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こちらの作品の続きです。

fanbox post: creator/30618042/post/1983330


「あぁ…良い脇だね。腕も太くて男らしいし、脇毛から汗が垂れてる…蒸れやすいの?」

荒い息を吐きながら嬉しそうに言う男に、俺はなんて答えたら良いのか分からなかった。

ありがとうございますって言っておけば良いとは言われていたが、流石に今言うのはおかしいよな…

確か部長は蒸れてるって自分から言ってたよな?

匂いを嗅ぎに来るような変態達だし、より臭そうに言った方が喜ぶのか…?

あぁ、分からん。

もう正直に答えれば良いか。

「蒸れやすいですね」

新陳代謝が良いからか、俺は汗をかきやすい体質だった。

少しサッカーをすると、すぐに頭から足の先まで汗で蒸れる。

それは腋も例外ではない。

今も汗が染みでているように、腕を上げて風が冷たく感じるぐらいには腋は濡れている。

「良いねぇ。俺椿君がレギュラーになったって聞いて嬉しかったんだよ?君みたいにガタイの良い子が好きなんだよね。赤崎君も良いけど、君の方が身長もあるし、顔も好みだったんだ。そんな君のこの蒸れて臭そうな腋を嗅げるなんて幸せだよ」

「…ありがとうございます」

20代後半ぐらいのその男は、言ってることが大分変態な割には普通の見た目だった。

分からないもんだな…

「じゃあ早速嗅がせて貰うね…」

男の顔が俺の腋へと埋もれていき、鼻先がユニフォームの袖と腋毛を掻き分け、腋の窪みへと潜り込む。

うわぁ…気色悪ぃ…

男の鼻が腋に触れてモゾモゾ動くのがくすぐったくてゾクゾクした。

そして腋からすぅっと言う吸い込む音と共に小さな風を感じる。

「う"ぉ"っ…!!!!!」

瞬間、腋に顔を埋める男から呻くような声がし、男の身体が細かく震え始める。

「ん?」

「くっせぇぇ…♡」

「え?」

「あぁぁぁぁっ♡椿君の腋すげぇ臭ぇよ♡お"ぉ"っ…鼻の奥までツンと刺す匂いが最高だよ♡」

うっとりした声が聞こえたかと思うと、俺の腋が気に入ったのか、興奮したよう言う男。

「あ、ありがとうございます…」

腋が臭いと言われて嬉しい訳ないが、顔が引きつりそうなりそうなのをなんとか堪えて笑う。

「んぁぁっ♡赤崎君や五条君よりもしかしたら匂う濃いかもしれない!あぁぁぁっ♡臭ぇぇえっ♡」

気持ち悪ぃ…

フンフンと鼻を鳴らしながら、再び俺の蒸れた腋を必死に嗅ぐ男の姿に、内心ドン引きしていた。

「お"ぉ"っ♡汗の酸味のある匂いもあるんだけど、どっちかって言うと椿君の体臭って言うか、ネバつきのある匂いがすげぇ良い♡あぁ、くせぇっ」

「ありがとう…ございます」

腋の匂いの違いなんてわかんねぇよ!

なんでこいつはこんなに臭ぇ腋の匂い嗅いで興奮してんだよ。

まだ女の香水の匂いとか、シャンプーの匂いが好きなら分かるが、俺らのこんな臭ぇ腋なんて…

「何が良いんだ…」

あまりに嬉しそうに腋を嗅ぐ様子に、俺は思わず声に出してしまっていた。

「こんな臭い匂い嗅いで何が良いかって言いたいの?」

「あ、すいません…そう言う訳じゃ…」

聞こえてしまっていたのか、俺の腋に鼻を当てながら言う男。

「あぁ…♡俺らも分かんないんだよね。んぉっ♡君達みたいなかっこ良い子達がさ、サッカーやって汗だくになって、腋や股間や足が蒸れて臭くなってくのが妙にやらしく感じるんだよ。爽やかな見た目なのに、こんなにくっさい匂い放ってるなんて最高じゃん。んはぁ臭ぇ♡」

「はぁ…」

「身体から発した汗で濡れていくユニフォームも、蒸されて熱を持った腋も、そこから発するなんとも言えない臭さも、全部がいやらしいんだよ。おぉぉっ♡ここ匂いキツっ♡」

俺の腋で良いところを見つけたのか、男は喜ぶ声を上げながらまた嗅ぎ始める。

正直聞いても理解できないが、それでもこいつらの熱意はなんとなく伝わった。

「ねぇ椿君、腋舐めても良い?」

「えっ」

「少しだけ。こんなくっせぇ腋嗅がされたらさ、舐めたくて仕方なくて」

い、嫌だ…

嗅がれるだけなら兎も角、男の舌が腋に触れるなんて気色悪い。

けど部長や他の先輩を見てると、結構舐めるまでは許容しているようだった。

無理しなくて良いとは部長は言ったけど、先輩達がやってるのに、俺が断って良いのか…?

「な、お願いだよ」

レギュラーになりたての俺が、先輩達の顔に泥を塗るようなことがあってはいけない。

そう考えたら返事は決まっていた。

「……分かりました」

「うわぁ!嬉しいなぁ…じゃあ早速この蒸れ蒸れの腋を…」

「うっ…」

ヌルヌルとする柔らかい舌の感触が腋に触れる。

気色悪い。

「あぁぁ…♡椿君の臭い腋美味しいよ♡汗がしょっぱくて、口からも腋の匂いが入ってくるみたいだよ♡」

少しザラつく舌は、俺の腋に沿って進み、チロチロと腋の窪みをほじるように舐めた。

「んんっ…」

くすぐったさとその感触の気持ち悪さに声が漏れる。

「ん?感じてるの?」

違ぇよ!!

俺の声を感じてると解釈したのか、男は舌を細かく動かし、その窪みを更にほじる。

「ふっ…んんっ…」

まるでマスクのように俺の腋で鼻を口を覆い、舌で腋の汗を丁寧に舐めとっていく男。

くすぐったい…

我慢できない程ではないが、鳥肌が立つ程その感覚は嫌悪感が強かった。

「椿君の臭い腋で窒息しそうだよ…♡腋に力入れてもっと俺を挟んで欲しいな」

仕方なく腕を下ろすようにし、男の顔を挟み、鼻と口を密閉するようにしてやる。

更に男の鼻と舌を腋に強く感じるようになり、嫌悪感が増す。

「おぉぉぉおっ♡この蒸れて臭い腋に殺されたい♡」

「……ありがとうございます」

ほぼ棒読みで言ってしまったが、俺の蒸れた腋に夢中な男は、それに気付いた様子はない。

もう良い…好きにさせておこう。

ふと目線を下に移すと、足元にいた二人が俺の履いていたスパイクを脱がしていた。

正直かなりスパイクの中が蒸れて、ヌルヌルしてて気持ちが悪かったから、脱がされるのはありがたい。

いっそソックスまで脱がされた方が気分が良いんだが…

「おぉぉっ!」

「あぁ、やっべ」

同時に現れた俺の青いソックスの足裏を見て、歓喜の声を上げる二人。

頭を動かして自分の足裏を覗くと、ベッタリとドス黒く汗と泥でできた足型ができていた。

うわ、相変わらず汚ねぇな…

昨日の練習の時から洗っていないそのソックスは、今日の試合も相まって信じられない程に汚れていた。

スパイクを脱いだ瞬間、俺の鼻にまで自分の足の匂いが温かい空気と共にモワッと上ってくる。

臭っ!!

その自分の足の匂いのあまりの酷さに、思わず頬が引きつる。

スパイク履いてても臭かったけど、こりゃ先輩達のこと言えないぐらい臭ぇな…

「おぉっ♡すげっ♡まだ脱がしただけでこの匂い…かなりの足臭だな」

「あぁ…やべぇ♡少し近寄っただけで蒸れて臭ぇ足の匂いがバカみてぇに匂ってくるぞ♡」

俺ですら自分の足の臭さに引いてるのに、俺よりも足の近くにいるこいつらは相当匂ってるはずだ。

それなのになんでそんな嬉しそうな顔ができるんだよ…

「俺椿君凄い好みなんだよなぁ。レギュラーになる前からずっと狙ってたから嬉しよ」

「俺も俺も!太腿も脹脛も太くて足もでかいし、こんな汚くて臭そうな立派な足裏久しぶりだよ」

俺の足を両手で大事そうに持ちながら、俺を見上げる二人。

足はサッカーやってるせいで筋肉は付いている自覚はあるが、ここまで嬉しそうにされたのは初めてだ。

意味が分からん。

まだ女の子に言われるなら感覚は違ったかもしれないが、男に言われたところで苦笑いしかできない。

「…ありがとうございます」

俺はまた定型文を返す。

「早速嗅ごうかな…」

「俺ももう我慢できないよ!」

うえっ…

二人は俺の足裏に同時に鼻をつけ、各々嗅ぎ始めた。

「お"ぉぉぉおおおおおっ♡」

「あ"あ"ぁ"ぁ"あ"あ"ぁ"っ♡」

そして二人同時に呻き声を上げる。

昨日から履いている、激臭のソックスを嗅いだのだから当たり前だ。

直ぐに顔を離すかと思ったが、予想に反して二人は顔を足裏に付けたままだった。

「くっさぁぁぁぁ♡!!!くっせぇぇぇええっ♡」

「お"お"ぉ"ぉ"っ♡臭ぇぇぇぇえええっ♡」

臭いと叫びながらも俺の足を嗅ぎ続ける二人の姿は異様だった。

「凄いよ椿君!!あぁくっせぇぇえ♡こんなくっさい足久しぶりだよ♡赤崎君のマックスで臭かった時と同じくらい臭い♡」

「あぁぁぁっ♡臭い臭い臭い臭い♡椿君の足汗の納豆臭い匂いとスパイクの革の匂いが混ざって最高に臭いよ♡」

歓喜の声を上げる二人。

なんでそんな臭いのに嗅ぐのかほんと意味が分からねぇ…

鼻の感触がなんだかくすぐったくて、足指がグニグニと動いてしまう。

「あぁ…足指がいやらしいね♡ソックス越しでも太くて逞しいのが分かるよ♡」

「動かしたせいで余計匂いが強く感じるよ♡んほぉぉぉっ♡くっせぇぇえええ♡」

「あ、ありがとうございます」

そんな喜ぶことなのか?

そう言えば先輩達は鼻を足で挟んでたな…

やってみるか…?

足裏でスースーと音を立てながら嗅いでいる鼻に、足指が当たるように足を動かす。

そして、足親指の根元がちょうど鼻の穴に当たるように、足指で二人の鼻を挟んでやった。

「お"お"お"お"ぉ"ぉ"ぉ"お"ぉ"お"っ♡すっげぇぇぇえええ♡」

「臭ぇぇぇぇぇえええっ♡あぁぁぁああっ♡椿君の足くっせぇぇええ♡♡」

絶叫を上げて喜んでいる様子の二人。

どうやらこうされるのが嬉しいらしい。

本当に分からん…

足指のところなんて一番蒸れる場所だ。

臭いも何倍もキツいはず。

それなのに「臭い臭い」と言いながらもあんな嬉しそうに…

「すっげぇ♡匂いキッツぅ♡椿君の激臭ソックス足に挟まれて逃げらんねぇぇ♡」

「あぁぁっ♡臭過ぎて鼻おかしくなりそぉだよ♡おぉぉおっ♡くっせぇ足の匂いから逃げらんねぇ♡」

指を動かしたせいで、吐き気がする程の自分の足の匂いが漂ってくる。

しかも鼻息のせいで足が蒸れて更に汗かいてきたな…

大丈夫か…?こいつら…

「あぁっ!!もう我慢できねぇ!!」

「俺も!!」

そう言って二人は一旦足から鼻を離し、上を向いて床に寝ると、顔を覆うように俺の足を乗せた。

二人の顔を足で踏んでいるような状態だ。

そしてそのまま二人は自身の股間へと手を突っ込み、中でチンポをシゴいているようだった。

気付けば俺の腋に顔を埋めている男もまた、同じように股間からチンポを出してシゴいていた。

何やってんだ俺…

試合終わりの腋とドロドロになった臭いソックスを履いた足。

「んはぁぁっ♡椿君の足すげぇ臭ぇぇぇぇえっ♡あぁぁっ♡」

「今日誰よりもコート走ってたからなぁ…んほぉっ♡くっせぇぇ♡」

その臭い俺の腋や足の下で、良い歳をした男達が嬉しそうにその匂いを嗅いでシコっている。

俺はただただ引きつった笑顔でまた、「ありがとうございます」とだけ答えることしかできなかった。

そんな中ふと男達が座っていた椅子の方を見ると、席から一人動いていない人物がいた。

30代ぐらいのスーツを着た、俳優のように爽やかでカッコいい男。

恐らくあいつが伊藤…

腋を足を嗅がれる俺の様子を、伊藤はじっと見ていた。

『めんどくさいのは伊藤だけ』

五条先輩の言葉が蘇る。

俺は目が合わないように反らした瞬間、伊藤が立ち上がった。



続きは3月28日他プランでも公開予定

現在タバコプランにて先行公開中

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