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「絶対に夜に一人で外出することは止めてください」

HRの際、担任の教師が怖い顔で俺らに向かって言った。

最近変質者が出るらしく、被害者は全て男子学生で、夜に一人でいるところを狙われたとのこと。

分かっていることは相手が集団で襲ってくること、全員が女であること、被害者は皆何をされたかを言いたがらず、詳しいことは分かっていないようだが、性被害を受けたということは確からしい。

教師や警官も夜に巡回するらしいが、塾やバイトで夜に出歩くことがある場合は、必ず誰かと行動するようにと注意を受けた。


「何されたんだろうなぁ」

教師の話が終わった放課後、クラスの柴咲が声を掛けてくる。

「ってか女が男を襲うって…よっぽどの痴女だよなぁ」

俺は思ったことをそのまま返すと、柴咲も深く頷いていた。

「ほんとほんと。被害受けた奴も、もし逆レイプされたとかだったら言いたくねぇよなぁ」

「確かにな。お前バイトどうすんだ?」

柴咲のバイト先はそこまで遅い時間まで営業しないし、大丈夫だろうと思いながらも聞いてみる。

「ん?俺はバイトん時は人通り多い道しか通らねぇし大丈夫だろ」

「そう言う問題か?」

「そう言う問題だろ。吉川は予備校どうすんだよ。結構遅くまでやってんだろ?」

「あぁ大丈夫大丈夫。人通りが多いとこしか通らねぇし」

「おい!」

「ははははっ!」

そんな軽口を叩く程度には、教師の注意を半分自分には関係のないことのように聞いていた。

「まぁお互い気を付けようぜぇ。そんなんで童貞捨てんのも嫌だしよ」

「お前童貞だったのかよ」

股間を押さえて引きつったような顔で言う柴咲に、俺は笑いながら返した。

まぁ俺も童貞だけど。


■■■■■■■■■■■■


「やっべぇ…今日見たい番組あるんだっけ」

予備校が終わった後、自習室で復習をしているとき、友人からのメッセージでそのことを思い出した俺は、急いで予備校を飛び出した。

時間は22時。

番組は22時半。

急げばギリギリ間に合う時間だった。

「しゃあねぇな。近道使うか」

俺予備校から駅に向かう間に大きな公園がある。

いつもならこの時間は変な輩が多いから迂回するが、なんとか一本早い電車に乗るためにこの公園を突っ切ることにした。

急ぎ足で公園へと入り、薄暗い道を進んでいく。

街灯はポツンポツンとあるものの、薄暗くて気味が悪かった。

「こわっ…」

あまりの薄気味悪さに早く抜けたくて、足早に進んでいく。

直進で進んで300メートル程だが、そのせいでやけに長く感じた。

「早く帰らねぇと…」

その番組のことを考え、恐怖心を和らげながら小走りをしていると、街灯の下に人影が見えた。

街灯の下のベンチに新聞紙に包まって寝ている。

ホームレスか?

ホームレスとは言え人の姿に少しだけホっとしながら道を進んでいくと、ようやく公園の出口が遠くに見えてきた。

「良かった…」

思わず声に出して安心した瞬間…

「うわぁぁっ!!」

いきなり草むらから数人の人が飛び出し、俺の行く手を塞いだのだ。

「え、何!?」

上下真っ黒な服を着て、顔にフルフェイスの目出し帽を被っているそいつらは、恐らく女だというのは身体つきと長い髪から辛うじて分かった。

薄暗い中で黒い服のせいで闇に紛れ、全員が手に嵌めている白い手袋が闇に浮いているように見えた。


『絶対に夜に一人で外出することは止めてください』


そこで担任の言っていた言葉を思い出す。

こいつらが変質者か!?

まずいと思った俺は、急いで引き返そうと後ろを向いた。

「はっ!?」

振り返った先には、前にいる女達と同じように、真っ黒の服に真っ白な手袋を嵌めた、覆面の女達が道を塞いでいたのだ。

嘘だろ…!?

「だ、誰かぁあ!!!」

俺は助けを求めるために声を上げたが、広い公園に虚しく響くだけで誰かに届いた様子はなかった。

それどころか、そのせいで覆面の女達が俺に向かって走ってきたのだ。

「う、うわぁあああっ!!!」

パニクった俺は、走って来る女達に向かって叫ぶことしかできない。

「んごぉおっ!!」

女達は俺の元に来ると、すぐさま俺を後ろから抱き込むように口を手で塞ぎ、複数で俺を捕まえるとそのまま草むらの方へと引きずり込んだ。

「んんんんんっ!!んんんんっ!!」

口にナイロンの手袋越しに、女の汗ばむ太い指を感じながら、俺は必死に暴れて藻掻くが、いくら女とは言え相手の人数が多すぎて逃げることはできない。

女達は俺を草むらの先にある人目の付かない芝生へと連れて行くと、俺の手を無理やり上げさせ、布のような物で拘束した。

そして俺を無理やり仰向けにし、芝生の上へ敷かれたビニールシートの上に寝かせると、俺の頭の下に何やら柔らかいクッションのような物が置かれた。

女達は全員で6人。

一人は俺の口を手で塞ぎ、また一人が俺の足に乗るように押さえ、もう一人が俺の上げて拘束された手に乗った。

街灯がなくなったせいで、黒い服を着た女達の姿が見えにくく、空中に白い手袋が動き回っているように見える。

「んんんんっ!!んんんっ!!」

声を上げようとするが、口にピッタリとついたその手袋の手のせいで上手く声にならない。


殺される…っ!!


今から何をされるか分からない怖さに、俺の身体が震え始める。

「静かにしなさい」

俺が完全に動けなくなった時、初めて女達の一人が声を発した。

「殺されたくなかったら大人しくしてなさい」

そう言って俺に見せつけるように、銀色に光るナイフを顔の前へと出したのだ。

「!!!!」

俺は恐怖のあまり声を出せず、ただ必死に何度も頷いた。

「良い?逃げようとしたら刺すからね」

脅すような冷たい声に、俺は再び頷く。


あぁ…なんで担任の言うことを聞かなかったんだろ。


俺は後悔でいっぱいだった。

死にたくない。

このまま殺されるなんて嫌だ。

どうするべきか混乱する頭で必死に考える。

確か変質者の被害者達は殺されたりはしていなかったはず。

このまま大人しくして、されるがままになれば命までは取らないはずだ。

俺は覚悟を決め、身体の力を抜いた。

「ふふっ…理解が早い子は好きよ。大人しくしてれば、痛いことはなにもしないわ」

信用できるか!とは思ったが、俺は大人しく頷くだけにした。

女は俺の服にナイフを掛けると、前のボタンで留まった部分をナイフで切り裂き、俺の素肌を露出させた。

そして俺の履いていた靴や靴下を脱がせ、ズボンのベルトをその白い手袋の手で器用に外すと、下着ごと一気に脱がせる。

「んんんっ!!」

女達の前で露出してしまった下半身に羞恥し、足を閉じようとしたが、瞬時に足を無理やり広げられ、両足に一人ずつ乗って閉じれなくされてしまった。

全身ほぼ素っ裸の状態にされた俺を女達に見られ、あまりの恥ずかしさを誤魔化すように横を向く。

「なかなか良い身体してるじゃない」

俺の腹筋を撫でるように、女の手袋の手が身体に触れた。

「んんっ!!」

その感触に思わず身体がビクっと震えてしまう。

「しかも身体が敏感なのね」

その手は、俺の身体をマッサージでもするかのように腹筋を撫で、俺の脇腹へと移動していく。

そしてそこで指先を立て、五本の指をゆっくりとバラバラに動かし始めた。

「んふっ!!んんっ!!」

指にぴっちりと嵌ったナイロンの指のスベスベとした感触がくすぐったく、塞がれた口から笑い声が漏れる。

「良い反応。楽しめそうね」

その瞬間、女達の手が一斉に俺の身体に触れた。

「んんんんっ!?」

白い手袋の指先が腋下、脇腹、太腿、足裏へと触れ、口を押える手が両手になり、汗とナイロンの匂いが混ざった独特の匂いが鼻へと流れ込む。

そして…

「んふぁふはんんっ!!んんほっ!!んんふぉふぉふぉふぉっっ!!」

その身体に触れた指先が、一斉に俺の身体をくすぐり始めたのだ。

「おふぉふぉふぉほほっ!!んんーーっ!!あひふほほほほっ!!」

手で口を塞がれているせいで、くぐもった笑い声と唸りが女の手の中で響く。

白い指先はサワサワと腋下を擦り、脇腹を上下に撫で、太腿を手の平で優しく撫で、足裏を掻くように思い切りくすぐった。

あまりのくすぐったさに暴れるが、女達に押さえられているせいで、暗闇で俺の身体に群がる白い手袋達を振り払うことなんてできない。

「やっぱりこのぐらいの歳の子は敏感で良いわね」

「ほんとくすぐりがいがあるわ」

「どう?くすぐったいでしょ」

くすぐったさに笑い続けて暴れる俺に、女達は嬉しそうな声で言ってきた。

「ん"ん"んーーっ!!んほふぉふぁふほほほっ!!おふふぁほはふひほほっ!!」

激しいくすぐりに耐えきれず、止めろと押さえられた手越しに叫ぶが、ナイロンの手袋を嵌めた手が音を吸収し、言葉になって外には届かない。


やめろ!!助けて!!


容赦なく全身をくすぐり続ける手袋の手達。

腋の溝に指先を滑り込ませてワシャワシャと細かく動かされ、脇腹も指を立てながらその滑る指先でこちょこちょとくすぐられ、太腿は際どい足の付け根の当たりを指先でコリコリと擦られ、足指は指の股に一本一本指を指し込まれてほじられていた。

「たっぷりくすぐってあげるから覚悟しなさいよぉ」

「あぁ…すごい。脇腹くすぐる度にヒクヒクさせちゃって」

「いやらしい身体してるわね…」

「ほらっ、腋下もっとほじってあげる」

女達は俺の身体をくすぐって興奮しているのか、息をはぁはぁと荒くしながらくすぐり続けた。

「んほふぉふぁふほほほっ!!んん"んっ!!ん"ーーっほふひほふぉふぉふぉっ!!」

嬉しそうに俺をくすぐり続ける女達に反し、俺はあまりに辛くくすぐったい責めに苦しんでいた。


死ぬ!!


あまりのくすぐったさに本当に死ぬ程辛い状態なのに、笑っているせいで女達にはそんな風に見えていないのか、くすぐる手袋達は益々激しく俺の身体をくすぐっていく。

そして太腿をくすぐっていた手が俺の際どい部分へと触れた。

「んひゃほひはぁっ!!!」

露出した玉にナイロンのサラサラとした感触が触れ、思わず笑い声に変な声が混ざる。

「ふふ、玉をくすぐられるのってゾワゾワするでしょ」

そう言って女は玉を両手の指先で包むようにくすぐり始めた。

「んほふぉふぁふほほほっ!!んひぃいっ!んほふぉふぁほひはっ!!」

くすぐったさに僅かに快感の混ざる、なんとも言えない刺激。

「そろそろ気持ち良いこともしてあげる」

「ここもこちょこちょしてあげるからねぇ」

そう言って俺の乳首を指先でコリコリと擦るようなくすぐりまで加えてきた。

「んごぉぉおっ!!んほふぉふぁほひはっ!!」

玉と乳首をくすぐられて一気に性的な快感が加わり、思わず笑いに喘ぎが混ざった。

素手で触れられるのと違い、手袋によって爪の硬さを感じないため、くすぐったさも乳首への快感も強く感じた。

「あなた、人に乳首弄られるのは初めてでしょ?」

「身体ピクピクしてて可愛い~」

俺が感じるのが嬉しいのか、乳首を摘まんでクリクリと弄り、快感を強く感じる責めへと変えてきた。

そして玉もサワサワと優しく触れられるせいでゾクゾクするのが止まらず、その間も腋や脇腹、足裏をくすぐられているせいでくすぐったさも混じり、もう訳が分からなかった。

くすぐったくて気持ち良くて、逃げたいのに逃げられない。


もう嫌だ!!!


心の中でそう叫んだ時だ。

「あら、この子勃起したわよ」

「はははっ!若いなぁ。そんなに乳首が気持ち良かった?」

その言葉に驚いて目線を自分の股間へと移す。

すると、そこには見事に勃起した自分のチンポが見えた。


嘘だ…


確かに乳首や玉への刺激は快感が混じるものだ。

だけどこんな状態で女達に無理やりされてるのに勃起するなんて、自分でも信じられなかった。

「仕方ないなぁ。特別におちんちんもしてあげる」

「ははっ、やけに優しいわね」

「まぁねぇ」

見えた口元がニヤリと笑い、女の両手が俺のチンポへと伸びていく。

そして…

「ほら、こちょこちょこちょ~」

10本の手袋の白い指先が、俺のチンポを挟むように覆い、その指がチンポ全体をくすぐり始めたのだ。

「んんんん"ん"んん"っっ!!!」

一気に高まる快感。

チンポへのくすぐりは他の部位へのくすぐりとは違い、くすぐったさよりも圧倒的に快感が強い。

「ふふっ、感じっちゃってるのね」

「そりゃ乳首苛められながらおちんちんくすぐられたらねぇ」

人にチンポを初めて触れられ、予想以上の気持ち良さに戸惑う。

「んほひほふぉふぉほひっ!!んんっ♡んんほひはひゃほっ!!」

笑いに上擦った声が混じり、チンポをくすぐられるのを塞ぐために足を閉じようとするも、押さえられているせいでそれができない。

無防備なチンポは白い手によってくすぐられて快感を与えられ、それを増長させるように乳首をシコシコと指先で擦られる。

その快感のせいなのか、今までくすぐったいだけだった腋や脇腹や足裏へのくすぐりに、ほんの僅かに快感が混ざったように感じた。

「ん?この子くすぐりで感じてない?」

俺の変化に気付いたのか、腋下をくすぐる女が仲間に言う。

「んん"ん"んっ♡んほひほふぉふぉほひっ!!んおぉ"おっ♡」

「ほんとだ。なんかエッチな声出してる~」

「やば。才能あるんじゃないのこの子」

「じゃあ期待に応えてあげないとねぇ」

「えぇ」

そう嬉しそうに言う声が聞こえた瞬間、全身をくすぐる手が更に動きが細やかになり激しさを増した。

全身を踊るように這う白い手袋の指先。

くすぐったくてくすぐったくて仕方ないのに、確かに俺はそれに感じていた。

「ふふぉほふほほっ♡おぉぉお"お"っ♡んんん"んっっ!!」

「ほれほれ、くすぐられんの気持ち良いんでしょぉ?」

「おちんちんもこちょこちょされて喜んでるわよ」

「うっわ、イきそうなんじゃない?」

俺の口を塞いでいる女が俺のチンポを見ながら言う。


まずいっ…


その女の言う通り、俺はこの女達のくすぐりでイきそうになっていた。

「んんん"ん"ーっ!!んほふぉふぁほひはっ♡」

止めてくれと叫んでいるのに、やはりその声は言葉にならずに埋もれてしまう。

「ふふ、気持ち良いならイって良いのよ?」

「ほらほら」

暗闇の白い手袋達が俺の口を塞ぎ、腋をほじり、乳首をシゴき、足を掻き、玉とチンポをこちょこちょとくすぐり回す。

「足もたぁっぷり苛めてあげるからねぇ」

「腋をこうされちゃうとくすぐったいでしょ?」

「ははっ、くすぐられておちんちん喜んでんじゃない!」

「んんんんん"んん"っ♡んほひはふぁふほひっ♡!!んごぉぉお"っ♡」

突如根元から精液が上ってくる感覚がする。


あっ、イク…


「こちょこちょこちょこちょ~」

全身が手袋の感触をやけに鋭敏に感じるようになった。

その瞬間。

「んんぉぉ"ぉぉおお"おおお"お"おっっ♡!!」

女の手袋越しに声を上げると同時に、俺のチンポから精液が吹き出した。

「ははっ!この子くすぐりでイったわよ!」

オナニーとは全然違う凄まじい快感が全身を駆け巡る。


やっべぇ…気持ち良い…


くすぐられて苦しくて、チンポまで弄られて情けないし恥ずかしいのに、気持ち良くて気持ち良くて仕方なかったのだ。

「まだまだくすぐってあげるからねぇ」

「イったばっかりはくすぐったいわよぉ」

「私達はまだまだくすぐり足らないからねぇ」

俺が射精したせいで一旦止まっていた白手袋達が、再び俺の体に指をワキワキとさせながら近付いてくる。


あぁ…俺またくすぐられちゃう…


もうくすぐられるのは嫌なはずなのに、俺はほんの少しだけそれに喜びを感じてしまっていた。


「こっちです!おまわりさん!!」


その声は突然草むらに響いた。

「やばっ」

「逃げるわよっ!」

声が響いた瞬間、女達は一斉に俺から手を離し、脱兎の如く逃げて行く。

俺は突然のことに驚き、何が起こったのか全く理解できなかった。

「だ、大丈夫か!?」

くすぐりと快楽責めからやっとのことで解放され、全身で呼吸をしている俺の元に、ホームレスの男が駆け寄ってきた。

あの時電灯の下のベンチで寝ていたホームレスだ。

どうやら俺を助けてくれたらしい。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ」

俺を言おうとするが、今は息を吸うことに忙しく、声を出す余裕がない。

「礼は良いから。今本当に警察が来るからそのまま横になってなさい」

ホームレスの男は、機転を利かせて俺を助けるためにあんなことを言ったらしい。

それに安心した俺は、その男に深く感謝しながら、何度も何度も深呼吸を繰り返して身体を休めていた。

そして数分後、到着した警官に保護された俺は、そのまま病院へと連れていかれたのだった…


■■■■■■■■■■■■■■


翌日。

学校で再び教師から注意喚起が出せれたが、俺が被害者だったと言うことは公表されなかった。

あんなことをされた手前、みんなにバレると奇異な目で見られる可能性があったからだ。

特に俺は外傷もなかったが、まだ犯人達が捕まっていないことを家族が心配して次の日は強制的に休まされた。

しかし思ったよりも俺は精神的にタフだったらしく、その次の日からは普通に学校へと登校することができた。

クラスの連中も俺はただの風邪で休んだと思っているらしく、特にあのことを聞いてくることはない。

そこから何事もなかったかのように日常が過ぎていく。

予備校が遅くなる日は必ず家族が迎えに来るため、夜道はもう一人で出歩くこともない。

何も変わっていないと思われた日常。

しかしただ一つだけ、あの出来事によって俺は大きく変わってしまったことがある。


深夜の家族が寝静まった時間。

一階の自分の部屋に鍵を閉め、俺は机の引き出しの奥へと隠した物を取り出した。

ネットで購入した、あの日と同じ『ナイロン白手袋』だ。

下半身を露出させながら、俺はその手袋を自分の手に嵌めてチンポをシゴき始める。

あの日女達にされたくすぐり責めの感触を思い出し、その手を女達の手に見立てながら。

そう。

あの日以来、俺の性癖が歪んでしまったのだ。

ナイロンの白手袋を性的な対象として見てしまい、全身をくすぐられることを望む、おかしな性癖へと。

そんな俺の姿を、窓から覗いている人影が見える。

真っ黒な服を着込み、覆面をした白手袋の女達だ。

暗闇に浮かぶように見える女達の真っ白な手。

俺はそれを見つけると、静かに窓へと近付いていき、窓の鍵を開けた。



END

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Comments

Anonymous

手袋シリーズの中ではこれが一番好きですね。 行為の最初から最後まで口を塞がれ、声を上げたくてもできずにもがいてる所に凄まじく興奮しました。 見ず知らずのお姉さん達に学生が襲われるというシチュも最高に好みです。あのままホームレスが助けに来なかったら…という展開も色々考えてしまいます。 とにかくあらゆる要素が自分に刺さった素晴らしい作品でした。

rei2-rei2

コメントありがとうございます!! 夜道を歩きながら妄想してた話なんで、刺さってくれてとても嬉しいです! 突然複数人から、口を塞がれ押さえつけられ無理矢理くすぐられてイかされる… あのまま誰も助けに来なかったら、女達が満足するまで延々と続くんでしょうね。 怖いやら羨ましいやら笑 読んで頂きありがとうございました!