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この世界は18禁乙女ゲームの中の世界。

現世で死んだ俺は、生前からやり込んでいたこのゲームの中の主人公に転生したのだ。

ゲイだった俺は、女としてイケメンに抱かれてみたいと妄想してそのゲームを楽しんでいたので、正直このゲームに転生したことも女になったことも俺にとってはかなりのご褒美だ。


『平民だった主人公は、ある日光の魔力があることが判明する。

光の魔力を持つ者は国を繁栄させるとされ、平民だった少女は公爵家へと引き取られ、そこから王国内の陰謀に巻き込まれていく…』


というストーリーのこのゲームの攻略対象は5人。

第二王子、王子の従者、義弟、騎士、幼馴染だが、皆驚く程に美形で性格も良い男達である。

そりゃゲームなのだから当然だけど、初めてこの世界で本物と顔を合わせた時、あまりのイケメンっぷりに硬直してしまったほどだ。

その男達は各ルートで立場の弱い主人公の味方になり、困難を一緒に乗り越え、最終的には結ばれるのだ。

王道のストーリーではあるものの、18禁要素が想像以上に濃く、ルートごとにこれでもかとエロシーンが存在する。

俺はそこが気に入って何度も繰り返しプレイをしては、好みのエロシーンで自分を慰めたりしていた。

そして、このゲームでの俺の推しは…


「はははっ!!どうだ、苦しいだろう」

俺は今、薄手の恰好のまま第一王子の部屋でベッドに押し倒されていた。

媚薬を飲まされている俺は、熱い息と疼く身体のせいで力が入らず、ただされるがままになるしかない。


これは第二王子とのルートのワンシーンだ。

第一王子のルーカスと第二王子ジェイドは腹違いの兄弟で仲が悪かった。

ルーカス陣営の汚い戦略により、幼い頃に母親を亡くしたジェイドは、主人公の引き取られた公爵家と主人公と共に、王になる道を切り開いていくのだ。

ジェイドと違ってルーカスは幼い頃から後継者として手厚く育てられている。

そのせいで我儘な上に、なんでも自分の思い通りになると信じている。

自分勝手なので直ぐに癇癪を起こし、幼い頃から第二王子ながら立場の弱いジェイドを苛めていた。

今は少しずつ力を付けてきたジェイドを面白くないと思っており、なんとかジェイドを傷つけてやりたいと、ジェイドが好意を持っている俺をなんとか自分のものにしてやろうと画策し、俺を誘拐した上で媚薬を飲ませて無理やり犯そうとするのだ。


今俺に覆いかぶさっているルーカスは、ジェイドのものを奪うことができるという高揚と、主人公故に圧倒的に美人な俺が媚薬で疼く姿に興奮し、歪んだ笑顔で俺を見下ろしている。

そんなルーカスを見て、俺は媚薬云々関係なくめちゃくちゃ興奮していた。


そう。俺の推しはこの第一王子のルーカスなのだ。

推しと言うか、性癖と言うか…

勿論ルーカスは攻略対象ではなく、ジェイドと結ばれるための当て馬に過ぎない。

だけど俺はこの男がずっと好きで好きで仕方なかったのだ。

攻略対象ではないルーカスは、対象である5人と比べると顔の良さは劣るかもしれない。

しかしそれはあくまでゲーム内での設定の話であり、見てるこっちからすればルーカスも十分イケメンだ。

吊り目のため性格悪そうな顔にはなっているが、俺はそんなSっ気を感じる顔に惹かれてしまっていた。

そして何が良いかって、それはルーカスの人間臭さだ。

攻略対象達は聖人かって程にちゃんとしており、性格が真っすぐな連中ばかりの中、敵役であるルーカスは性格が悪く欲望に素直だった。

初めて主人公である俺を見た時、ルーカスは美人な俺に下心ありありのいやらしい目線を送ってきたのだ。

それが堪らなかった。

現世で男だった俺は、男からそんなギラついた欲望の目で見られることなんて無かった。

だからゲームをしている時、このルーカスのような男に惹かれてしまったのだ。

あのゲームにはジェイドルートでのバッドエンドでこのルーカスとのエロシーンが2回存在する。

ルーカスは自分になびかない主人公を快楽で支配しようと考え、媚薬を使った上で自分を求めさせようとする今回のシーン。

そして本当にバッドエンドまで行ってしまった場合の、ルーカスに飼われ調教されるシーン。

どちらも最高に俺の性癖を突くシーンで、何度お世話になったか分からない程にエロかった。


「はぁっ…はぁっ…」

媚薬は俺の身体を犯し、服が擦れる僅かな刺激すら感じてしまう程に敏感になっている。

画面上で見たあのシーンを、今は俺が体験しているのだ。


最高…!!!


「どうだ。俺が欲しいだろ」

ルーカスは白い手袋を嵌めた手で俺の頬を撫で、その手を徐々に下へと下ろしていく。

滑らかな材質の手袋が興奮したルーカスの手汗でしっとりとし、それが触れているだけで全身がゾクゾクした。

この手袋もまた、ルーカスが俺の性癖を抉ってくる理由だった。

ゲームの時代背景上、男女問わず貴族や王族は皆手袋を嵌めるのが身だしなみになっている。

勿論ルーカス以外のキャラクター達も白や黒の手袋を嵌めているのだが、残念ながら皆エロシーンになると外してしまうのだ。

しかしこのルーカスだけは主人公をものとして扱っている節があるため、こうゆう時でも決して手袋は外さなかった。

手袋が好きな俺としては、本当にありがたい存在だったのだ。

そしてここは、ゲームでは選択肢があるシーンだ。


・光の魔力を発動させる

・振りほどいて逃げる


『光の魔力を発動させる』だとルーカスとのエロシーンは無く、第二王子のジェイドが間一髪で助けに入ってくるため、ベストエンドへ行くには必須の選択となる。

しかし『振りほどいて逃げる』だと、結局ルーカスから逃げることはできず、そのままエロシーンへと入れるのだ。

『振りほどいて逃げる』を選んだからと言ってバッドエンドが確定する訳ではなく、後の選択肢次第ではグッドエンドにいくことができる。

光の魔力を発動させるなんて以ての外だが、振りほどいて逃げるのも、ゲームと違って万が一本当に逃げられてしまったらいたたまれないので、俺はゲームとは違う選択をすることにした。

「はぁっ、はぁっ…ふんっ…」

俺は正面を向いていた顔を横に向け、逃げる訳ではないが大人しく従う気は無いと態度で示した。

「ふんっ、強情な…その強がりがいつまでもつかな」

そう言うルーカスの声はニヤついていた。


よしっ!!良い感じだ!!


Sっ気のあるルーカスなら、すぐに従うよりも少し抵抗するぐらいの方が喜ぶだろうと思ったら、案の定興奮しているようだ。

その証拠に、チラっとみたルーカスの股間がかなり盛り上がっていた。


なんと言うか、ノンケが俺に勃起しながら迫ってくる様子と言うのは本当に堪んねぇな。


実際媚薬で疼いている上に前世からずっと好きだったルーカスに迫られ、自分でも驚く程程興奮してしまっていた。

ルーカスの白い手袋の手は首を這い、そのまま俺の豊満な胸へと迫っていく。

胸にただ巻かれているだけのような薄手の服のため、その手を差し込まれて簡単に下へと下ろされてしまった。

「んんっ…い、いやっ…誰かっ」

誰も来ないのを分かった上で取り敢えずその場の雰囲気を盛り上げるため嫌がるふりをしてみる。

「ふははっ!無駄だ。誰も助けになんか来ねぇよ。いやらしい胸だな。もう乳首が勃ってるぞ」

そう言いながら俺の胸を鷲掴みにし、乱雑に揉みしだくルーカス。

「あぁぁああっっ!だめっ」

勃起してしまっている両方の乳首を揉まれながら平部分で擦られ、その滑らかな手袋の感触が快感となって襲ってきた。

女の身体だからか媚薬の効果かはわからないが、まだ全体を揉まれているだけだと言うのにゾクゾクする程気持ち良い。

「んぁっ、あぁあっ、やっ」

ワシワシと平で乳首を転がすように揉まれ、その気持ち良さから自然と声が漏れた。

「おいおい感じてんのか?こんなにビンビンにさせてよ」

ルーカスはそう言って俺の両方の乳首をキュッと摘まんだ。

「あぁぁあああああっっ♡」

強い快感に身体がビクンビクンと跳ねてしまう。

ナイロンのようなサラリとした感触の手袋の指は、そのままグリグリと乳首を苛めるように指の腹で擦り上げた。

「んんぁあっ♡だ、だめぇえっ♡」


き、気持ち良ぃいいいいっっ!!♡


ルーカスの興奮ではぁはぁと息を荒くしている姿を見ながら、媚薬で敏感にされた乳首を弄られ、興奮と快感で乳首だけでもイきそうになってしまう。

「こんなに気持ち良さそうにしてダメはねぇだろ。もっと気持ち良くしてやるよ」

そう言ってルーカスは舌を出しながら口を俺の胸へと近づけてきた。


ぴちゃっ


「はぁぁあああああっ♡」


勃起した俺の乳首はルーカスの口へと含まれ、そのまま舌でねっとりと舐めまわされる。

「こんな乳首勃起させやがって」

ざらつきを感じるヌルヌルの舌は快感が強く、ゆっくりと乳首全体を舐め上げられながらもう片方の乳首は指先でコリコリと弾かれると、気持ち良さでどうにかなってしまいそうだった。

「んぁあっ♡んんんっ♡はぁあああっ♡」


んちゅぅぅうううっ


「ひあぁぁあああああっ♡」

そして今度は口に含んだ乳首を吸われながら先端をチロチロと舐められた。

一緒にもう片方の乳首もシコシコと白い指でシゴかれ、滑る指先の擦れる快感に背中を仰け反らせながら感じてしまう。

「はははっ、どうだ?チュプッ、んっ、気持ち良いだろ。ジェイド以外の男にされてんのに、んちゅっ、こんな感じちまってよ!!」

「んあぁあああっ♡いやっ、だめっ、はぁああっ♡」

「何がダメだよオラッ!!」

乳首を甘噛みされながら、もう片方とキュッと強めに摘ままれる。

「んひぃぃいいいっっ♡」

快感で悲鳴に近い声が漏れた。

何度も画面上で見ていた、ルーカスに無理やり荒々しくされる主人公の姿。

実際に体験するのがこんなに興奮して気持ち良いとは思わなかった。


早くルーカスのチンポが欲しい…


俺のアソコからは我慢汁のようにドクドクと穴の奥から液が溢れるのを感じた。

それはチンポが勃起した時のように刺激を求め、ヒクヒクと穴の中の襞が挿入を求めているのが分かる。

俺は無意識に、乳首を吸って弄るルーカスの股間に自らの腰を擦りつけていた。

「おいおい。とんだド淫乱だな!もう俺が欲しくなっちまったか?」

「んぁっ、ちがっ…」

ここで肯定しては盛り上がりに欠けると、わざと腰を引いて恥ずかしそうに俯く。

「何が違うだよ。ここに突っ込んで欲しいんだろ?」

乳首を弄っていた手が下へと移動していき、俺の下着の隙間から中へと侵入してきた。


くちゅっ


「あぁぁああああ"っっ♡」

手袋越しにも分かるルーカスの男らしい大きな手。

それが俺の穴をなぞるように指先で撫で上げた瞬間、今まで感じたことのない快感が全身を駆け巡った。

「ははっ、やっぱ感じてたんじゃねぇか。ちょっと触っただけで手袋がぐっしょり濡れちまった」

「んんんっ♡はぁあああああっっ♡」

濡れた手袋分からせるように、指で何度も何度も穴をなぞられる。

その度に快感が訪れ、それをルーカスにされていると思うと嫌がる演技などできなくなる程興奮してしまっていた。

「おらっ」

グチュッ

「んひぁああっっっ♡」

ルーカスの指が穴の上で曲がり、指の第一関節が穴に入ってきた。

薬のせいで溢れた液を含んだ手袋は想像以上にヌルっと侵入し、慣らすようにグリグリと入口を混ぜられる。

「んんんんっ♡んんんんっっ♡」

内壁を擦られるのは変な声が出てしまう程気持ち良かったが、初めての感覚が怖くて、思わずルーカスの腕を掴んでしまった。

「やめてやんねぇよ」

ルーカスはそれを俺が拒否したと感じたのか、そう言って笑うと益々指を奥へと入れていく。

「あぁああっ、あぁああああっっ♡」

出し入れを繰り返しながら少しずつ少しずつ奥へと入ってくるヌルヌルの手袋の指。

奥に入れば入る程擦られる内壁の面積は大きくなり、快感が強くなっていった。


その時だ。


「ここはどうだ」

「んひゃぁああああああっっ♡」

内側を擦られるジワジワ来る快感と違い、急に突き刺すような強い快感に身体が痙攣したのだ。

見ると手袋に包まれたルーカスの人差し指はズッポリと俺の中へと入り、その指の入った穴の上部、所謂クリトリスを同じ手の親指の腹で触れていた。


これがクリの快感…!!


「んんんんんっ♡はぁぁああっっ♡」

指が穴を出入りする度にクリをチョンチョンと触れられ、その度にビリビリと電気の走るような快感が頭の先から爪先までを貫いた。

クリは敏感だとは聞いていたが、今は媚薬のせいか感じるのはただただ強い快感だけだった。

「いやらしい身体だな。そんなにここに触れられて嬉しいか」

「んはぁぁあああっ♡」

液で濡れた手袋の指先でクリをクチュッと押され、内腿がビクビクするような快感に襲われる。

そして緩くなってきた穴は指で掻き回されて内壁を擦り上げられ、そして胸も鷲掴みにされながら平で乳首を撫でられた。


気持ち良いぃいいっ♡


「はぁああああっっ♡」

恥じらいもなく感じて乱れる俺を見て、楽しそうに意地悪な笑みを浮かべるルーカス。

俺を責めて喜ぶルーカスの姿に、俺は更に興奮して感じてしまう。

本当に幸せだった。

そしてその快楽と幸福感に包まれた瞬間、射精する時のように身体の奥底から何かが湧き上がってくるような感覚に襲われた。

「んんんっ、んんん"んっ♡!?」

ズポズポとルーカスの白い指が俺の穴を犯し、クリや乳首を擦られる度にその熱い靄がジワジワと大きくなっていく。

身体が後に来る快感に備えるように硬直し、息も段々としにくくなってきた。

「あぁあっ♡あぁああっ♡」

「おっ、イっちまうのか?」

ルーカスに言われ、これが女のイく前兆だと理解する。


ヤバい…このまま爆発したら…!!


これから来るであろう快感に期待と恐怖が入り交じるが、目の前のルーカスを見たら早くイかされたいと言う期待が勝った。

指は穴をほじるように掻き、クリをや乳首をグリグリと指の腹で撫でられる。


あっ、来るっ!!!


そう思って身体を硬くした瞬間。


「残念。イかせてやんねぇよ」

ルーカスは俺がイくのを見越して、その前に俺の身体から手を離したのだ。

「あぁぁあ"っっ!!!」

あと少しでイクと言う直前で刺激を止められ、疼きだけが俺の身体には残ったままになってしまう。

爆発寸前だったせいで、その疼きを耐えるのは前よりも格段に辛く、薬の効果も相まって早く刺激して貰わないとおかしくなりそうだった。

「んんんっ…んぁあっ…んんっ…」

自ら触れて慰めたくて仕方ない。

両手で穴をほじり、クリに触れて乱れたい。

もう耐えられないとてを伸ばそうとした時だ。

「おい」

その声にビクッと身体が震えながら、ルーカスの方を見る。

「あぁっ…」

そこには、露出されたルーカスの勃起したチンポがあった。

ベルトが外され隙間から出たそのチンポは、硬く大きく立派な代物だった。

俺に興奮してチンポをヒクヒクと動かしながら、ルーカスは欲情したような顔で俺を見てくる。

「欲しいか」

「んぁぁあっっ♡」

そして俺の足を上げて開かせてそこに割り込むように俺に覆い被さると、そのチンポを挑発するように俺の穴へと擦り付けてきた。

指よりも熱く太いルーカスのチンポに、疼く穴をヌルりと擦られ再び訪れる快感。

「んんっ♡んんんっ♡」

ほんの僅かだけ穴に先が入りながら、そのまま何度も撫でられ焦らされていく。

只でさえ奥に刺激が欲しくて堪らない中、擦れているのは俺の大好きなルーカスのチンポだ。

欲しくない訳がない。

「欲しそうにマンコヒクヒクさせやがって、ほんとやらしぃ女だな」

「あぁぁああっ♡」

そう言いながら俺の乳首を再び両手でキュッと摘ままれる。

そしてその白い指先でコリコリと乳首をシゴかれ、感じる俺のことを欲望むき出しの顔で見てきた。

「おら、入れて欲しいか」

ずっと好きだったのに現実で会える訳がないと思っていた推しに、快楽を与えられながら欲情され、チンポを擦りつけられているのだ。

もう俺の中に理性なんて無かった。

「んあぁああっ♡欲しいぃいっっ♡ルーカスのチンポ欲しいしぃいっ♡」

原作での主人公は気高く、決してルーカスにそんな言葉を吐くことは無かった。

好きでもない男に何度も無理やり犯され、悲しみと屈辱で自我が崩壊していってしまう。

しかし俺は違った。

身体もそうだが、心からルーカスのチンポが欲しくて堪らなかったのだ。

「はははっ!!良いぞ、よく言った。望み通りくれてやるよ。おらっ!!」

ルーカスがそう言ったかと思うと、チンポが俺の穴を一気に貫く。

「はぁあっっっっっっっ!!!!!!」

ズプズプと熱い塊が内壁を擦り上げながら奥まで入って来た瞬間、息ができなくなる程の快感が身体に叩きつけられた。

あまりの快感に身体が仰け反り、好きな人と繋がった幸福感で満たされる。

「ふはははっ!!ジェイドよりも先に犯してやったぞ!!お前はもう俺のものだ!!」

心底嬉しそうに『俺のもの』と宣言したルーカスに俺は更に嬉しくなった。

そしてルーカスの腰が動き始める。

「んあぁあああっ♡あぁぁぁああああっっ♡」

熱く硬いルーカスのチンポがカリ首で内側を擦りながらギリギリまで抜けたかと思うと、勢いよく奥まで突いて俺の気持ち良くて仕方ない場所を抉ってくる。

それを何度も何度も繰り返したのだ。

「おらっ、どうだっ、好きな奴に抱かれる前に汚される気分はよっ」

「んん"んっ♡おぉぉおおっっ♡おぉぉ"おおっ♡」

パンパンと水気を含む音を鳴らしながら、俺とルーカスの股間がぶつかり合う。

初めてだと言うのに感じるのは快感だけな上に、ルーカスに抱かれていることが嬉しくて、俺の中でルーカスを好きな感情が爆発した。

「嬉しいぃっ♡あぁああっ♡ルーカスぅうっ好きぃいいっ♡んぁあああっ♡」

俺はルーカスの首に腕を回して抱き着きながら、思わず主人公では死んでも言わないであろう言葉を発していた。

「!?!?!?!?」

瞬間、あんなに激しく動いていたはずのルーカスの腰が、チンポが半分抜けたところでピタッと止まったのだ。

「や、止めないで!!!」

そんな驚いた様子のルーカスの腰に足を回して俺の身体にグッと近づけると、自ら穴へとルーカスのチンポを深くまで迎え入れた。

「あぁぁあああっっ♡お、お願いっ…も、もっと欲しいっあぁああっ♡ルーカスの欲しいっから♡」

そして俺は状況を理解していなそうなルーカスに顔を近づけると、そのまま自ら進んでキスをした。

「んんっ!?!?」

再び驚くように呻くルーカスだが、俺が舌を入れて絡ませると、それに答えるように同じように舌を絡めて来てくれた。

そしてそれに流されるように腰の動きも再開してくれる。

「んんんん"んっ♡んふぁんんん"んんっっ♡」

ルーカスとキスをしながら腰を打ち付けられると、脳が蕩けそうな程幸せで気持ち良かった。

「んっ…じゅるっ…んんんっ」

「んんんっ♡んはぁあっ♡んんんん"っ♡」

ルーカスも気持ち良いのから、キスしている口から荒い息づかいが伝わってくる。

それが嬉しくて身体は更に発情し、ルーカスのカリ首が穴をほじって擦れると、その度に凄まじい快感が何度も押し寄せた。


ズチュッ、パンッ、グチュっ、ズチュッ


激しく腰がぶつかり合い、いやらしい水音が部屋に響き渡る。


あっ…くるっ…


それは突然訪れた。

先程寸止めされた時にきたお腹の中の熱い塊が、再びジワジワとマンコまで広がってきたのだ。

その勢いは先程よりも早く、ルーカスのチンポが俺の中を出入りする度に大きく熱くなっていく。

「んんっ…くっ」

ルーカスはそんな俺のことを察してかわからないが、俺から口を離して体勢を整えると、俺の胸を鷲掴みにしながら腰の律動を早めた。

「んはぁああああっ♡気持ちぃいいっ♡だ、だめっ♡あぁあああっ♡」

体勢を変えたせいでチンポの当たる場所が変わって快感を増加させ、そして追い討ちを掛けるように指先で乳首を摘ままれた。

「んひぃいいいいいっ♡」

白い手袋の指先でシゴかれる、久しぶりの乳首への刺激。

ルーカスのチンポを受け入れながらのその刺激はあまりに快感が強かった。

「んはぁああああっ♡ル、ッカスぅうッ♡い、イくぅうっっ♡」

「チッ、俺もだっ」

堪らずルーカスに訴えると、ルーカスが余裕無さそうに答える。

そしてラストスパートと言わんばかりに腰の動きを細かく早くした。

「んぁああああああっっ♡イクイクイクイクぅうううっ♡」

顔から汗を流しながらイくのを耐えるようなルーカスの顔が見え、その口が再び俺のに重なった瞬間。

「クッ、出すぞ」

「んはぁあああああああ"ぁああっっ♡!!!」

体内に熱いルーカスの液が流れ込むと同時に、今まで味わったことのない爆発のような快感に頭が真っ白になった。

「あ"ぁああああ"ああっっ♡」

ビュルビュルと何度かに分けて吐かれる精液と、長く続く絶頂の快感に身体がビクビク痙攣するように震える。


あぁ…気持ち良い…


女の絶頂は、俺が想像していた何倍も気持ちが良かった。

それは相手が推しのルーカスだったからと言うのも大きいかもしれないが、それにしても絶頂後も萎えることなく快感がじんわりと続くのは女性特有のものかもしれない。

「んんんんっっ♡」

ヌルりと穴からチンポが抜けていき、イって敏感になっているせいでゾクゾクした。


終わってしまった…


本当ならルーカスとの監禁調教エンドを迎えたかった。

しかしそれはもう難しい。

その監禁調教エンドは、俺が好きな相手がジェイドだとルーカスが思っているから行けるエンド。

お互いに好きあっている俺とジェイドの仲を、俺を誘拐し汚し続けることで壊すことを目的としているからだ。

しかし俺はプレイ中に調子に乗ってルーカスを好きと連呼してしまっている。

こんな行動はゲームで選択することなどできるはずもなく、この後どうなってしまうのかはわからないが、壊す仲の無い俺を監禁する理由は無いのだ。

だからこれが最初で最後のルーカスとの行為かもしれない…

そう思うと、満たされていたはずなのに段々と悲しくなっていった。

「おい」

ぼーっとそんなことを考えていると、ルーカスが自身のモノを仕舞いながら声を掛けてくる。

「はい」

「えっと、お前は……なんと言うか、ジェイドではなくて、ほんとに俺が…その、好き、なのか?」

目線を俺から反らしながら、少し顔を赤くして照れたように言うルーカス。

そんなゲームで見たことの無いルーカスの姿に、俺は信じられない程キュンとしていた。

「す、好きです!!ジェイド様より圧倒的にルーカス様のことが!!」

中出しされても本望と思える程に。

思わず勢いをつけて言ってしまった俺に、ルーカスは更に顔を赤くしていた。

「っっ!!いつまでもそんな格好をしてないでそれで身体を拭け!!」

そう言って俺にタオルを渡してくれ、それを受け取り汚れた下半身を主に拭いて行く。

穴に残った精液がトロリと流れ出し、それがルーカスのものだと思うと拭くのが勿体なく感じた。

「ゴホンッ……えぇっと、その、悪かったな。無理やりして」

「!?!?!?!?!?」


ルーカスが謝った!?


どのルートでもド屑の王子のルーカスが、なんと俺に対しての行為を謝ったのだ。

「あ、いや、その、むしろ嬉しかったんで大丈夫です!」

驚き過ぎて素の自分の気持ちを言ってしまった。

乙女ゲーの主人公が無理やりされるのを望むとかまずあり得ないのに…

「そ、それなら良いんだが……」

良いのか?

どうやら俺だけでなく、ルーカス自身もこの状況にテンパッているようだ。

そりゃそうだろう。

この世界の誰もが欲する光の魔法の所持者である俺を、ジェイドに取られたと思い嫉妬のあまり誘拐して無理やり行為に及んだと言うのに、実は自分のことが好きだったなんて予想できなかっただろうから。

「お、おい」

「はい!!」

「その、えっと…あれだ。お前がどうしてもと望むなら、す、好きになってやっても良いぞ」

「!?!?!?!?!?」

照れながらも俺の顔を真っすぐ見ながら言うルーカス。

その破壊力は凄まじかった。

「うぉっ!!」

俺は思わずルーカスに飛びつくように抱き着く。

「是非お願いします!!!」

そう言った俺を、ルーカスは驚きながらも抱き締め返してくれた。



ルーカスはこの後性悪第一王子ではなく、俺に激甘になってキャラ崩壊していくのだが、それはまた別のお話…



END



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