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「すまない」

「いえ、これも村のためです」

この村はある妖怪によって統治されているため、年に一度、その年に18歳を迎えた男の中から生贄を一人捧げることが決まっている。

今回それに俺は選ばれた。

親は泣いていたが、俺は仕方ないことだと諦めていた。

生贄になることが決まった日から18になるまでの一年、俺は村で一生分の贅沢を許され、好き放題に生きた。

心残りがないと言えば嘘になるが、だからと言ってどうこうできる話ではない。

「じゃあ行くぞ」

「はい」

俺は家族を含めた村の住人達に見送られ、村の長老に連れられて森へと入っていった。


「ここだ」

森の奥に大きな木が切り倒された跡の切り株があった。

それが生贄引き渡しの目印だ。

「ここに座っていれば、奴らがお前さんを迎えに来る」

「わかりました」

「本当にすまない…」

長老は申し訳なさそうに頭を下げる。

「良いんですよ。俺だって他の誰かが生贄になってくれたお陰で、こうしてこの歳まで生きることができたんです」

「…お前さんは村の誇りだ…」

「ありがとうございます。父と母を…よろしくお願いします」

「勿論だ」

生贄になった者の家族には、ある程度大きな額の金が入る。

それで暫くの間は暮らしていけるだろう。

長老は俺に祈りを捧げ、最後に改めて深く頭を下げた後、村へと帰って行ってしまった。

誰もいない今、このまま逃げ出すことだってできるだろう。

しかし俺が逃げれば村のみんなは…

「はぁ…」

諦めのため息をつき、切り株へと座る。

次生まれ変わったら、今度は長生きしたいな…

痛いのは嫌だなぁ…

そんなことを考えていると、木々がザワザワと風もないのに揺れ始めた。

そして…

「うわっ!!」

俺の前にドスっと上から降るようにおりて来たのは、村を統治している妖怪、『蜘蛛男』だった。

「おう、お前が今年の生贄か」

2メートル以上ありそうな巨大な身体は、その大きさ以外は人間とあまり変わりはなく、服まで着ていた。

そして意外なことにその人間と違いない顔は整っており、野生の勇ましさを感じる男らしい端正なそれをしている。

身体と顔だけ見れば巨体な人間と言えるが、通常2本しかないはずの腕が、この男には6本あった。

一本一本が鍛えられているのか太く逞しく、その巨体と合わせると凄い迫力だ。

そしてその手一つ一つに、何故か黒い革の手袋を嵌めていた。

「はい…」

少し怯えながらも、それを悟らせないように答える。

「ふぅん。まぁ良いだろう」

俺をじっくりと舐め回すように見た後、満足そうに言う蜘蛛男。

どうやら生贄として俺は合格したらしい。

「行くぞ」

「うぉっ!!」

そう言って俺を2本の腕で俺を軽々と持ち上げると、そのまま森のもっと奥深へと進んで行った。


連れて来られた場所は、蜘蛛男達の住む集落らしい場所。

村の家よりも大きな蜘蛛の巣がいくつも張られ、俺を抱えているこの男と似たような蜘蛛男達がその巣から俺のことを見ていた。

「おいギル、俺んとにも回せよ~」

「あ?誰が回すかよ。お前んとにはもういるだろ」

「最近イキが悪ぃんだよなぁ。やっぱ連れてきたばっかじゃねぇとなぁ」

「ばぁか。お前の腕が悪ぃだけだろ」

そんな軽口を言い合う蜘蛛男達。

どうやら俺を運んでいるこいつはギルと言う名前らしい。

それと気になったことを二人(二匹?)が言ったため、俺は思わずギルに声を掛けた。

「あ、あの!!」

「あぁ?んだよ」

ギロっと不機嫌そうに俺を睨む。


こ、怖ぇえええっ…


「お、俺って…殺されるんです…よね?」

二人が話していた、「お前のとこにはもういる」という発言が気になっての言葉だった。

生贄としてここに連れて来られた男達は、もしかして生きているのではと思ったのだ。

「は?んな勿体ねぇことしねぇよ」

「え?」

勿体ない…?

言っている意味が分からず、俺が戸惑ったような顔をすると、ギルは何かを理解したように言った。

「あぁ、そりゃ知る訳ねぇか」

それだけ言うと、また俺を持ったまま先へと進んで行った。


「ここが俺の巣だ」

そこには一際大きな蜘蛛の巣があり、その中央にはかまくらのような形をした、糸でできた部屋のようなものがある。

ギルはその蜘蛛の巣をその手袋の手で掴むと、慣れた手つきでその巣を上っていく。

獲物を捕まえるために粘着力が強いはずの蜘蛛の巣だが、上るギルの手には特にくっつく様子はない。


あ、あの手袋のせいか。


そこでギル以外の蜘蛛男達も、皆似たような手袋をしていたことを思い出し、勝手に納得する。

巣の中央にある部屋へと入っていくと、何やら人の頭程の大きさの白い球体が、床にびっしりと並べられていた。

「おし」

そう言ってギルは俺を後ろから抱くような体勢に持ち直し、背中にギルの逞しい胸板を感じた。

そして口から吐いた粘着力の強い糸で、俺の身体をギルの身体に巻き付けるように拘束する。

「え?え?」

あまりに手際の良くされたため、俺は訳が分からないうちにギルの身体に手足を磔に合っているような状態になってしまった。

「あとはっと…」

そう言いながら俺の着ている衣服をその大きな黒い手袋の手で掴み、一気に引きちぎった。

「うわぁあっ!!」

いきなりのことに思わず叫んだが、ギルは気にする様子もなく、上着だけでなく下に履いているズボンや下着まで一気に破り捨てた。

「な、何ですかっ!!」

真っ裸に剥かれてしまった身体を隠したいが、手足は糸で拘束されていて動かすことはできない。

「あ?邪魔な服を脱がせただけだろ」

「邪魔って…何をするつもりなんですか!」

今から何をされるのか不安になりながらも聞かずはいられなかった。

「そういやお前、なんでここに連れて来られたのか知らねぇんだったな」

めんどくさそうにそう言うと、ギルは仕方ないと言う顔で説明をしてくれた。

聞いた話によると、この部屋にあるのは蜘蛛人達の雌が産んだ卵達らしい。

全てギルと雌が性行為をして産まれた卵のため、これ全部がギル子供になるとのこと。

雌は卵を産むと、体力を回復するために穴へと籠ってしまい、その間この卵に栄養を与えるのがギルのような雄の役目で、それには人間の男が必要だと言う。

そしてその栄養と言うのが…

「お前等の精液だよ」

そう言ってニヤリと笑ったギルは、俺の顎をその手袋の手でクイっと上に向けると、そのまま顔を近づけてキスをしてきた。

「んんんっ!!」

舌が差し込まれ、やけに甘いギルの唾液が口内に流れ込んでくる。

「んぐっ…んんっ…」

それをそのまま飲み込んでしまい、男とキスした上に唾液を飲んだと言う不快感に吐き気がした。

「うぇっ!!」

やっとのことでギルの口が離れると、今度はギルが自身の手に大量の唾液を垂らし始める。

黒革の手袋が唾液で濡れ、ネチョネチョと音を立てながら全ての手に塗り込んでいくと、今度は俺の身体に唾液を垂らした。

「気持ち悪っ!!」

俺の身体を粘度の高い温かいギルの大量の唾液が伝い、全身をネットリと包んでいく。

そしてギルの六本の手袋の手が俺の身体へと触れ、その唾液を塗り広げるように俺の身体を撫でるように這い回った。

「んあぁっ!!やっ、めろっ!!」

腋や胸、腹や太腿、そして陰部の周り。

革の手袋の滑らかな感触に唾液のヌルりと滑りが加わり、なんとも言えない気色悪さを感じる。

「んっ…やめろっ!!」

手を振り払おうと身体を捩るが、糸で拘束されているため手から逃れる程は動くことができない。

手はなおも動き続け、黒いギルの手が俺の身体を揉みほぐすように撫でまわしていた。

「んんっ…あれっ…」

そのギルの手の感触を仕方なく受け入れていると、急に頭がぼーっとし始めた。

酒に酔ったように気分が高揚し、だんだんと楽しくなっていく感覚。

そしてなんだか身体が熱くなり、ギルの身体を動くヌルつく革の感触が、妙に気持ち良くなっていった。


あれ…なんか気持ち良いかも…


思考が段々と麻痺し、ギルの手の動きをいやらしい物と認識し始める。

それに伴って徐々に俺のチンポは硬く大きくなり、熱く勃起していく。

「良くなってきたか」

ギルの嬉しそうな声が背後から聞こえる。

「あぁっ…良いっ…はぁっ…」

段々と荒くなっていく呼吸の中、俺はそれを素直に肯定した。


なにこれ…すっげぇやらしぃ…


手の動きが気持ち良いから快感へと変わる。

六本の黒い手はそれを益々煽るように、指先を立てて身体を刺激し、より細かい刺激へと変えた。

「あぁっ…んあぁあっ…」

「気持ち良いだろ」

更に鈍っていく思考と、全身がゾクゾクするような快感に、俺は感じたことのない幸福感に包まれていく。

「気持ち、良いっ…あぁっ…」

チンポはヒクヒクと動き、先端からダラダラと汁が垂れた。

意識が朦朧としていき、気分が良くなり、なんだかギルを信頼できる男のように頭が錯覚していく。

長年連れ添った愛しい人のように、自分の身体を任せたいと思ってしまうような、不思議な感覚。

「ギルっ…あぁああっ…チンポっ…」

俺はその勃起したチンポを触って欲しくて、ギルに甘えたように強請る。

「安心しろ。今触れてやる」

そう言うと、ギルは卵が並ぶ場所へと俺を身体に張り付けながら移動していく。

そして丁度俺が卵の上に来るような場所へと着くと、ギルはその黒革のヌルつく手で俺のチンポを握った。

「んあぁあああっ♡」

やっと触れて貰え、チンポを包み込む革のヌルつく感触が気持ち良く、思わず喘いでしまう。

俺のチンポはギルの二本の手に覆われるように包まれ、玉の部分にも手が置かれてくすぐるように動く。

「あっ…あぁああっ…気持ちぃっ…♡」

チンポを包んだ黒い手はゆっくりと前後し、牛の乳でも搾るように俺のチンポに吸い付きながら動く。

「おぉぉおおっ♡おぉおおおおっ♡」

腰が抜ける程のチンポへの快感。

それを更に煽るように身体を撫でる手は、指を立てながらくすぐるように程よく腋を刺激し、手の平全体を使って胸を揉んでいく。

「あぁあっ♡気持ちぃっ、気持ちぃいっ♡」

異様な状態だと言うのに、俺の頭はそれをおかしいと感じることができず、ギルにこうして快楽を与えられるのが当たり前のようにすら感じていた。

「おら、もっとよくしてやる」

そう言ってギルは胸を揉んでいた手を止め、勃起した乳首へと指先で触れた。

「あぁああああっ♡」

乳首へ革の指先が触れる快感に、身体がビクビクと震える。

乳首の先端をクリクリと撫でると、キュッと摘まんでそのヌルつく指でシゴくように上下に動かし始めた。

「おぉぉおおおっ♡あぁあっ、好きっ♡それ好きぃいっ♡」

チンポをシゴくねっとりとした革手袋の感触があまりに気持ち良く、チンポを擦り続ける手の快感がより一層強くなった。

ズチュッズチュッと革の滑らかな感触がカリ首を擦り、チンポ全体に張り付きながら吸い擦る。

あまりの快感にチンポの根元から液が上がってくるのを感じた。

「あぁあああっ♡出ちゃっ♡あぁあああああっ♡」

「おう、良いぞ。たっぷり出せ」

俺の言葉で更にチンポを擦る手の動きが激しくなり、乳首をこれでもかと捏ね繰り回される。

玉もくすぐられ、太腿や脇腹も手が這って身体の熱を高めてくれた。

「出るぅううっ♡あぁあっ、あぁあぁああああああっ♡!!」

そのギルの手によって与えられる快感に耐えきれず、俺はチンポから精液を放った。

「おぉぉっ、おぉぉぉぉぉおおおおっ♡」

凄まじい快感と共にチンポから飛び出す精液。

精液は見たことも無い量が飛び出し、下にあった卵へと掛かっていく。

「おしおし、じゃあ次行くぞ」

いくつかに精液が掛かったのを見ると、ギルは少し場所を移動し、精液の掛かっていない卵の方へと行った。

そして再び俺のイったばかりの身体に手を這わせ、チンポを擦り上げる。

「あぁああああっ♡ダメっ、今はダメぇええっ♡やめっ、あぁああっ♡」

イったばかりの敏感なチンポを擦られ、全身を襲うくすぐったさに止めてくれと懇願するが、それでも心では止めて欲しくないと思ってしまう。

「誰が止めるかよ」

ニヤつく声でギルは良いながら、俺の身体へと革手袋の手を這わせて快感を与え続けた。

俺のチンポは萎えることなく、感度を増しながらも再び強い快感を感じ始める。

「あぁあああっ♡きもちぃっ、好きっ、んおぉぉおおっ♡」

まるで自分がギルに抱かれる雌にでもなった気になり、快楽を与えてくれるギルへの好意が溢れだした。

ズチョッズチョッとチンポを擦る手は止まらず、乳首もコリコリと滑る黒い指先で擦られる。

その度にどうしようもなく身体が感じてしまい、喘ぎが止まらなくなってしまう。


あぁ…気持ち良い…幸せ…


快感を与えられるのが最高の幸せのように感じられ、もっとギルに身体を責めてくれと言わんばかりに、背に感じるギルの身体に自身の身体を擦りつけた。

「そんな強請んなくてもいくらでもしてやるよ」

嬉しそうなギルの声が聞け、ずっと気持ち良くされることにまた幸せを感じた。

「あぁああっ♡チンポもっとクチュクチュしてっ♡先っぽグリグリしてぇっ♡」

もっとチンポに刺激が欲しくて、女のように甘ったれた声でギルへと懇願する。

するとギルはそれに答えて、その革の手で亀頭を包み込むように握ると、そのまま撫で擦って俺に強い快感を与えてくれた。

「あぁあぁああああっ♡それっ、それ好きぃぃいっ♡」

普段なら刺激が強くて耐えられないような亀頭への責めも、今は全てが気持ち良くて仕方がない。

ギルの黒い指達がチンポを擦る度に、自分では決して味わえない極上の快楽が身体を包んでくれた。

「良いぞ。もっと感じて精を出せ」

感じる俺を甘やかすように優しい声でギルが言うと、俺もそれに答えないとと思えてくる。

「あぁああっ♡出すっ、いっぱい出すぅうっ♡んおぉぉぉおおおおっ♡!!」

再び俺のチンポから精液が飛び出し、全身が痙攣するような快感が襲って来る。

ギルは俺のチンポを卵の方へと向け、その精液が卵へと掛かるようにしていた。

「おしっと、じゃあ次行くぞ」

再びギルは隣へと移動し、俺の身体を刺激し始めた。

「んひぃぃぃいいいっ♡」

なぜか発情するように勃起したままの自分のチンポに快感を与えられ、俺はまた喜びの声を上げた。


広い部屋にある大量の卵。

その全てに俺の精液が掛かるまで、俺はギルの身体の上で射精をし続けた。


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ようやく全部の卵に精液を掛け終わった。

もう何度射精したかなんて覚えていないし、興味も無かった。

ただただ快楽にさらされ続けた俺の身体は、もう指一本すら動かせない程に疲労していた。

「おい」

糸を解かれて床に寝る俺に、ギルは何かを口元に差し出した。

「んっ…」

目線だけそれに向けると、そこには勃起したギルの大きな大きなチンポがあった。

「ほら、咥えろ」

俺はそうするのが当たり前とでもいうように、自然とその先端を咥えた。

それを確認したギルは自らのチンポをシゴき始め、暫くして俺の口内へと大量の精液を放つ。

「んっ!!ごほっ!!」

「ったく、こぼすなよ」

あまりの量にほとんど吐いてしまったが、僅かに口内に入った精液を飲み込む。

温かく甘いギルの精液を飲み込んだ瞬間、身体の疲労が少しずつ回復するのを感じた。

「まぁそれだけ飲めば大丈夫だろ。明日も出すんだからゆっくり休んでおけよ」

それだけ言うと、俺を残して部屋を出て行ってしまうギル。

入り口は糸で閉じられ、外に出ることはでき無さそうだった。


それから俺は毎日ギルが来るたびに快楽で精を搾られ、卵達に精液を掛け続けた。

卵が孵化するまで毎日これを繰り返すらしい。

俺はなぜかそれが嬉しいことのように思え、床に寝ながらチンポが勃起していくのを感じた。

毎日ギルが来るのを楽しみに待ち、来たら延々と身体を撫で擦られ快楽を与えられる生活。

卵が孵化したら、今度はその子供達に餌を与えるために精を搾られるとのこと。

それが子供達が成体になるまで続き、その間俺はずっと快楽を与えられて射精をし続けるのだ。

今までの生贄達も皆、他の巣で同じように精を搾られているとギルは言っていた。

たまにハっとして何かに気付くような感覚になり、ギルを拒否しようとしてしまうが、その度にギルに唾液を飲まされ、そんなことなどどうでもよくなっていく。

それの繰り返し。

ギルの子供の子供が生まれても俺は精を与え続け、いつか精が吐けなくなるその日までこの快楽に満たされた日々は続く。


あぁ…なんて幸せな日々なんだろう…


俺は明日の快楽を待ち望むように、ゆっくりと目を閉じた。


END


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