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父が再婚したのは俺が10歳の時だった。

「ほら彩音、あなたにお義兄ちゃんができたのよ。挨拶しなさい」

母親にそう言われて出てきたその子は、大人しそうでとても可愛い子だった。

俺の妹になったその子はまだ小さくて、小さいながらに自分が守ってやらないとと思ったのを覚えている。


それから10年の時が経った。


「お義兄ちゃ~ん、ただいま」

今、俺と彩音は二人で暮らしていた。

「おい彩音、ちゃんと手ぇ洗えよ」

「わかってるよぉ」

そう言って俺の隣を通る彩音は、あまり背の高くない方である俺とあまり変わらなかった。

大きくなったのは身長だけでなく、女性らしく胸が膨らんで丸みを帯びた身体からは、大人の色気まで放つようになっていた。

知り合いからは妹なのに姉に間違われる始末。


なんでこうなったんだ。


おかしい。

確か俺が高校に入るまでは彩音は子供同然に見えていたはずだ。

だけど彩音が高校に入ったあたりから日に日に身体が成長し、卒業する頃には俺とほぼ変わらなくなっていた。

「何見てんの?」

じっと背中を見ていると、手を洗い終わった彩音が俺の視線に気づいて聞いてくる。

「いや、ほんと大きくなったなって思ってよ」

「何で今更…ってかごはんは?お腹減ったんだけどぉ」

「もうできてっから先食ってて良いぞ。俺はちょっとレポート終わってから食うから」


こうやって一緒に暮らし始めたのは、彩音が大学に入学してからだった。

先に大学の関係で一人暮らしをしていた俺と、彩音の希望によって一緒に住むことになったのだ。

家族になったあの日から彩音は俺に懐いてくれ、ありがたいことに夫婦、義兄妹関係共々良好だったため、彩音が一人暮らしが不安だと言うなら義兄として面倒を見るべきだと、俺は彩音の希望を素直に受け入れた。

流石に1Rに二人はキツいため、少し広めの部屋に引っ越しはしたものの、それでも家賃や生活費に関しては安く済んでいる。


「え~、一緒に食べようよ。寂しいじゃん」

「悪ぃな。ちと時間ギリギリだから一緒に食ってやれねぇんだ」

「ちぇ~」

不貞腐れたようにそう言ってキッチンへとトボトボ歩いていく姿は、身体だけは大きくなったがあの頃と変わらない可愛い妹だった。


そして俺達には、親にも言えない秘密がある。


「んんっ…気持ちぃ?」

「んぁっ…はぁっ、彩音っ、あぁああっ」

彩音は俺に跨りながら硬く勃起したチンポをアソコで咥えこみ、騎乗位で上下に腰を振っている。

最初は女に乗られることを恥ずかしく感じたが、今では逆に乗られた方が興奮するようになってしまっていた。

「あぁああっ、イっイクっ、んあぁあっ」

「っ…んっ…私もっ、あぁっ」

激しい腰のピストンの後、俺はゴムの中に射精し、そしてそれと同時に彩音も絶頂を迎えたようだった。

「ふふっ、すっごく気持ち良かったよ」

「んんっ…」

まだチンポが中に入っている状態で、彩音はそう言って俺にキスをした。


別に愛し合っている訳ではない。

俺らはただ、お互いに快楽を求めあっているだけ…だと俺は思っている。

きっかけとなったのは、俺がまだオナニーを覚えたての時のこと。

その日は家に誰もいないはずで、俺は調子に乗ってリビングの大きなTVでスマホの動画を流しながらシコっていた。

俺が大好きなアレを使って…

しかし一人だと思っていた家には、彩音が既に帰って来ていたのだ。

誰もいないと思っていた安心感と、画面に集中して必死にチンポをシゴいていたせいで、俺は後ろに誰かがいることに気付かなかった。

「何してるの…?」

「うわぁあああああああ!?!?!?!?」

急いで勃起したチンポを隠すが、TVではエロ動画が流れてる上にズボンも下着も脱いでいて、もう誤魔化しようがないような状態だった。

「何…してるの?」

「え、あ、え、これはっ」

「なんかおチンチン大きくなってるね。変なのー」

そう言って俺のその勃起したチンポを、あろうことか触ってきたのだ。

「んぁっ、や、やめろ!!」

「あははっ!なんか変な声出してる!もっと触らせてよ~」

そう言って、振り払った手を再び伸ばしてくる彩音。

「だ、ダメだ!!あっち行ってなさい!!」

「えぇ~、良いじゃん。触らせてくれないと、お父さんとお母さんにお義兄ちゃんが変なことしてたって言っちゃうよ?」

「なっ!!絶対言うなよ!!」

「じゃあ触らせてよ~」

そう言って俺を見る彩音は、純粋に自分には無いモノに興味を持っているだけのように見えた。

彩音に触られるなんて恥ずかしいし嫌だが、親に言われることの方がもっと嫌だ。

「う…す、少しだけだからな」

俺は了承するしかなかった。

「わ~い!」

俺がそう言うと、彩音は喜びながら俺のチンポへと手を伸ばしてくる。

「……んんっ…」

「わ、硬いね。なんでこんなに硬いの?いつもこうなの?」

「大人になったら分かるよ!!なぁもう良いだろ…んぁあっ」

俺が彩音の手を引きはがそうとした時、彩音はチンポをシゴくように動かし始めたのだ。

「あははっ、こうするとお義兄ちゃん変な声出すね。ほらほら~」

「あぁあっ、や、やめっ、んぁっ」

人にシゴかれたのはこれが初めてで、自分でする時とは違う快感に驚いた。

妹に何をさせているんだと理性が働くが、先程まで自分でシゴいて敏感になっているせいで強く抵抗できない。

そしてシゴき方がなぜかうまく、チンポの気持ち良い場所を知っているような擦り方をしてくるから余計に感じてしまっていた。

「ね、ねぇお義兄ちゃん…なんか私のここ、変な感じする…」

俺のチンポをシゴきながら、彩音は自分の股間を指さして言う。

股間をモジモジとさせ、短いスカートのせいで見えたパンツは少し濡れているようだった。

「なんか変な感じする…お義兄ちゃんも私の触ってみてよ」


そこから俺と妹の関係は始まったのだ。

あの日俺らはお互いのを弄り合ってイった。

勿論彩音は何が起こったのか分かっていなかったようだが、快感は得たらしくその日から頻繁にせがむようになってきたのだ。

俺も人にしてもらう方が気持ち良いし、そのまま済し崩しにその関係を続けてきた。

それがいつの間にかお互いの身体を重ねるようになり…


このままじゃ絶対良くないよな。


義兄妹でこんなことをするなんて間違ってるし、こんな関係を続けるべきじゃない。

もう彩音だって色々判別できる大人だし、いずれは彼氏ができればその子とセックスをするようになる。

このまま続いたら良くない影響が出そうだ。

一緒に住むようになってからする頻度が多くなり、毎回次で終わりにしようと思うのだが、なんだかんだ流されて続けてしまっていた。

彩音なら美人だしスタイルも良いんだから、俺なんかと済ませなくたって相手なんていくらでも見つかるだろうに…

次彩音が俺を誘ってくるのは金曜日。

その日に誘われたら、今度こそこの関係は終わりにしようと言おう。

そう決意した。


金曜日 夜


お互い風呂にも入り、俺の部屋のベッドの上で各々好き勝手に過ごす時間。

「お義兄ちゃん、しよ」

彩音は俺に覆いかぶさりながら、案の定誘ってきた。

「んっ…」

そのまま耳を舐められ、いつものように流されそうになる。

舌が徐々に俺の顔の方へと来て、このまま行けはキスをされてそのまま雪崩れ込むパターンだ。

「ちょ、ちょっと待て彩音!!」

誘惑をなんとか押しのけ、俺は彩音の顔を手で押さえながら行為を中断させた。

「何…」

明らかに不機嫌そうな声で言う彩音。

顔が整ってるだけに、怒る顔が怖い。

だけど負けちゃダメだ。これは彩音のためでもあるんだから。

「ま、前々から言おうと思ってたんだが、やっぱり義兄妹でこんなことをするのはダメだと思うんだ」

「はぁ?何今更言ってんの?」

「うっ……そ、それはそうかも知れないけど…だ、だってこんなこといつまでも続ける訳にはいかないだろ?」

「なんでよ」

彩音の怒り混じりの声が怖い…

てかなんで食い下がってくんの?そんなに嫌なことあるか?

そりゃ俺だって二人でした方が気持ち良いけど、流石にずっとこのままって訳には…

「なんでって、そりゃ血は繋がってないとは言え義兄妹がこんなことしてたら大問題だろ。お前だって俺とこんなことばっかしてたら彼氏もできねぇぞ」

「いやいらないし。てかお義兄ちゃん彼女でもできたの?聞いてないけど」

そう言ってめちゃくちゃ睨まれた。

こ、こえぇええ~

なんで?俺に彼女ができたらダメなの?

できる予定は今のとこないけど、流石に俺だって結婚したいし…

「いやまだいないけど…」

「なら良いじゃん。何が問題あるのよ。お義兄ちゃんは気持ち良くないの?」

「い、いや気持ち良いけど…そうゆう問題じゃなくて…あぁあ!!兎に角、もうこの関係は終わりな!これは彩音のためでもあるんだ」

いつまでも埒が明かない言い合いをしても仕方ないと、俺は無理やりそう言い放った。

「………ふぅん…じゃあ良いよ」

彩音は呟くようにそう言うと、俺から身体を離してベッドから下りると、そのまま部屋を出て行ってしまった。

「……」

彩音の部屋にも布団はあるし、今日から別に寝るんだろう。

これで良いんだ。

ずっと一緒に寝てたせいで少し寂しく感じるが、自分にそう言い聞かせて納得させた。

「寝るか…」

出ていった彩音のことが気になって眠れそうにないが、俺はベッドへと横になることにする。


ガチャッ


しかしそう思ったのも束の間、部屋のドアがいきなり開き、再び彩音が部屋へと入って来たのだ。

「えっ…えぇ!?」

彩音の姿を見て驚いた。

先程までは寝るためのラフな格好だったのに、今部屋に入って来た彩音は何故かエレベーターガールの制服を着ていたからだ。

「お前…え?何で着替え…」

彩音はアルバイトで某都心の大手デパートでエレベーターガールをしていた。

美人で明るい彩音に合ったバイトだなと思っていたが、実際に制服姿を見るのは初めてだった。

制帽まで被った彩音のエレベーターガール姿は、想像通りめちゃくちゃ似合ってるし可愛かった。

「なんでだと思う?」

呆気に取られている俺を見てニコッと営業スマイルを浮かべると、彩音はそう言いながら制服のポケットから一双の手袋を取り出した。

それを見てドキッとしてしまう。


ナイロン製の白い手袋。

それは俺の性癖を抉るものだったから。

俺が初めて拾ったAVで、エレベーターガールが白い手袋の手で客のチンポを無理やりシゴくシーンがあった。

エッチなものなんて見る機会が少なかった俺が、初めてまともに見たエロい映像がそのシーンだったのだ。

今までクラスで回ってきたエロ本は見たときには感じなかった、見ると恥ずかしくなって身体がゾワッとし、見てはいけないものを見たような、なんだか普通の興奮とは違う変な感覚だったのを覚えている。

それが自分のフェチによる興奮だったと自覚したのは、スマホを手に入れてからだった。

自然と探す動画は手袋を嵌めている女の人の作品が多いことに気づき、それは実生活の行動にも出るようになった。

ホームセンターでたまたま見つけたナイロンの白手袋を見て、どうしても欲しくなった俺は、衝動的にそれを買ってしまったのだ。

そしてそれを自身で嵌め、手袋の女性を思い出しながら身体に触れると、どうしようも無い程に興奮して気持ち良かった。


だから彩音がその白手袋を取り出したのを見てドキドキしてしまったのだ。

彩音には嵌めてと頼んだことは無いし、絶対にバレていないと思ったからだ。

しかし彩音は俺に見せつけるように手袋を嵌め、指先までピッチリと納めると、ワキワキと手袋に指を馴染ませるようにいやらしく動かす。

そしてパチリと手首のボタンを嵌めると、もう片方も同じようにゆっくりと手袋を嵌めた。

手袋をピッタリに嵌める為に両手の指を組み、指の股までギュッと押し込んでいく。

指先まで真っ白なナイロンに包まれ、手首はボタンで隙間なく留められ、そして手の甲には美しく三本線の映える、俺の理想の手袋の手が出来上がったのだ。

「どう?私のエレベーターガールの姿。結構似合ってるでしょ」

そう言って笑う彩音は元々綺麗ではあるのだが、制服姿も相まって俺にとっては信じられない程に魅力的に見えた。

「に、似合ってるけど…なんで今その格好を…」

俺は冷静を装いながら言うが、そのいつもと違う彩音の姿に照れてしまい、目を合わせることができないでいた。

「お義兄ちゃん」

そんな俺を見て、彩音はベッドと乗って俺の近くへと寄ってくると、なんとその手袋の手で俺の頬へと触れたのだ。

「っっっ!!ちょっ、お前!」

頬に感じた、サラリとしたナイロンの手袋越しの彩音の手。

なんだかそれだけでいやらしい行為のように思えてしまい、身体がビクリと反応してしまった。

「お義兄ちゃんさ、この格好が好きなんでしょ?」

「っ!?!?!?」

図星を突かれた発言に、驚いて思わず彩音の顔を見る。

制帽を被った彩音の顔はいつもにも増して可愛く見えて、そのドキドキも合わさって声にならなかった。

「初めてお義兄ちゃんのオナニーを見ちゃった時さ、お義兄ちゃん手にこの手袋嵌めてたもんね。すぐに隠したみたいだったけど」

そう言って俺の顎を白い指先でこちょこちょとくすぐる。

彩音に見られたあの日、俺はホームセンターで購入した手袋を自ら嵌め、TVには録画した番組で特集されたエレベーターガールの姿を映していた。

そこまで覚えてたのか…

「んんっ、やめっ」

それを振り払おうと手を伸ばすが、その手も彩音のもう片方の手で押さえられてしまう。

そのまま指を絡ませながら手を繋がれ、手で感じる滑る手袋の感触がゾワゾワした。

「この反応見ると、やっぱ当たってるみたいだね。ほぉら」

「んぁっ」

彩音はいたずらでもするように、頬にあった手を耳の方へと移動させ、そのまま耳の穴を指先でほじる。

耳元で響くナイロンの擦れる音と滑らかな感触に、ビクリと身体が震えてしまった。


こんな…こんな…!!


義兄妹と言う問題点を除けば、俺の望んでいた完璧なエレベーターガールである彩音。

いつもエッチはしていたとは言え、俺の性癖である制服や手袋で来られて触られると、俺のチンポは興奮で徐々に硬くなっていった。


「お義兄ちゃん、ほんとに私とエッチするの止めちゃうの?」

耳に触れられ、指の股に白い指を差し込まれながら揉まれ、俺を誘惑しながら聞いてくる彩音。

「んんっ、あっ、やめるっ!」

しかし俺はなんとか理性を奮い立たせ、やめると言うことができた。

ここでまた折れたら彩音のためにならない。

俺の意思は硬かった。

「あっそ。じゃあ…」

彩音は不機嫌そうに言うと、ベッドに座る俺を後ろから抱くように、俺の後ろに回り込んで座る。

「お義兄ちゃんがどうしても止めるって言うなら、私とゲームしようよ」

「ゲ、ゲーム…?」

背中に感じる彩音の柔らかい胸にドキドキしながらも、この状況でゲームと言う不穏な単語を言われて身構えてしまう。

「そぉそぉ。ルールは簡単だよ。これから1時間、お義兄ちゃんは私から何をされても、『イきたい』って言ったらダメね」

「えっ…」

ちょ、ちょっと待て。

それってつまり今から…

「だ、ダメだ!!もうそうゆうことはしないって言っただろ!」

「だーかーらー、私はそれに全く納得してないの。それにしたくないって割には私のこの格好に興奮してるみたいだし、後ろから抱きつかれて満更でもないみたいじゃん」

「っっっ」

確かに彩音の言う通りだが、けど俺がどうこうではなく、これは彩音を正しい道に導くためのこと。

家族として、義兄として、そこは譲ってはいけない部分だ。

「だ、だけどダメだ!」

「そればっか。じゃあゲームで証明してよ。したくない、もうしないって言うなら、私が何したって『イきたい』なんて言わないはずでしょ?」

「そ、そもそもエッチなことはもうしないんだから、ゲームもダメだ!」

「……」

俺が強く言うと、彩音は黙ってしまい、今度は俺の脇下から前に手を回してギュッと抱き締めてくる。

そして顔を耳元に寄せてくると、先程までとは違った弱々しい声で言ってきた。

「ねぇ…お願いお義兄ちゃん。突然最後だって言うなんてずるいよ…もしお義兄ちゃんが勝ったら、もう諦めて二度としないから…最後に一回だけ、私に付き合ってよ」

必死な声で俺に頼む彩音。

「お願い…お義兄ちゃん」

顔は見えないが彩音の泣きそうな声を聞き、俺は身体の力を抜いてタメ息をついた。

「はぁ…分かった。だけどこれが最後な」

「おっけー!それはお義兄ちゃんが勝ったらねぇ」

いきなり声色が明るくなる彩音。

やられた。

「ちょっ!お前っ!!」

「お義兄ちゃん、一回言ったことはちゃんと守ってね?」

「ぐっ…」

あんなに可愛かった彩音はどこへ行ってしまったんだろう。

「じゃあ今から1時間、お義兄ちゃんは私からされることに抵抗しちゃダメだから」

「……分かったよ」

「よし、まずは何しちゃおっかなぁ…取り敢えず上は脱いじゃおっか」

そう言って俺の前のボタンに手が移動する。

一つ一つ手袋に包まれた白い指先がボタンを外していく動きだけでもいやらしく見え、彩音とこんなことをするのは初めてじゃないのに、なんだか妙に恥ずかしく思えた。

ボタンが外され、中のシャツまで捲し上げられて俺の素肌が露わになる。

「ちゃんと見ててよ」

そして彩音はそう言うと、俺の両脇腹にその白い手で触れた。

「んっっ」

手の温度の伝わる、サラリとした手袋の両手の感触にビクッと身体が反応してしまう。

「どぉ?お義兄ちゃんの好きな手袋で触っちゃってるよ」

俺の脇腹を撫でるように手を動かしながら、彩音が俺を煽るように言ってくる。

「んっ…だ、だからっ、ふっ…なんだよ」

平気そうに言ってみるが、正直やばかった。

ただ撫でているだけだと言うのに、自分の身体を這う白手袋の姿を見ているだけで身体がゾワゾワし、素肌で感じる手袋の滑らかさがくすぐったさと性的な気持ち良さを同時に与えてくるのだ。

「ほら、こちょこちょこちょ~」

「んひゃっ!んんんっ、あぁあっ!やめっ」

10本の指をゆっくりとバラバラに動かし、脇腹から腋までをゆっくりと上下に指の腹を擦っていくような動きに、くすぐったさで身体がビクッビクッと反応してしまう。

その指の動きに合わせて手の甲の三本線が波打つ様がいやらしく、見てはいけないものを見ているような感覚になり、思わず顔を反らしてしまった。

「お義兄ちゃん、ダメだよ。ちゃんと自分がこの手で何をされてるか見ないと」

それに気付いた彩音が、すかさず俺の耳元で囁いた。

「んんっ…!!はぁっ、わかっ、たよ、くっ、んんっ」

仕方なく再び自身の身体に目を落とすと、白手袋が腹部を撫でまわし、脇腹を指先でサワサワとくすぐっていた。

「んぁっ、くっ、あはぁっ」

昔からの性癖を突かれた格好で身体を弄ばれ、まだ決定的な何かをされている訳でもないのに、自分でもおかしいぐらいに興奮してしまう。

身体を撫で、擦り、くすぐる白い手を見ているだけで、その刺激と相まって俺のチンポは確実に勃起し始めていた。

「すごいね。ちょっと触っただけで勃起してきちゃったんだ。そんなにこの手袋が好きなの?じゃあ…」

少し笑いながら言う彩音は、腋を撫でていた手を俺の乳首の方へと移動させていく。

そして乳首…ではなく、その周りの乳輪部分に指を立て、乳首に触れないように指先で円を描き始めたのだ。

「ふっ、んんっ、はぁあっ」

手の甲の三本線を見せつけられながら乳首の周りを白い指で撫でられ、焦らされるような淡い快感に吐息が漏れてしまう。

「ほらほら、まだ乳首触ってないのに乳首も勃起してきてんじゃん」

「んっ…うるせっ、んぁっ」

「このまま乳首触って欲しい?」

「んぁあああっっ」

耳元で声がしたかと思うと、不意打ちに耳を甘噛みされ、ゾクッとするような感覚に身体が震えた。

「ねぇ、触って欲しいんでしょ?いつもみたいにさ」

「んんんっっ」

まだ触れてないはずなのに、空気の流れだけで感じてしまう乳首。

そんな中低い声で言われ、俺はついいつもの調子で頭を縦に振ってしまった。

瞬間、両方の乳首をその白い指先でキュッと摘ままれる。

「んはぁぁああああああっっ♡」

ビクンビクンと身体を大きく震わせて感じてしまう身体。

スベスベの中にナイロン独特の僅かなザラつきも感じ、焦らされていた乳首を強い快感が襲った。

「ちょっと摘まんだだけなのにすっごい声。やっぱりこれのお陰でいつもより感じてるんだね」

そう言いながら、摘まんだ乳首をシコシコと指の腹で擦り上げていく。

「んあぁああっ♡だっめっ、ひぁああっ♡」

「乳首でそんな感じちゃって、お義兄ちゃん女の子になっちゃったの?ほら、次はコリコリしてあげる」

そして今度は爪先を立てるようにし、カリッと何度も乳首を弾くように擦り始めた。

「あぁああっ♡彩音っ、やめっ、んんぁあっ♡」

こんな調子じゃダメだと言葉では抵抗してみるが、乳首を弄る白手袋の手は視覚的にもいやらしく、このまま流されてしまいたいと欲望が顔を出し始める。

「嘘つき。ほんとはもっと私に苛められたいんでしょ?この手袋でこうやってさ」

彩音は左手を乳首から離すと、そのまま俺の口を手で覆って塞いでしまった。

「んふぁあっ」

顔で感じる彩音の手袋に包まれた手。

汗が僅かに染みた手袋からは手の温度を感じることができ、その生々しさが更に俺の興奮を搔き立てた。

「こうゆう無理矢理されてるっぽいの好きでしょ?ほら」

「んふぉおっ♡ふぁあああっ♡」

そのままグッと手袋の手を押し付けられながら、乳首をクリクリコリコリと弄られる。

弄られているのは片方の乳首だけなのに、口を塞がれながらされると興奮のせいで先ほどよりも強い快感を得てしまっていた。

「お義兄ちゃんってMだよねぇ。すっごい可愛い」

「んんふぁっ、ふぉおっ♡んんんっ♡」

そう言いながら白い指先で乳首を摘まんでシゴく彩音。

彩音も股間をモゾモゾさせているのを背中で感じ、責めている彩音も興奮していると分かる。


ダメだダメだダメだ!!

こんなの普通の義兄妹じゃない!!

俺は彩音に真っ当な人間になって欲しいのに…


本心からそう思っているのに、同時に俺に興奮している彩音のことを嬉しいと思ってしまっていた。

「お義兄ちゃんのチンポ凄いことになってるよ。ほら、下も全部脱いじゃいなよ」

「んんぁっ、ふぁっ、んぁっ♡」

口を塞がれ、乳首を捏ね繰り回されながら甘く囁かれる。

だけど元々自分からこの行為を止めたいと言い出した手前、自分から触られたいと言うようなことできるはずが無い。

「抵抗禁止でしょ。私が言ったらお義兄ちゃんは従うしかないの」

そんな俺の気持ちを察したのか分からないが、彩音は脱ぐことをルールに託けて強要してきた。

「ほら、早く脱いで」

「んんんんっ♡」

耳を噛まれながら強く言われ、再びビクビクと身体が大きく震える。


これはゲームだから…


そんな言い訳をしながら、俺はズボンに手を掛けた。

相変わらず口を塞がれながら乳首は摘ままれているが、なんとか腰を浮かせながら脱いでいく。

「すっごぉい。液まで垂らしちゃってるじゃん」

現れた俺のチンポは見たことが無い程腹に反るように勃起しており、先端からは透明な液体が滲んでいた。

「なんか妬けるなぁ。ただこの格好しただけでこんなに興奮するなんてさぁ。ほら、ちゃんと見ててよ」

そう言って俺の口を塞いでいた方の手を移動させると、俺の顔の前へと広げて見せた。

汗で更に手にぴっちりと張り付いた手袋は、手首のボタンで締められて手の凹凸から指の関節まで手袋越しに分かる程だ。

ただの白い手袋を嵌めた手。

他の人にとってはなんてことないそれが、俺にとっては何よりも興奮するものだった。

「この手で…」

白い手は俺の顔の前から移動していき、俺のそそり立ったチンポの方へと近づいていく。

「握られるとこしっかり見てね」

そして彩音は、その手で俺のチンポを握った。

「あぁぁあああああっっ♡」

チンポでサラりとしたナイロンの感触越しに手の弾力を感じる。

指でしっかりとチンポを囲まれながらギュッと握られると、興奮のあまりそれだけで射精してしまうのではと思う程の快感が走った。

「どぉ?お義兄ちゃんの好きな手袋で握られちゃってるよ。それから…」

俺のチンポを握った手が、ゆっくりと動き始める。

「あぁぁあっ♡んあぁあああっ♡」

白い手が上下に動き、チンポが擦り上げられていく。

今まで何度も彩音に手コキをされたことはあったのに、全く別物の興奮と快感が押し寄せてきた。

「すっごい硬い。そんなに手袋が気持ち良い?後はぁ…」

「ふひぃぃぃいいいっっ♡」

再び乳首をキュッと摘ままれ、突然の乳首への快感に悲鳴に近い声が漏れた。

「お義兄ちゃんは手コキされながら乳首弄られるの好きだもんねぇ」

「んはぁああっ♡だっめっ、あぁあああっ♡」

ズリっズリっとチンポを擦り上げられながら、滑らかな白い指先で乳首までシゴかれ、それがどうしようも無い程に気持ち良い。

いつも興奮していないと言う訳ではないが、異常なまでに興奮した状態でのこの責めは、あまりに快感が強かった。

「気持ち良い?お義兄ちゃん。シゴく度にチンポビクビクいってるじゃん」

「あぁああっ♡やっ、めっんあぁああっ♡」

白い手に食われているみたいにコかれていくチンポ。

チンポを握ることで伸びる手の甲の三本線が、上から見ると異様なまでにエロく感じた。

「あぁっ、あぁあああっ、んあぁあああっ♡」

まだシゴかれ始めたばかりだと言うのに、興奮しきった状態で受けているせいかチンポの根元から快感が湧きあがり、同時に射精感がこみ上げてくる。

「あ、今イきそうになってるでしょ」

しかし彩音はそれを察したようにそう言うと、チンポをパッと離してしまった。

「んあぁあっ♡なんっでっ、あぁあっ♡」

乳首だけをクリクリと弄られながら、中途半端な状態で止められてしまったチンポへの責めに、つい惜しむような言葉が漏れてしまう。

「お義兄ちゃん、イきたいならちゃんとイきたいって言わないと」

快感と興奮で一瞬忘れていたが、これは彩音との関係を終わらせるためのゲーム。

言ってしまったら俺の負けになってしまい、この関係が続いてしまう。


それは…ダメだ…


「ふっ…♡んっ…言わっ、ないっ…あぁっ♡」

乳首をナイロンの指の腹で擦られながらも、俺はなんとか踏みとどまることができた。

「へぇ、偉い偉い。じゃあご褒美にまたシゴいてあげる~」

そして再び白い手に握られ、シゴかれ始めるチンポ。

「おふぉおっ♡んあぁあああっ♡」

一旦シゴかれるのを止められることで射精感は治まったが、乳首への責めのせいで火照らされたままの身体だったせいで、チンポはすぐに射精する体勢に入ってしまう。

「あははっ、またビクビクしてる。イきそうになるの早くない?」

彩音の手はリズミカルにチンポをシゴき、快楽の波を何度も何度も起こしてきた。

「あぁああっ♡んはぁああああっ♡」

チンポが一層硬くなり、根元から精液が上ってくるのを感じる。

「はいストーップ。ざんね~ん。イかせてあげないよぉ」

しかし射精のタイミングを完璧に把握しているのか、寸でのところで彩音は再び手を離してしまった。

「んぁああっ!!あぁぁあああっ!!」

射精直前でそれを止められる度に、身体の熱が更に増していくように感じる。

乳首だけは責められ続けているせいで、イけないもどかしい快感だけがその間も与えられた。

疼かされるのに解放できないことがこんなに辛いとは思わなかった。

そして少しすると再び彩音は俺のチンポをシゴき始める。

「んはぁあああっ♡おぉぉおおっ♡」

我慢汁が溢れて手袋を濡らし、僅かにだが手にヌルつきも加わる。

それが更に快感を増加させていた。

「あぁあああっ♡もっ、いやっ、んぁああっ♡」

「ならイきたいって言えば良いじゃん。手袋で気持ち良ーくイかせてあげるよ?」

そう言いながらまた手を離してしまう彩音。

「んんんんっっ!!あぁああああっ!!」

そして射精感が少し治まるとまたいやらしく白手袋の手で擦られ、再び絶頂間近まで快楽を与えられるのだ。

何度イきそうになってもイかせて貰えない生殺しの状態が続く。

「ほら、言っちゃいなって」

耳元で熱っぽく囁く彩音。

イきたい。イきたい…

何度も繰り返される寸止めに心が折れ掛け誘惑に負けそうになるが、それでも俺は決してそれを言わなかった。


「はぁっ…はぁっ…あぁっ」

「お義兄ちゃんも強情だなぁ…」

残りの時間はあと20分。

あと20分言わなければ俺の勝ちだ。

もう何度目かも分からない寸止めをされながらも、俺はなんとか耐えていた。

「あ~あ、ほんとは卑怯だしこれはしたくなかったんだけど、強情なお義兄ちゃんにはお仕置きが必要だよね」

肩で息をする俺の後ろで、彩音が独り言のようにそう呟く。

そして俺の身体から手を離すと、後ろでごそごそと何かを取り出すような音が聞こえた。

再び前に現れた手には、見慣れたチューブが握られていた。

「それっ…わっ…はぁっ…」

「ローションだよ。いつも使ってるでしょ?」

普段チンポに塗って入れやすくするために使うローション。

彩音はその蓋を開けると、手袋を嵌めたままの手に中身をたっぷりと垂らした。

「よしっと。これを…」

そして両手を擦り合わせながら組み、グチュグチュといやらしい音を立てながらローションを手袋に染み込ませていく。

十分に染み込んだところで、彩音は見せつけるように手の平を俺の前で広げた。

「どぉ?手袋がローションでグッショグショになってるの。今から何すると思う?」

ローションでビッチリと手に張り付いている手袋は、指の間に糸を引く程に濡れている。

表情は見えないが、声で彩音がニヤついてるのが分かった。

「今からこれでぇ…」

その手は再び俺のチンポの方へと向かっていくと、グチュッと音を立てて俺のチンポを握る。

「んひゃぁあああっ♡」

先ほどとは違う、ヌルヌルになった手袋の感触。

何度も寸止めされ続けたチンポには、それだけで恐ろしい程の快感だった。

しかし先ほどと握る箇所が違うことに違和感があった。

「このままシゴかれたらすぐ射精しちゃいそうだね」

「あぁぁぁああああっっ♡」

そう言いながら俺のカリ首から亀頭をグチュッと擦る。

普段ならくすぐったくなってしまう亀頭も、疼きと興奮のせいかくすぐったさよりも快感の方が強く感じた。

そこで違和感の正体に気付く。

さっきまでは竿を握られていたのに、ローションを付けた今はそれより上の亀頭近辺を握られているのだ。

「あっ…あやねっ?」

「大丈夫。今までよりも気持ち良くしてあげるから」

そう言った彩音の足が俺の太ももの上に回され、足を広げたまま固定されてしまう。

そしてさっきは腋下から前に回されていた彩音の腕は、今は俺の腕の上から回しているせいで手も上手く動かすことができない。

「お義兄ちゃん、イきたくなったらいつでも言ってね?じゃないと20分ずっとこのままだからね」

瞬間、彩音は俺のカリ首から上だけをシゴき始めたのだ。

「んあぁぁぁあああああああああああっっっ♡」

亀頭を白い手で握られながら、牛の乳でも搾るようにギュッギュッとシゴかれる。

それによって与えられるのは、悍ましい程の快感だった。

竿も一緒に扱かれる射精を促す快感とは違い、無理やり気持ち良くさせられる歯を食い縛ってしまう程の辛い快感。

凄まじい快感と同時にもどかしさも与えられ、身体がそれから逃れようと勝手に動いてしまう。

しかし腕も脚も彩音の身体で拘束されているため、磔にされたような状態で俺はただ快感を享受することしかできない。

「亀頭責め、気持ち良いでしょ?ローションでたっぷり濡らしてあげてるからねぇ。ほら」

「んあ"ぁぁ"っ♡お"ぉぉ"おっっ♡んぎぃいいいっ♡」

グチュッグチャッという音と共に、容赦なく責められる亀頭。

普段なら亀頭なんて敏感過ぎてくすぐったくなるだけなのに、焦らされて疼く身体のせいか怖い程に亀頭を擦られるのが気持ち良かった。

「気持ち良くて気持ち良くてたまんないのにイけないなんてね。上見て叫んでばっかりいないで、ちゃんと見てないと」

「あ"ぁあ"あっ♡ぎもぢっ♡あ"ぁぁああ"あっ♡」

気持ち良すぎて息が吐けない。

こんなに気持ち良いのに、彩音の言う通りイく時のとは違う快感で、暴れたくなる程にもどかしかった。

チンポを見ると、カリ首に指が掛かりながらそのままズリズリと何度も擦られており、ヌルヌルの液体越しに手袋のザラつきをモロに感じ、視覚的にもいやらしいそれのせいで快感は更に強くなった。

「亀頭を大好きな手袋でグッチュグチュにされてるんだよ。早く言わないとずっとこのままだからね」

「ふぎぃいっ♡あ"ぁあ"あっ♡もっ、無理っ♡お"おお"っ♡」

もし快感の拷問があるとしたら、きっと今の状態を言うのだろう。

気持ち良いのがあまりに辛く、疼き続ける身体は射精を求めて震え続けていた。

快感から逃げ出したい反面、この快感が一生続いて欲しいという矛盾した気持ちも同時に抱き、もう興奮で訳が分からなくなっていた。

「ほら、言えばちゃんと亀頭でイけるようにシゴいてあげるよ。さいっこうに気持ち良くイかせてあげる」

「んぎぃいっ♡あぁあああっ♡やめっでぇえっ♡おぉぉ"おお"っ♡」

もう楽になりたい。

この彩音の手で気持ち良くイってしまいたい。

そんな欲望が湧きあがってくる。

しかし俺は将来の彩音のためと、最後の気力を振り絞って耐えていた。

「まったく、お義兄ちゃんは仕方ないなぁ。じゃあ…」

そう言って彩音は俺の亀頭に手のひらを被せ、覆うように乗せてきたかと思うと、そのままグリグリと亀頭を撫で始めた。

そして同時に、空いていたもう片方の手で俺の乳首をキュッと摘まんだのだ。

「んお"ぉぉ"ぉぉぉ"おお"おお"おお"おおっっ♡」

叫ばずにはいられない程の亀頭への刺激。

それは乳首への快感と合わさって、狂ってしまいそうな程の快感となって俺を襲った。

「ほら、亀頭グリグリされるのきついでしょ。いくら叫んでもやめてあげないからね」

彩音の手袋に包まれた美しい手は、俺に手の甲の三本線を見せつけながら亀頭を撫でまわす。

乳首を摘まんでいた手は、ローションのヌルつきを利用しながら今度は五本の指でくすぐるように擦られた。

「ふぎいぃぃい"いい"いいっっ♡じっぬっっおぉ"ぉお"おっ♡」

本当に死んでしまうと思う程に気持ち良い。

気持ち良いのに止めて欲しい。止めて欲しいのに気持ち良くて堪らない。

そんな地獄のような快感をただ受け続けることしかない状況に、俺は興奮してしまっていた。

「ほらほら、この気持ち良いままイきたくないの?言えば裏筋もカリ首もたっぷり擦ってイかせてあげるよ」

「あぁぁあ"あ"あっ♡おぉぉおお"おお"っ♡」


『イかせてあげる』


イく直前まではいけるのに、決して達することのできない快楽地獄。

そんな中での彩音の言葉は、どんな蜜よりも甘い誘いだった。

「お義兄ちゃん、言ってよ。じゃないと…」

亀頭を擦る彩音の手が再び変わり、今度は手のひらで縦にズリズリと擦られてしまう。

そして乳首を摘ままれながらクリクリと指先で弄ぶように、白い指でシゴかれた。

「ひぎぃぃいいい"いっ♡あぁぁ"ああ"ああああっ♡」

快感のあまり勝手に身体が暴れるが、彩音の身体の拘束のせいでそれも叶わない。

快感を逃がすことができず、ただただおかしくなる程の快感だけが溜まっていく。


もう限界だった。


「ほら、早く言って!」

彩音の声が聞こえ、そのまま耳を甘く噛まれた瞬間、俺の中で何かが切れた。


「んあぁぁあ"ああ"あああっっ♡イギだいぃぃいい"いい"いっっ♡おぉぉお"お"っ♡イがぜでぇええええ"えっっっ!!」

俺は気付けばそう叫んでいた。

「ふふ、良いよ。イかせてあげる」

彩音はそう言うと、俺の亀頭を最初のように手で握るように掴み、そのままグチュグチュと上下にシゴき始めた。

そして乳首も同時に、ヌルつく指の腹で先端をコリコリと擦られる。

「あぁぁあ"あ"あっ♡んあぁぁああ"あ"あっ♡」

最初の亀頭責めとは違い、僅かだが竿も扱くように手の動きが大きい。

そのため責められるのは亀頭中心ではあるものの、カリ首や裏筋にも指の凹凸が充分擦れ、亀頭責めの辛い快感の中に射精への道筋が現れたのだ。

「ほら、乳首とチンポの快感に集中して、チンポに思いっきり力入れて」

「ひぎぃいいっ♡あ"ぁぁ"あああっ♡お"ぉぉ"おおおっ♡」

彩音の言葉に従って踏ん張るようにチンポに力を入れてみると、擦られる亀頭の中にイけるかもしれない場所を見つけた。

俺はチンポを反らせながら、手袋の動きにそこが擦れるように力加減を調節する。

すると…

「おぉ"ぉお"おおっ♡お"ぉぉ"おおお"おおおおっ♡」

それは、俺が望んだイける快感だった。

ズリズリ擦られるのは亀頭で、辛すぎる快感のは変わらないが、それでも根元からドクドクと精液が上がってくるのを感じた。

「ここ?」

「ひぎぃぃいい"い"いぃいいっ♡」

彩音は俺のイける場所を察したように、そこを思い切りヌルつく手袋で擦ってくれた。

涙が出る程気持ち良かった。

「ほらっ!イっちゃえお義兄ちゃん!」

ズリズリグチュグチュと彩音の白い手がイかせるように亀頭をリズミカルにシゴく。

「おぉぉおおおおっ♡イグぅぅうううっ♡おぉぉおおおおおおっ♡」

乳首をくすぐられ、カリ首の溝を指が擦り上げた瞬間。

「んぉ"ぉお"おお"おお"おお"おお"おお"おお"おっっっっ♡!!!!!!」

凄まじい快感と開放感が訪れ、チンポからは勢いよく精液が噴出した。

「わぁ、出た出た!」

「あ"ぁぁ"ぁああ"あああっ♡!!おぉぉおおお"おお"っっ♡」

射精してる間も擦られ、精液は何度も何度も噴き出ていく。

その度に大波が打ち寄せるように快感が何度も訪れた。

快感のあまり頭が真っ白になり意識が朦朧としていく。

チンポは最後まで搾るように、根元から亀頭の先までを大きくゆっくりとシゴかれていた。

「あぁぁああっ…♡あぁぁああああっ…♡」

快感の中で意識が遠のいていく。

そんな中、耳元で彩音の声が聞こえた気がした。


「お義兄ちゃん…私からは逃げられないからね」


幸か不幸か、その言葉までは聞き取れなかった。



END

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