Home Artists Posts Import Register

Content


※リクエスト作品


pixivにて全体公開しているこちら↑の作品の続きです。

一応読まなくても楽しめます。



「今日はありがとうございました!」

「お疲れ~。今日も良かったよ紫音君。次もよろしくね~」

「勿論です!」

プロデューサーに向かって全力の笑顔で平野は答え、それに対してプロデューサーも満足そうな顔をしていた。

「平野君、そろそろ…」

「あ、相澤さん!了解!今行くよ!」

マネージャーである相澤が声を掛けても、平野は笑顔で変じるをする。

「君が平野君のマネージャーかぁ。平野君みたいに売れっ子な上に良い子のマネージャーなんて、みんなに羨ましがられるだろ」

そんな二人を見てプロデューサーは相澤に声を掛けると、相澤は一瞬驚いた顔をしたあと作られた笑顔で答えた。

「えっ、あ、はい。お陰様で…」

「大事にしなよ~」

そう機嫌良さそうに言うと、プロデューサーは去っていく。

「ありがとうございます」

その後ろ姿に向かって相澤は頭を下げて言った。


平野紫音(ひらのしおん)

若い子達なら知らない人はいない程の人気のアイドルであり、まさに王子と呼ぶのがふさわしい程に整った顔立ちと、天然なキャラクターが受けて大ブレイクをしていた。


しかし実情は…


「おい、お前さっきプロデューサーのデブに聞かれた時言葉詰まらせたよな」

「も、申し訳ありません」

控室に戻った平野と相澤。

二人きりになった瞬間さっきまでの平野の笑顔はなくなり、冷たい目と荒い口調で相澤に詰め寄っていた。

「昨日の散々お仕置きしてやったのに、まだ躾が必要か?」

「い、いえ!!申し訳ありませんでした!!もうそんなことはしませんので!!」

歪んだ笑顔で言う平野の言葉に、相澤はゾッとして必死に答える。


お仕置き。

それは平野がマネージャーをくすぐりや焦らし、行き過ぎた快楽で責め、辛く苦しむ様子を平野が見て楽しむ行為だ。

平野は歪んでいる。

平野の事務所のマネージャーの間では有名な話であり、事務所が揉み消しているせいで大きな問題にはなっていないが、今まで何人ものマネージャーが辞職していた。

そこで白羽の矢が立ったのが相澤だった。

相澤は私生活の上でかなり崖っぷちに立たされていたため、どんなに辛くても金銭の良い平野のマネージャーを辞める訳にも辞めさせられる訳にもいかないのだ。

それを平野は知っているため、相澤に対しての平野の当たりは強かった。

昨日も相澤は平野からお仕置きを受けていたが、散々くすぐった後に亀頭責めをし、潮を吹いて鳴き喚く相澤を満面の笑みで責め続けていた。

「きょ、今日は平野様はこの後滝山さんとの食事の予定が入ってます。すぐに出ないと時間に間に合わないかと…」

そんなお仕置きをまた受けるのはごめんだと、相澤は必死に時間がないことを伝える。

「チッ…命拾いしたな…着替えたら行くぞ」

「は、はい!」

滝山は平野の事務所の先輩であり、平野が逆らうことのできない相手。

食事に誘われているのに遅れる訳には行かず、平野は渋々出る準備をし始めた。

「平野様。頼まれていたお茶です。コップに注いでおいたので良かったら…」

そんな平野のいつ横のテーブルにお茶を差し出す相澤。

「いちいち注ぐなよ」

悪態をつきながらもその注がれたお茶を一気に飲み干す平野を見て、相澤は内心ほくそ笑んだ。


ーー飲んだな…


平野の準備が終わり、局からマネージャーの車で指定の場所まで移動する。

「んっ…」

その車内で平野はウトウトし始めた。

「お疲れなようでしたら、着いたら起こすので休んでてください」

「あぁ…」

相当な眠気なのか、短く返事をして平野は深い眠りへとついたのだった。



■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


「……」

「んんっ…」

男達の話し声で平野は目が覚める。


ーーあれ…俺…


「はっ!!」

滝山との食事を思い出し平野は身体を起こそうとするが、手足に何かが引っかかり動くことができない。

「目が覚めたか」

そんな中声を掛けられ、平野がそちらを見ると相澤がベッドの横に立っていた。

平野が周りを見渡してもここがどこか分からないようだったが、ここは都内のホテルの一室。

寝ている間にここに連れて来られてしまったのだ。

「なんだよこれっ!!」

改めて自身の見て平野は驚きの声を上げる。

それも当然。いつの間にか全裸に剥かれており、訳の分からない器具で四つん這いの犬のような体勢で拘束されていたのだから。

「おい相澤!!」

平野は苛立った顔で隣に立つ相澤を睨みつけるが、いつもなら怯える相澤が今日は余裕の笑みで見下ろしていた。

「いくら睨んでも無駄だよバァカ」

「っ!!てめぇ!!!!」

怒りのあまり殴りかかろうと手足を動かすが、拘束はビクともしなかった。

「はぁ…お前の力でそこから抜け出せる訳ないだろ。ったく、やっとこの日が来たよ」

平野はそれがなんのことか分からず相澤を睨むが、やはり怯む様子はなかった。


ーークソッ…なんだよこの状況は…


少しでも情報を得ようと周りを見渡していると、ガチャリとドアが開く音がした。

中に入って来たのは…


「中根…それに高嶋まで…」

入ってきた二人は、以前平野のマネージャーをしていた二人だった。

相澤がマネージャーになる前に平野によって散々仕置きをされ、それに耐えられず退社したのだ。


ーーなんでここに…


「よぉ平野。元気そうで何よりだよ」

「相変わらず憎たらしい顔しやがって」

入ってきた二人は平野の寝るベッドを囲むように立ち、高嶋が平野の頬をグッと手で掴みながら言う。

「顔だけは良いからみんな騙されやがって…クソが。今日は俺らからたっぷりお仕置きしてやるからな」

ニヤリと含んだような笑顔で言うと、フンと鼻息を荒くした。

「おい、滝山さんはどうした」

今日は滝山との食事の約束があったはず。

こんな奴らに構っている暇はないと平野は苛々しながら問う。

「はははっ!お前バカだな。あんなの嘘だよ。お前を連れ出すためのな」

「はぁ!?てめぇらこんなことして後でどうなるか分かってんだろうな!?」

「そんな格好で言われてもなんも怖くねぇよ。少しは自分の身体を心配したらどうだ?」

こんなことをされている怒りで今の自分の状況を冷静に見れていなかった平野だが、確かに今はかなりまずい状態だった。

全裸で四つん這いに拘束され、周りには平野に恨みを持つ男が三人。

逃げることもできず、極端に言えば生きるも死ぬも三人次第なのだ。

「俺をどうするつもりだよ」

「やっと理解できたか。さっきも言っただろ。お前はお仕置きされるんだよ」

「はぁ?」

「はははっ、察しが悪いな。じゃあこれを見れば何をするか分かるか?」

相澤はそう言うと、テーブルの上から平野の見知った物を手に取った。

そして他の二人も…

「散々苛めてくれたからなぁ」

「くそみてぇな性癖しやがってよ」

そして三人はその手に持ったナイロンの白手袋を、それぞれ手に嵌め始めた。

「お前等…まさか…」

そこで平野は察した。

こいつらは、今までされたことを逆に平野にしようとしてるのだと。

「ざけんなよっ!!おい相澤!!てめぇクビになりてぇのか!?」

手袋を嵌め終え、手の甲の三本線を平野の方に向けて指をワキワキと動かしながら、相澤は余裕の笑みを浮かべて言った。

「あぁ、言ってなかったけど、俺もうお前のマネージャーじゃねぇから」

「はぁ!?」

「俺の腕と性格を見込んで、滝山さんが自分のマネージャーにって言ってくれたんだよ」

「!?」

まさかの相澤の発言に言葉が出ない平野。


ーーなんで滝山さんがこんな奴を…


「いくらお前でも滝山さんには逆らえねぇだろ。まぁあれだ。これはお前への復讐と、次にマネージャーになる奴のことを考えてお前を更生させてやるのを兼ねてんだ」

「ざけんなよ!!」


ーークソがっ!!


確かに相澤が滝山直々に言われたことなら、平野も邪魔することはできない。

それ以上に納得できないのは、平野を更生させると言う言葉だった。

平野としてはダメなマネージャーを躾てやってただけのこと。

自分の性癖を満足させる行為だったとは言え、反省なんてさせられる筋合いはなかったのだ。

「さぁて準備できたぞ」

「あとは…」

高嶋がその手袋を嵌めた白い手で何かを持ち、それを平野の顔へと近付けていく。

「なっ!やめろ!!」

平野が顔を振って抵抗するがそれも虚しく、器具のせいで顔もほとんど動かすことができず、目には黒い布が巻き付けられて視界が塞がれてしまった。

元々薄暗い部屋だったため、本当の闇が平野を包みこむ。

身動きも取れず視界も失い、平野は一気に不安に襲われた。

「おい!!外せ!!」

「言って外すなら最初からやらねぇよ」

「きっちり反省させてやる」

相澤と高嶋がそう言った瞬間、中根の両手の平が平野の背中に触れた。

「んあっ!!」

突然の刺激への驚きで声を上げてしまい、平野は急いで口を閉じる。

「ははっ、敏感な身体してんじゃん」

中根の声と共に手の平が平野の背中でゆっくりと動き出す。

手の温度も感じる程にピッチリと手袋を嵌めた中根の両手の平が、触れるか触れないかのフェザータッチでゆっくりと背中を動き回ったのだ。

そして時たま指の腹を少し触れさせ、ゆるくくすぐるように背中を這っていた。

「っ……ふっ……」

ゾワゾワするようなその感覚に平野は声が漏れそうになるが、こんなことで声なんか出して堪るかと我慢をしているようだった。

「背中震えてんぞ」

「じゃあ俺も…」

半笑いの声で中根と高嶋が言うと、首筋に新たに高嶋の手が追加された。

「!!くっ……!」

中根の手と同じように、指先までギッチリと嵌められた高嶋の指先が平野の首筋に触れ、指の先端が軽く触れるくらいの場所でこちょこちょと指を動かしたのだ。

滑らかなナイロンの指先が首筋を撫でるようにくすぐり、中根と同じようにフェザータッチで焦らすようにサワサワと責める。

「ちっ…!!んっ…」

全身がゾワゾワするようなくすぐったさに快楽の混じる感覚に、平野は反射で身体が震え、口からは僅かだが乱れた息が漏れ始める。

視界を塞がれているせいで、どこを触れられるか分からないこの責めが思ったよりも平野に効いていたのだ。

「くすぐってぇのか?それとも…感じてんのか?ははっ」

「はっ…こんなんで感じるかよ下手クソがっ!…っ…」

しかしそんなことを悟らせまいと、平野は口調を荒げて言った。

「ほんと口だけは減らねぇな…」

「まだ手は増えるぞ」

最後に残った相澤がそう言うと、平野の尻へと手を伸ばして触れた。




続きは11月27日に他プランでも公開予定

現在タバコプランにて先行公開中

全文約17700文字

Files

Comments

No comments found for this post.