではない。


そう思うようになっていた時のことだった。


「あ、優君!」

授業終わりに廊下に出ると、俺の名前を呼ぶ聞き覚えのある声が聞こえた。

「!!紗希ちゃん!?」

それは昔俺の家の隣に住んでいて、家族ぐるみでの付き合いのあった紗希ちゃんだった。

中学の途中で引っ越して転校してしまって会う機会が無くなっていたが、何故かそんな紗希ちゃんがこの学校で俺に声を掛けてきたのだ。

「なんでいるの!?」

「へへっ、実はね、またこっちに引っ越して来たんだよ。それで先週この学校に転校してきたんだけど、まさか優君がいるなんてびっくりだよ」

そう染々言う紗希ちゃん。

俺は驚きと喜びで思わず紗希ちゃんの手を掴んで握手をしながら言った。

「久しぶり!!俺、すっごい嬉しいよ!!」

紗希ちゃんは女の子だし俺とはタイプが全然違って、俺みたいに暗くて友達が少ないワケじゃなかったけど、趣味が合ってよくどちらかの家でアニメを見たりしていた。

またそんな紗希ちゃんと遊べる。

そう考えると喜びで身体が勝手に動いた。

「ちょっと優君。もう子供じゃないんだから急に異性の手なんか握っちゃダメでしょ!」

そう言いながらも笑顔で拒否をしない優しい紗希ちゃん。

「今は丁度誰もいなかったから良いものの、他の人に見られたら勘違いされちゃうからね」

そんな紗希ちゃんが俺は友達として大好きだった。

「なぁ優、そいつ誰?」

しかし幼馴染みと久しぶりに会えてお互い喜ぶ和やかな空気は、後ろから聞こえたその一言で一気に凍りつく。

紗希ちゃんから離れ、後ろを恐る恐る振り向くと、そこには笑顔の涼真君がいた。

「りょ、涼真君…」

「あ、ごめん。邪魔だったか?」

声色は普通だし顔は笑顔だったけど、目の奥が全く笑っていない涼真君。

それはあの日の涼真君を知っているからこそ分かる程のもので、恐らくクラスの連中ならその違和感に気づかないだろう。

「そ、そんな。邪魔じゃないよ」

「うわぁ…芸能人みたい…え、この人優君の友達?」

吃りながら涼真君に言うと、紗希ちゃんは涼真君を見ながら呑気にそんなことを言う。

「どうも初めまして。私優君の友達…と言うか幼馴染み?吉山紗希って言います。先週転校してきたばっかであんまり人間関係分からなくて…優君の友達なら絡むことも多そうだし、よろしくね」

そして紗希ちゃんは涼真君にそう言って頭を少し下げた。

「幼馴染み…か。そうか。優が昔お世話になったんだね。こちらこそよろしく」

そして涼真君もそんな紗希ちゃんに爽やかな笑顔を向けた。

傍目から見れば何らおかしくない光景だし、紗希ちゃんも涼真君に対してその顔の良さに顔を赤くしている程には好意的に見ている。

だけどその作られた綺麗な笑顔の下で、涼真君が不機嫌なのが嫌でも分かってしまった。



その日はいつも通り涼真君と一緒に裏庭で昼食を食べた。

何か言われるのを覚悟していたが、あの冷たい空気は俺の勘違いかと思う程に涼真君は普通だった。

食事後の雑談の時も肩を抱かれながらだったし、別れ際にも抱き締められながらキスをされる。

そんな順調そのもののカップルのような甘い時間を過ごした。

放課後涼真君は部活のため、俺はそれが終わるまで体育館を見下ろせる席に座って待つ。

いつも通り部員達とバスケに励み、楽しそうに会話をする涼真君の姿は、自分の恋人とは未だに信じられない程かっこ良かった。


部活が終わり、涼真君と一緒に帰る。

いつもならこのまま涼真君の家に行って、涼真君が満足するまで抱かれるのだが…

「優、悪ぃ。今日はちょっと用があって優のこと抱けねぇんだ」

「え、あ、そ、そうなんだ」

付き合ってから初めてのことに驚いたが、内心紗希ちゃんとのこともあったから少し安心した。

「ごめんな。今日は優んちまで送るよ」

「分かった。ありがとう」

涼真君に抱かれるのは嫌じゃないし、むしろ優しいし気持ち良いから好きだけど、久しぶりに家でゆっくりできるのは素直に嬉しい。

ただ、少しだけその用って言うのが何かは気になったが、多分聞いても教えてくれる感じではないだろう。

その後は何気ない会話をしながら歩き、いつの間にか俺の家の前まで着いてきた。

「今日はほんとごめんな。好きだよ優」

涼真君はそう言って俺の口に唇を合わせ、そのまま舌を絡める深いキスをしてきた。

「んんっ…」

涼真君の熱くて柔らかい舌は俺の舌と絡まりながら、いやらしく俺の口内を犯していく。

何度もしたキスだけど、涼真君のキスが上手くていつもそれだけで気持ち良くなって興奮してしまう。

「んっ…んんっ…」

家の前だからもしかしたら家族に見られるかもしれないことに気付き、長い涼真君のキスに焦りを感じた時、それを察したように涼真君の口は離れていった。

「はぁ…はぁ…」

いつもならこのキスの後はセックスをするからか、俺の身体は次の行為を求めるように疼き始めてしまう。

ゆっくりできるのは嬉しいと思っていたはずなのに、少しだけ涼真君とこのまま行為に及べないことを残念に思ってしまっているあたり、俺も大概おかしくなっているのかもしれない。

「優…本当ならお前をこのまま抱きたいよ」

そう言って抱きしめてくる涼真君。

服越しにも分かる涼真君の男らしく厚い胸元に抱かれると、ここが外であることも忘れてしまう程安心してしまう。

「俺も…」

俺もこのまま抱かれたい。

そう言おうとした時だ。

「全部涼真のためだから…」

それは涼真君の冷たさの混じる声に搔き消されてしまった。

「紗希ちゃん…だっけ?明日からあいつと話すの禁止な」

「えっ…」

続け様に言われた言葉に驚き、思わず涼真君の顔を見上げる。

そこには、目が笑っていない涼真君の笑顔があった。


本気だ…


涼真君は俺に紗希ちゃんと話すなと本気で言っている。

幼馴染と久しぶりに会えて、これから学校でも昔みたいに色々と話せると楽しみにしていたのに、その涼真君の雰囲気が怖くて俺は涼真君の言葉を拒否することができなかった。


そして次の日から、何故か紗希ちゃんと学校で会うことは無かった。



■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


あの日から一週間が経っていた。

相変わらず涼真君とは特に変わらない関係のままだった。

一緒に通学し、一緒に昼を食べ、一緒に帰ってそのまま涼真君に抱かれる。

何も変わらない日々だった。

ただ、学校で紗希ちゃんと話すことどころか、すれ違うことも無かった。

最初は体調不良か何かで休んでいるのかと思ったが、窓から他クラスの体育の様子を見た時紗希ちゃんもいるのが見え、ちゃんと学校にいることだけは把握していた。

話すなと言われているため正直会わないで済んでいることで助かってはいるものの、全く俺のクラスに来てくれないことが少しだけ悲しい。

なんだか避けられているような気さえした。

涼真君に話すなとは言われてはいるものの、久しぶりに会えた幼馴染だ。

事情を話して最後の挨拶ぐらいはしたい。

だから俺は、ダメだとは分かっていながらも紗希ちゃんと最後に話すことにした。


涼真君は一日中俺の近くにいるが、委員会の時だけは別だった。

涼真君はクラス委員で各クラスの委員同士で話し合いがあり、俺は広報委員のお陰で委員会の時間はある程度校内をウロつくことができる。

前に涼真君と図書室の前に行った時、たまたま紗希ちゃんが図書室で作業をしていたのを見たから、恐らく紗希ちゃんは図書委員に入っているはずだ。

丁度今日は最後の時限が委員会の時間。

そこでこっそり紗希ちゃんに接触してみよう。


「じゃあ優、後でな」

委員会で涼真君と別れ、早速行動に移すことにした。

委員会で集まり、張り出すポスターの分担の際に図書館に貼り出すものをそれとなく選び、ごく自然に教室を出る。

そして向かった先は勿論図書室。

図書委員は今日は確か本の整理を行うとうちのクラスの委員が言っていた。

だからもしかしたら二人きりで会えるかもしれない。

俺はそれを期待して図書室へと入った。

私立の学校のため図書室は大きく、自習室と合わさって市の図書館にも劣らない程の広さがある。

ポスターを貼る場所を見つけるふりをしながら室内をうろちょろしていると、本を持って棚に片づけている紗希ちゃんの姿が見えた。

どうやら皆それぞれ分担の場所が違うらしく、紗希ちゃんは丁度一人のようだ。

この機会を逃すまいと俺は急いで紗希ちゃんに近づくと、思い切って話しかけることにした。

「さ、紗希ちゃん!!」

「っっ!?優君!?」

突然話しかけられたからか、紗希ちゃんは物凄く驚いていた。

「あ、あのさ」

「ごめん!!私やらないといけないことあるから!!」

話そうとした瞬間、なぜか紗希ちゃんは慌てて逃げようとする。

「ちょ、ちょっと待ってよ!!」

ここで逃げられたら話すチャンスは無い。

そう思った俺は紗希ちゃんの手を掴んで引き留めた。

「は、離して!!こんなとこ見られたら…」

「どう言う意味?」

「っ!!!なんでも無いから、早く離して!!」

あまりに必死に言う紗希ちゃんに圧されて手を離したが、紗希ちゃんは今度は逃げなかった。

「紗希ちゃん、あの日から全然話せて無かったから…なんか避けられてるみたいだったし…」

「………」

紗希ちゃんはきょろきょろと落ち着きなく見た後、意を決したように話始める。

「今まで避けててごめん。けど優君とはこれからも話すことはできないし、申し訳ないけど距離も置かせて貰うね」

「な、なんで!?」

「それは優君が一番分かってるでしょ」

「っっ!!!!!」

紗希ちゃんに言われた浮かんだ顔は、涼真君の冷たい笑顔だった。

「まさか紗希ちゃん涼真君に何かされたの…?」

「それは言えない。けど彼に優君も私と話さないように言われてるでしょ」

「そ…だけど…」

それはそうだし、俺もそもそも紗希ちゃんに話せなくなることを言いにきたはずなのに、なんだか面と向かって言われると少し凹む。

「紗希ちゃん…もしかして涼真君に何かされた…?」

「!!!!」

俺がそう言った瞬間、紗希ちゃんの顔が強張った。

その表情で何かされたんだとすぐに察する。

「何を…」

「それは言えないし言うつもりも無い。ごめんだけど話はこれで終わり。分かったら早く出て行って」

「で、でも」

「良いから早く!!こんなとこ見られたらどうなるか…」

まるで涼真君に怯えるように言う紗希ちゃんの様子に、本当に何をされたんだと気にはなったが、そんな紗希ちゃんを見たら聞くことが憚られた。

「兎に角、お願いだから出て行って」

「……分かった…」

だから俺はそう言って従うしかなかった。

「優君…あの人には気を付けて…」

俺が出口に向かって歩いていく背中に、紗希ちゃんは小さくそう言った。

「え…」

振り返ると紗希ちゃんはもうこちらを見ておらず、本の整理へと戻っていた。


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「優~、委員会お疲れ」

「う、うん。涼真君もお疲れ様」

委員会の時間が終わり、教室に戻ると涼真君が笑顔で俺を待っていてくれた。

涼真君との約束を破って紗希ちゃんと話してしまっていた気まずさから、内心はビクビクしながらもなんとか平常心を保とうと努める。

「なぁ優、今日も部活見に来るだろ?今日は終わったら部室来てくんね?」

「え?」

部活が終わったら涼真君を体育館の外で待つのがいつもの流れだった。

バスケ部の部室なんて入ったことないし、なんとなく嫌な予感がする。

「な、なんで…?」

「なんでって、部室で見せたいものがあるんだよ」

「……そ、そうなんだ…」

バレ…てる?

別に涼真君が怒っている様子はないし、あの時みたいに冷たい感じはしない。

だけどいつもと違うことを言われ、なんだか無性に不安になった。

「じゃあよろしくな」

そう言って涼真君は笑うと、鞄を持って「行こう」と言って部活へと行くため教室を出て行く。

俺は怖さを感じながらも鞄を持ち、涼真君について行くしかなかった。


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みんなと汗を流しながらバスケをやっている時の涼真君は、相変わらず爽やかでかっこ良かった。

あんな人と俺は付き合っていていつも抱かれている。

それが信じられない程、この時の涼真君はめちゃくちゃかっこ良い。

女子たちからも黄色い声援が上がるし、俺以外の見学の子達もみんな涼真君を見に来ているようだった。

この時だけは、あの涼真君の冷たい顔なんて忘れてなんとも言えない優越感に浸ることができる。

バスケ部の練習は激しく、皆汗だくになりながら必死にボールを追いかけていた。

時折ジャージの上着で顔の汗を拭く涼真君の姿がなんだか色気があってムラムラしてしまう。

そしてそんなかっこ良い涼真君の姿を見ていたら、いつの間にか部活終了の時間になっていた。


コートの片づけが終わり、バスケ部の連中がある程度捌けたころ、俺は涼真君に言われた通り部室へと向かった。


「失礼します…」

ノックをした上でそう言って中へと入ると、中にはもう涼真君しかいなくなっていた。

「優!待ってたよ」

そう言って俺を見ると嬉しそうに近づいてきて、そのまま俺をギュッと抱きしめてくる。

着ているジャージは汗で濡れ、抱かれると全身から涼真君の汗の匂いが漂ってきた。

「んんっ…」

汗臭いのにそれに更にムラっときてしまう。

俺の本能を刺激するような、男の汗の匂い。

いつも部活終わりには上着を着るか着替えているため、こんなに汗臭い涼真君は初めてだった。

「なぁ、ここでしよ」

「えっ…」

思わぬ涼真君の提案に、俺は一瞬固まる。

「で、でも…」

「もうみんな帰ったから大丈夫だよ」

抱いていた腕を解き俺の肩に手を置くと、笑顔で見ながら言う。

冷たさは感じなかったが、それでもいつもの甘い雰囲気でも無いのは分かった。

「じゃあさ」

戸惑う俺を涼真君は放すと、そのまま部室にあったベンチへと座ってしまった。

そして履いていた薄汚れたハイカットのバッシュの踵を足で踏み、そのまま足をそこから抜く。

現れたのは涼真君のショート丈の白の靴下を履いた、大きな大きな足。

バッシュの中で蒸れたせいでその靴下は見るからに湿っており、摩擦によって黒く足型が浮き上がっている。

「ほら、優の好きなやつ」

そう言いながら俺の方へとその足を向け、靴下の中で足指をグニグニと動かしてきた。

「!!!」

初めて涼真君とそう言う関係になった日、俺はこの涼真君の足に惹かれ、その臭さに魅了された。

あれ以来普通のセックスだけで、初めての時のように足でされることはなかった。

「この前はバイト終わりだったけど、今日のは学校の後部活までやった後だからくっせぇぞ」

そう言って足を差し出しながらニッと笑う涼真君。

その爽やかな笑顔とは裏腹に、涼真君の足は本当に臭そうだった。

「顔、俺のくっせぇので踏んでやるからそこに寝ろよ」

涼真君がその笑顔のまま床を指さして言う。


こんなところで…


いつ誰が入ってくるかわからない状況で、こんなことをするなんて危険だと言うことは理解している。

それに紗希ちゃんとのこともあるのに、涼真君に流されてこんな関係をズルズル続けるのも良くないのも分かっている。


だけど…


目の前にある涼真君の、部活終わりでバッシュ脱ぎたての臭そうな足があまりにも魅惑的で、その誘惑に俺は勝てなかった。


「わかっ、た…」


そう言って俺は、涼真君の座るベンチの足元へと、恐る恐る仰向けになった。

顔の横には脱いだ涼真君のバッシュがあり、そこから既に鼻へと刺激のある匂いが鼻に届いてくる。

「んんっ……はぁっ♡」

ゴムの匂いと染み込んだ足汗の酸っぱさの混じる、なんとも言えない靴独特の臭い匂い。

久しぶりに嗅ぐその匂いは、俺にとっては性を呼び起こすような甘美な香りだった。

「ははっ、ほんと優は可愛いな」

そう言いながらもう片方の足もバッシュを脱ぎ、同じように足汗の染み込んだ臭そうな白い靴下の足が現れる。

両足共靴下が汗で足にピッタリとくっつき、足裏は足指や足の腹、踵の凹凸に合わせて黒ずんだ色でいやらしく浮いていた。

バッシュの匂いからその足も相当に臭いのは明白で、紗希ちゃんからされた警告も忘れ、その匂いを嗅ぎたくて仕方なくなってしまう。

「嗅ぎたいか?」

そう言いながら俺の顔の上へと足を移動され、誘うようにいやらしく足指をグニグニと動かした。

「あぁ……」

早くその足が俺の顔に置かれて欲しい。

涼真君のバスケ終わりの臭い足が欲しい。

チンポは嗅ぐ前から勃起し始めている。

そんな俺の答えなんて決まっていた。

「嗅ぎ…たい…!」

俺がそう答えると、涼真君は満足げな笑みを浮かべ、俺の顔へとその両足を下ろした。

「んんっっ!!」

顔面をパックのように覆う涼真君の大きな足。

バッシュ脱ぎたてホカホカの足は温かく、摩擦で滑らかになった靴下が汗で湿っていた。

堪らずそのまま俺は鼻から息を吸い込む。


すぅぅうううっ


「んはぁあああああっっ♡」

鼻へと一気に流れ込む涼真君の臭い足の匂い。

足汗の酸味とバッシュの中で発酵した納豆臭。

イケメンで爽やかな涼真君からこんな臭い匂いがするのかと驚く程に、その足の匂いは臭かった。

「臭ぇ?」

嗅いだ俺を上から見下ろしながら、涼真君は機嫌良さそうに聞いてくる。

「く、臭いよっ♡んんんんんんっ♡」

涼真君を見ながら再び足の匂いを嗅ぐと、先程と変わらぬ臭くて堪らない足の匂いが流れ込んでくる。

湿って温かい涼真君の足の臭気は、俺の鼻からじわじわと身体を犯すように広がっていった。

あの日バイト嗅いだ終わりの足よりも間違いなく臭く、更に涼真君の中の男を感じるような匂いに、俺のチンポは直ぐ様完全に勃起してしまう。


すぅうううううっ


「んはぁああああっ♡」


あぁ、臭い…


再び勢い良く嗅ぐと、今度は粘り気のある匂いを強く感じた。

臭くて臭くて仕方ないのに、俺はその匂いを嗅ぐことを止めることができない。

「はぁぁああっ♡臭い♡臭いよ涼真君♡」

「だろ。優が好きなだけ嗅いで良いぞ」

涼真君は俺の顔に足を擦り付けるようにスリスリと動かし、その匂いを俺に堪能させようとしてくる。

「んふぁあああっ♡臭いぃっ♡んんんんんっ♡」

それがまたいやらしく、俺はここが学校だと言うことも忘れて夢中でその臭い足を嗅ぎ続けた。

「ほら優。もっとくっせぇとこ嗅いで」

そして今度は足の中でも特に蒸れる、足指の根元部分を俺の鼻へと集中させた。

「っっっ!」

足指でテントのように鼻の穴を覆い、鼻がその湿気と温度で蒸されていく。

その匂いを嗅ぐのに少し怖さはあったが、裏腹に俺の身体はそれを求めるようにそんな熱い空気を思い切り鼻へと取り込んだ。

「んぐっっっっっっっ!!!!」

鼻へと入ってきたのは、先程の匂いを濃厚にした臭過ぎる足の匂いだった。

思わず身体がビクンと大きく震える程に臭く、足汗の酸っぱさがズンと鼻腔を勢い良く突いた後、モワッとねっとりした匂いが身体中へと広がっていく。


臭いぃいいっっ♡!!!


鼻の奥を思い切り殴られるような刺激臭。

脳までその匂いに満たされ、全てが涼真君の臭い足の匂いで犯される。

その雄の匂いに身体は無理矢理興奮させられるように、俺のチンポは硬く大きく勃起し制服を押し上げていた。

「くっせぇだろ?バスケって足に力入るから足汗かいて蒸れんだよ」

「んんはぁあああっ♡んふぁあああっ♡」

俺が臭がって興奮する様が嬉しいのか、涼真君は上機嫌にそう言いながら俺の鼻の穴で足指を動かし、次から次へとその臭い足の匂いを送ってきた。

何度嗅いでも臭いその足指達の匂い。

その激臭とも言える涼真君の匂いを、俺は狂ったように嗅ぎ続けた。

「んぁあああっ♡臭いっ、臭いよ涼真君っ♡はぁああっ♡」

「ははっ、優が好きなだけ嗅いで良いんだぞ。ほら、これならどうだ」

涼真君の足の下で臭がる俺の顔から、片足だけが俺の口の方へと移動していき、その靴下に包まれた足指の先が唇へと触れた。

「靴下噛んで」

俺は涼真君に言われるままに足指の先の靴下を噛んだ。

すると涼真君は足を引き、俺に噛まれた靴下がズルズルと脱げていった。


パサッ


足から靴下が俺の口から首に掛けて落ち、現れたのは涼真君の大きな素足だった。

足指が長く全体の形のバランスが良く、締まっているのに肉々しさもある、汗にまみれた臭そうな素足。

「一番臭いとこ嗅がせてやる」

そしてその素足は俺の鼻の方へと戻ってくると、足指の間で俺の鼻の穴を塞ぐように足指で挟んだ。

指の股をグッと押し付けられ、そこに溜まった汗が鼻の入口につく。


これは臭い…!!


嗅ぐ前からそれが分かった。

「優、嗅げ」

足を顔へと置きながら命令するように言う涼真君。

俺を支配するような威圧的な声と、笑顔の奥にある冷たい目。

それにゾクッと恐怖と興奮を同時に感じながら、俺はその言葉に逆らうことなんてできず、そのまま鼻から息を吸い込んだ。


「ん"んっっっっっっっ!!!!!」


今までで一番濃く鋭い匂いが凄まじい勢いで鼻から脳天までを駆け巡り、あまりの臭さに本能的につい手で足を退けようしてしまう。

しかし涼真君の足は俺の鼻を挟んだまま離れず、その臭い素足の匂いから逃れることができない。

「何どけようとしてんの?ダメに決まってんじゃん。ほら、もっと嗅げって」

そう言いながら、俺の鼻の穴へとグイグイ指の股を擦り付けてきた。

ここまで臭い足の匂いなんて嫌なのに、逆らえず再びその匂いを嗅ぐ。

「んぐぉっっっっっっ!!!!」

再び勢いよく身体を犯し尽くす涼真君の臭い素足の匂い。

一瞬えづきそうになる程の激臭なのに、身体はなぜかそれに興奮しているのを感じた。

その証拠に、この匂いを嗅ぐ度に俺のチンポからは喜ぶように我慢汁が溢れたのだ。

そしてその匂いを求めるようにまた嗅いでしまう。

「ふぐぉおおっっっっっ!!!」

臭い。

臭くて臭くて堪らない。

限界まで濃くしたような、酸っぱさと納豆臭が混ざったような足独特の臭さ。

そんな匂いに俺は雄を感じてしまう。

自分が補食される側だと分からされるような、支配されるような感覚に陥るのだ。

そしてそれに堪らなく興奮していた。

「ど?俺のくっせぇ足は」

そんな臭い素足越しに見える涼真君。

これ以上この人にハマってはいけないと分かっているのに、それに逆らえる程俺は強くなかった。

「んんんんっ♡臭いぃいっ♡す、好きっ♡りょっまっ君の臭い足っ、好きぃいっ♡」

その匂いに魅せられるように、俺は嗅ぎながらそう言っていた。

「そっかそっか。嬉しいよ優。俺も優のことが大好きだよ」

そう言って笑う涼真君の顔は、心から喜んでいるように見えた。

「そんな良い子の優には、ご褒美をあげないとな」

すると涼真君は俺の顔から足を離し、床に寝そべっていた俺の上半身を立たせ、ベンチに座る涼真君の足の間に凭れるように座らされた。

後ろにいるせいで涼真君の顔は見えず、変わりに前にはロッカーが並んでいるのが見えるようになる。

「脱いで」

そんな俺の耳元で涼真君は囁くように言った。

何をなんて聞かなくても、俺の膨らんだ股間を見れば明白だった。

「………」

鼻に臭い涼真君の足の匂いの名残を感じながら、俺は制服のズボンを下着ごと下ろす。

「ははっ、すっげぇ勃起してる。そんな俺の足の匂いで興奮しちゃった?」

露出した俺のチンポは、腹につく勢いで反るように勃起し、先端からはダラダラと我慢汁が流れていた。

俺はその言葉に同意するように頷くと、ねだるように涼真君の方を振り向きながら見上げる。

「可愛いよ優。そんな顔しなくても、ちゃんと気持ち良くしてやるって」

涼真君はそう言いながら足を俺のチンポの方へと移動させると、そのまま素足と靴下の両足でチンポの根元から亀頭までを覆うように挟んだ。


グチュッ


「あぁぁああっっっ♡」

興奮しきったチンポへ、しっとりと湿った靴下と汗でヌルつく素足が触れ、それだけで凄まじい快感が訪れる。

「優のチンポ、俺の足で食ってるみたいだな」

そう言って足はゆっくりと動き始めた。

「おぉおっ♡んんんっ♡」

足はチンポを挟んだまま上下に擦るように動き始めてズリズリと竿をシゴく。

靴下の方は湿りながらもザラリとした布地の感触があり、素足は足汗と我慢汁でヌルヌルとチンポを刺激してきた。

「んあぁあっ♡ふぁあっ♡」

その両方の刺激だけでも堪らないというのに、後ろから回ってきた手は俺の乳首を弄り始める。

「んひぁあああっっ♡」

その途端にチンポだけでなく全身が痺れるような快楽に襲われ、思わず身体がビクンと跳ねた。

「女の子みたい声出ちゃってるよ。足でチンポシゴかれながら乳首コリコリされて、そんな気持ち良い?」

「んひっ♡きもちっ、んぉおおっ♡」

涼真君の責めは止まらず、それどころか徐々に激しくなっていく。

足の指先を器用に動かして裏筋をなぞったり、指の股を使ってカリを擦られたりと、靴下と素足それぞれの足でされる。

それに合わせて乳首を摘まんでシゴかれ、そのどれもが気持ち良くて仕方なかった。

「あぁああっ♡りょっまっ君っ♡」

先程まで嗅いでいた臭い涼真君の足が、今度は俺のチンポを襲っている。

鼻で息をすると、鼻についた涼真君の足汗の匂いが香り、その匂いで更に全身の感度が上がった気がした。


このまま涼真君の足の匂いを嗅げたら…


そんな時目に入ったのは、床に転がった涼真君の脱いだバッシュだった。

あれを嗅ぐことができたらもっと……

俺は無意識のうちにそれに手を伸ばしていた。

「優、俺の靴勝手に持って何すんの?」

何をするかんなんて知っているくせに、涼真君は意地悪に聞いてくる。

そしてチンポを靴下の足で俺の腹に押し付けるように踏み、そのままブルブルと震わせてきた。

「んあぁああっ♡ごめっんんっ♡くっさいの嗅ぎたっ♡おぉぉおおっ♡」

チンポを足裏で震わされながら、素足の方の足指で玉をくすぐられ、その快感に喘ぎながらもなんとか答える。

「ほんと優は俺のくっせぇのが好きなのな。良いよ。ほら」

すると涼真君は乳首を弄っていた手を片方離すと、俺の持ったバッシュを取ってそのまま足の入口部分で俺の鼻を覆った。

「っっっっ!!」

ムワッと湿った空気が籠ったバッシュが鼻に押し付けられ、鼻が生暖かい空気に包まれる。

俺は与えられる快感のまま、そのまま鼻からバッシュの中の空気を吸い込んだ。

「んはぁぁああああっっ♡」

靴下や素足とは違う、ゴムと足の匂いの混ざる湿気の多い空気。

足や靴下とは違いそこまで洗う頻度が多くないだろうバッシュは、ずっと嗅ぎたくなるような年期の入った足の匂いがした。

「ど?俺のバッシュの匂いは」

「あぁあああっ♡くさいぃいっ♡んぉおおおっ♡」

ただでさえ気持ち良かった涼真君の足コキが、このバッシュの匂いのせいで更に快感の質が上がっていた。

グリグリ踏まれ少し刺激が強いと感じるような責めでも、この匂いを嗅ぐとそれが最高に気持ち良いものとなっていく。

「俺の臭ぇバッシュ嗅ぎながらされんの気持ち良い?」

「んんんんっ♡きっもちっいぃいっ♡おふぉおおおっ♡」

チンポは再び両足で挟まれながら上下に素早く擦られ、乳首を捏ね繰り回され喘ぐと、臭いバッシュの匂いが身体に流れ込んでくる。

普段涼真君と行うセックスも勿論気持ち良いが、これはそれとはまた別の興奮と快感が押し寄せていた。

「おぉぉおおっ♡おぉぉおおおっ♡」

涼真君の臭い足の匂いを嗅ぎながら、臭い足でチンポをシゴかれ乳首まで弄られる。

そんなことをされてイかないはずが無い。

「あ、優イきそうだろ。チンポがヒクヒクして硬くなっから分かりやすいんだよな」

そう言いながら、更に追い詰めるようにチンポを両足で挟みながら震わされた。

バッシュの中で摩擦で滑らかになった靴下の足裏と、汗で靴下のカスの残るヌルつく素足の足裏が、チンポの根元からカリ首、そして先端までを覆ってブルブルと震える。

それは極上のオナホのようで、俺のチンポから精液を吸い取ろうとしているようだった。

「んぁああああっ♡だっめっ、おぉぉおおっ♡イっちゃっ♡」

「へぇ、もうイっちゃうんだ。早くね?」

我慢しようとしても、追い打ちを掛けるように鼻からバッシュの匂いが流れ込み快感は強くなっていく一方で、根元から段々と精液がこみ上げてくるのを感じた。

「あぁあああっ♡むっりっ♡んはぁああっ♡」

「まぁ良いよ。一回イっとこうか」

涼真君も俺をイかせようとチンポを足で扱く速度を上げ、勃起した乳首も同時にくすぐられる。

そして何度嗅いでも臭いバッシュの匂い。

もう限界だった。

「んあぁあああっ♡イっちゃううぅうっ♡」

「ほら、くっせぇバッシュ嗅ぎながら足でイっちまえ」

思いきりバッシュを鼻に押し付けられ、乳首をキュッと摘ままれ、そして足でチンポ全体を擦り上げられる。

靴下と素足の指がカリ首と撫で上げ、バッシュのネットリとした臭い匂いが流れ込んできた瞬間。

「おぉぉおおおおおおおおっっっ♡!!!!」

凄まじい快感と共に、チンポから勢いよく精液が噴出した。

ビュルビュルと吐き出された精液は涼真君の足へと掛かり、吐き出される度に快感で頭が真っ白になった。

「いつもより出てんじゃん。優は普通のセックスより足でされる方が良いみたいだな」

俺のチンポを最後まで搾るように足で挟みながら、涼真君は笑って言う。

そして続けて言った言葉に、俺は違う意味で頭が真っ白になった。

「分かっただろ。優は俺のだから」

涼真君は俺ではなく、なぜか俺の前にあるロッカーに向かって言ったのだ。

すると、その涼真君の声に反応するようにロッカーが開いた。

中から現れたのは…

「!!!!!紗希…ちゃん…」

「……優君…ごめん」

この状況に理解が追い付かない。

ロッカーから紗希ちゃんが出てきたと言うことは、今までのこと全部見られて…

「優、今日図書室でこいつと話しただろ」

「!!!!!」

涼真君の冷たい声が聞こえた。

後ろを振り返らなくでも分かる。

今の涼真君の顔は、きっとあの冷たい目をしている。

「な…なんで…」

「約束を守れなかった優のお仕置きも兼ねて、こいつに優の可愛いとこ見て貰おうと思ってさ」

「っっ!!」

全部涼真君にはバレていたのだ。

だからそのお仕置きにこんな恥ずかしい姿を紗希ちゃんに…

「俺と優の関係が分かったか?分かったら邪魔だから出てけよ。今度優と話しているとこを見たら…」

涼真君は紗希ちゃんに向かってそう言いながらポケットからスマホを取り、画面を紗希ちゃんの方へと向けた。

「っっ!!!わ、分かったから!!もう二度と話さない!!だからもう…」

紗希ちゃんはその画面を見た瞬間、顔を青くして焦ったように言う。

「あっそ。じゃあもう出てって良いぞ。邪魔だ」

「っっっ…はい…」

そう言って紗希ちゃんは一瞬俺の顔を見て悲しそうな顔をすると、そのまま部室を出て行ってしまった。

部室には俺と涼真君の二人きりになる。

「酷いよ…」

俺の口から自然とそんな言葉が漏れた。

「酷い?何がだ?」

「なんで紗希ちゃんにこんなとこを…それに紗希ちゃんに何をしたの」

涼真君のスマホを見た時の紗希ちゃんの只事では無さそうな顔。

絶対に涼真君は紗希ちゃんに何かをしたのだ。

「??酷いのは優だろ。約束破ってあいつとコソコソ話してさ。俺と優の関係をあいつに見せつけてやれば、あいつだって自分の立場理解するだろうし丁度良いと思ってさ」

全く悪びれた様子の無い涼真君に怖くなった。

「それにあいつには別に大したことしてねぇよ。それよりさ、俺優の可愛い姿見たらしたくなっちゃったよ。なぁ、ここでしようぜ」

そう言って涼真君は俺の隣に座り直すと、そのまま肩を抱いてキスをしてくる。

「んんっ…やっ…」

俺が顔を振ってキスを拒んだ瞬間。

「んぁああっっ!!!!!」

肩に衝撃と痛みが走った。

涼真君に思い切りベンチに肩を叩きつけられたのだ。

「なぁ優。何拒んでんの?」

そう言った涼真君は、あの冷たい目で完全に真顔になっていた。

ベンチに押し付けられたまま掴まれている肩を握る力が強く、ジワジワと痛みが襲ってくる。

「俺のこと好きだろ?」


怖い…


ふとその時、涼真君と過去に付き合っていた子が亡くなっていたことを思い出した。

そんな涼真君に恐怖を感じた俺は、ただ頷くことしかできなかった。

「そうだよな」

頷く俺を見て笑顔になった涼真君は、再び俺にキスをした。



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優君へ


もうこれ以上あいつと関わりたくないから、これが最初で最後の手紙ね。


優君と学校で再開したあの日の帰り、偶然あいつに会ったの。

今思えば偶然じゃなくて、あいつが意図的に接触してきたんだと思うんだけど…

私さ、優君とあいつが仲良いって知ってたからつい油断しちゃって、優君のことで話が弾んでついお茶だけのつもりであいつの部屋に行っちゃったの。

そこでお茶を飲んだらさ、なんだかぼーっとしてきちゃって、そこから全く覚えてないの。

ほんとよ。

それでね、気がついたら自分の家にいたんだけど、次の日あいつから送られて来たのは、私が自分から裸になる動画だったの。

そんなの全く記憶に無いのにさ。

その動画と一緒に、もう優君とは一切話すなってメッセージがついてた。

だからごめん。ずっと優君のことは避けてたの。

あいつね、多分学校にカメラか盗聴機を仕掛けてるんだと思う。

なんでそこまでするのかはわからないけど…

だからこれが本当に最後。

部室でのことは覗いててごめんね。

あいつに言われて仕方なくだったの。


優君。

性癖のことはとやかく言うつもりは無いけど、あいつには本当に気を付けて。

あいつは危ない。


それだけ言いたくて、わざわざ手紙を送ったの。

この手紙は読んだ後必ず燃やしてね。

ゴミ箱に捨てるのもダメ。

絶対に復元できないように燃やして。


少しだけど話せて懐かしかったよ。

じゃあね、優君。


END

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