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『誰が一番臭い!?第7回職業別足臭王決定戦!』 会場に響く司会の声。 観客は沸き立ち、威勢の良い声が響く。 『さて今回の挑戦者は、厳しい予選を勝ち抜いたこの三人です!』 壇上に現れたのは皆ガタイの良い男達だった。 職業別と言うこともあり皆制服はバラバラだ。 今回の応募総数は全国の足臭自慢が集まり5000を超え、行われた予選も激戦であった。 まずは応募は全て対面で行われるのだが、その場で抜き打ちで靴下の提出を求められる。 その靴下の臭さが基準に達しなかった者はその場で落とされたのだ。 そこで人数は全体の1割まで減った。 足が臭くない奴が集まった訳ではない。 この基準が高過ぎたのだ。 むしろ、この高過ぎる臭さの基準を乗り越えた人数が500人近くいたことの方が驚きなのだ。 選考に残った臭い足の男達は、次に3つのグループに分けられ、30分のジョギングをさせられた。 そしてそのままトーナメント方式で自身の臭い足で戦ったのだ。 お互いの片足を顔に押し付け合いながら、もう片方の足をスタッフによってくすぐられ、先に臭い足の匂いやくすぐりにギブアップしたら負けである。 3つのグループに分けられ行われたトーナメントだが、各グループにそれぞれに圧倒的な強さで勝ち上がった男達がいた。 それが今本選に出ている3人である。 『では3人のご紹介をいたします!まずは1人目』 観客から見て一番右に立つ、黒の短髪を爽やかに整えたガタイの良いスーツの男が前に出る。 『190センチの身長に32センチの超ド級のデカ足!トーナメントで相手に「こんなデカくて臭ぇ足は嗅いだことがねぇ」と言わしめた足臭男!五十嵐選手です!』 観客に手を大きく振り上げてアピールする五十嵐。 「「「おぉーー!!!」」」 会場に歓声が響いた。 『五十嵐選手ですが、普段は某大手商社の営業として勤務先しており、あまりにも足が臭くなるため、毎日替えの靴下を5枚は持ち歩いているとのこと!そのサイズの靴下はなかなか売ってない為、結構な出費になってしまうと嘆いていました。以上五十嵐選手でした!』 五十嵐は自慢げに会場に革靴の足を見せつけたあと、後ろに下がった。 『さて2人目の紹介に移りましょう』 その声を聞いた壇上の真ん中に立っていた、ニッカポッカを履いた土方風の男が前に出た。 『178センチの身長に29センチのデカ足!トーナメントでも圧倒的な強さを誇り、負けた相手は皆この臭い足の匂いで涙を流していました。大の大人を足の臭さで泣かす男、橘選手です!』 橘は五十嵐と同じように観客に腕を振り上げる。 「「「きゃー!!」」」 同じように歓声は上がるが、五十嵐よりも女性の声が多い。 恐らくそれは橘の見た目から来るものだろう。 綺麗に染まった金髪に、少しヤンキー風だが端正な顔立ちの橘は、明らかに足が臭そうな五十嵐とは違い、そんなに臭い足をしてるのか?と思うような見た目であった。 『橘選手ですが、普段はビルの建設会社で土方として勤務しており、あまりの足の臭さに現場で異臭騒動になる程。その為30分に一回強制的に除菌シートで足を拭くことを義務付けられたとのこと。以上橘選手でした!』 橘も五十嵐のように作業用ブーツを見せつけてから後ろに下がる。 『そして最後の選手となります』 一番左に立つ、野球のユニフォーム姿の色黒な男が前に出た。 『184センチの身長に30センチのデカ足!トーナメントで戦った相手があまりの臭い足に気絶し、「殺人足臭凶器」と恐れられ相手が怖じけづき、決勝を不戦勝で勝ち上がった男、桜庭選手です!』 桜庭が腕を振り上げると、この日一番の歓声が上がった。 それもそのはず、この桜庭はプロ野球の選手であり、その高身長で爽やかな見た目から男女問わず人気がある人物なのだ。 日の光で赤茶色くなった髪を立てているのを手で直しながら、観客に爽やかな笑顔を見せる桜庭選手。 『皆さんご存じの桜庭選手ですが、野球界で一番足が臭い選手として球団界隈では有名な話のようです。所属する球団では桜庭の刑と称して、何かやらかすと桜庭選手の足を嗅がされる罰ゲームがあるようで、嗅がされた選手はあまりの臭さにその日はご飯がほとんど食えなくなるとのこと。以上桜庭選手でした!』 桜庭は自身のスパイクを履いた足を見せつけて後ろに下がった。 『以上三名の臭い足自慢のご紹介でした!今回はいつもに増して臭そうな足の人物が揃いましたね!会社員、土方、野球選手、さて、一番ガチで足が臭い男は誰になるのでしょうか!!』 会場は司会の煽りに乗るように盛り上がる。 『さてここで本選のルールを説明いたします!現時刻は朝の7時半。皆様にこんなに朝早くに集まって貰ったのには理由があるんです!』 収録時間が長いことで有名なこの番組だが、今回のように朝の7時に集合と言う早い時間から始まるのは初めてであった。 『まずこの三人には、足を洗って貰います!』 司会のその言葉に会場からどよめきが起こる。 臭い足を競うのに、足を洗うなんて矛盾したことをさせることに疑問を持つ者が多かったからだ。 『不正ができないように、専属の洗い師によって洗って頂き、匂いが無くなるまでその自慢の臭い足を洗って貰い、基準の匂い以下になったら、新品の靴下と靴を履いて貰います』 そこまで聞いてなんとなく分かってきた観客達は黙って司会の説明を待った。 『勿論靴下や靴は、五十嵐選手にはビジソと革靴、橘選手にはスニーカーソックスと作業ブーツ、桜庭選手にはアンストとスパイクと、皆さんがいつも履いている物をご用意いたしました。ちなみにメーカーやサイズも全く同じ物です』 三人も今ルールを初めて聞くため、聞き逃さまいと真剣な表情だった。 『しかし今回履いて貰う靴には、ある仕掛けがあります。モニターを見てください!』 司会が壇上の上にある大きなモニターを指差す。 そこには温度、湿度、臭度と書かれた下に、数字が表示されていた。 しかもそれぞれ三つずつだ。 『お察しの良い方はお分かりでしょうが、こちらは靴に取り付けられたマイクロチップによってリアルタイムに送られてくる、靴の中の情報です!選手達が履いた靴の中が、いかに蒸れ、いかに臭いかが瞬時に分かるシステムとなっています!』 観客達から感嘆の声が漏れる。 『これから選手達は洗い師達によって、綺麗で匂わない足にしてからこの靴下と靴に履き替えて貰います。そこからゲームスタートとなり、それぞれ通常通り出勤して頂きます。そして仕事終わりにいかに足が臭くなっているかで勝者が決まるんです!真の臭い足と言うのは、いかに一日で足が臭くなるか、それが重要だと思いませんか?』 「うぉぉぉ!」と言う観客達の咆哮が響き渡る。 このルールを聞き、三人の選手は焦り一つ見せなかった。 それもそのはず、この三人は毎朝足を清潔にしてから仕事をしているにも関わらず、足が臭くなってしまう三人だからである。 しかも自分達の仕事が一番足が臭くなると信じていた。 他の選手には負けるはずが無いとそれぞれ思っていたのだ。 『では早速洗い師の方に足を洗って貰いましょう!』 壇上に上がって来たのは、防毒マスクに防護服、手にはゴムの手袋を嵌め、水の入ったペットボトルを入れたタライを持った三人だった。 『まだ朝早いのでそこまで臭くなっていないかもしれませんが、足の臭さで相手を気絶させる程ですからね。このぐらいの装備は必要ですよね!』 会場から笑い声が漏れた。 洗い師達は選手の前に一人ずつ配置され、椅子に選手を座らせた。 そして各々選手達の今履いている靴と靴下を脱がし始めた。 それぞれの足がアップで画面に映される。 多少大きさは違えど、三人の大きな足が画面いっぱいに映されるのは圧巻である。 薄汚れた靴が脱がされて、三人の靴下がアップで映された。 五十嵐は綿の黒いビジネスソックス、橘は黒地に白のマス目のあるスニーカーソックス、桜庭は白の野球用のアンダーストッキングだが、皆普段履いている物と言うこともあり、色も元の色から変色し始めている。 『三人共やはり足が大きいので若干キツいんでしょうか。靴下が足にピッチリと張り付いて、足指の形がくっきりと分かりますね!』 まだそこまで臭くなっていないはずの靴下なのに、既に匂いそうなその靴下達。 あながち防毒マスクを着用するのは間違いではなかったようだ。 そしてその靴下も脱がされ、彼等の大きな素足が露になる。 そのあまりに臭そうで立派な足達に、観客達はどよめいた。 五十嵐は柔らかそうな弾力のある足裏で、それに比べて桜庭は流石スポーツ選手と言うべきか、硬そうな男らしい足裏に見える。 その中間をいくのが橘の足裏だが、どれも靴下のクズが汗でついていたりと、見るからに臭そうな足達ばかりだった。 『皆様よくご覧ください。指は太くて長く、幅広のバランスの取れた形。流石足臭達と言うべきでしょうか。驚く程良い足をしています!』 司会は興奮したように足の解説をした。 『ちなみに皆様、今の選手達の足の匂いがどれ程か、気になりませんか?』 観客達は司会の煽りに乗るように「気になる!」と声を合わせて返事をする。 そしてそれと同時に洗い師達は皆それぞれ匂いを測定する機器を手に持った。 『選手達ですが、朝起きてこの会場に来る、たったそれだけでどれ程臭くなるのでしょうか!では測定スタート!』 その掛け声と共に洗い師は、皆一斉に機器の先を、選手達の素足の親指の根元あたりに当てた。 ピピッと言う音と共に測定結果が出ると、洗い師はその数値をモニターに繋がる機器に打ち込んだ。 『結果が出たようです!それではモニターに映してください!』 モニターに結果が映される。 『五十嵐選手448!橘選手438!そして桜庭選手はなんと450です!!納豆が450と言われているこの機器で、三人共ほぼ納豆の匂いと同じレベルの臭さになっていますよ!!流石足臭自慢!まだほとんど活動していないにも関わらず既に納豆とは驚きです!!』 その発表を聞き、若干不服そうな選手がいた。 「ちょっと待て」 そう言って手を上げたのは橘だった。 すぐに洗い師が橘に近寄り、橘は何かをその洗い師に言った。 自身の足の匂いが二人に10以上差をつけられたことが気に入らなかったのだ。 『おや、橘選手に何かあったようです!』 橘に言われた洗い師は、再び測定器を橘の足に当て始めた。 今度は親指の根元ではなく、足の親指と人差し指の間の溝に。 確かに先程の様子を見ていると、他の二人は若干橘に比べて指の股に機器が触れていた。 『おぉっと!橘選手の異議によって再度測定が行われたようです!その結果は!?』 洗い師は改めてモニターに数値を入力した。 『橘選手!な、なんと451!!測り直しで納豆超えを果たしました!!さ、流石過ぎます!!』 観客達から橘にも熱の籠った声援が届く。 その結果に満足したのか、橘は椅子に腕を組んで得意気な顔をしていた。 「ちょっと待て!!俺だって指の股の方ならもっと臭ぇぞ!」 「俺は親指じゃなくて小指の方が重心かかって臭ぇんだ!測り直せ!」 それを見た他の選手もまた口々に異議を唱え始めた。 『他の二名からも異議は上がっておりますが、申し訳ありませんがこれ以上行うとキリがありませんので…あくまでこれは模擬測定!本選とは何も関係がありませんし、今からその匂いは落とされてしまいます』 納得いかない顔をしながらも二人は黙る。 『ではここからが本番です!その納得並みに臭い足を、綺麗に洗っていただきましょう!洗い師の方、よろしくお願いします!』 その声を合図に、洗い師達は選手達の足に水を掛けていく。 温められたお湯だったことに驚いたのか、ビクンと足指が張った。 洗い師達はそんな様子など気にする様子もなく、スポンジも濡らし、泡立て始める。 そしてそこ三人の大きな足にスポンジを押し当てた。 瞬間、選手達は一斉に笑い始めたのだ。 「んはははははっ!!」 「っ!!…ふっ…ははっ!」 「あっはっはっはっはっ!!」 足が臭いと言うのは新陳代謝が良いと言うこと。 そこに温かいお湯で更に温められ、敏感になった足に、泡立てられた滑りの良いスポンジがくすぐったいらしい。 『足臭の方は足裏が敏感なんでしょうか?洗い師の方!その臭い足を遠慮なく洗っちゃってください!』 マスクの為表情は見えないが、洗い師達は選手がくすぐったがるのが楽しいようで、ゆっくりと時間を掛けて丁寧に洗っていく。 「うわぁっはっはっはっはっ!」 桜庭の一際豪快に笑う声が響く。 『おや、桜庭選手は今土踏まずを洗われてますね!いくら臭くなりにくい土踏まずでも、ここに集まってるのは足臭自慢達、先程の数値を叩き出す男達です!余すとこなく洗っちゃいましょう!』 桜庭は土踏まずが弱点なのか、そこをスポンジが擦る度に男らしく笑う声を上げていた。 それを分かって敢えてしているのか、桜庭の洗い師は土踏まずを中心にスポンジを滑らせ、ゴリゴリと力強く擦っていた。 「んがぁっはっはっはっ!ちょっ、やめろっ!」 『桜庭選手!洗うのを妨害すると不正と言うことでそこで失格になりますからね!他の選手も同じなので、洗い終わるまでは足を差し出したままイスから動かないでください!』 引きそうになった足をグッと堪えて差し出す桜庭。 それを良いことに洗い師は土踏まずばかりを洗い倒す。 そして洗い師は今度はスポンジをザラザラとした硬めの物に変え、たっぷりと洗剤をつけて泡立てる。 桜庭の硬めの足裏には、ザラザラとしたそのスポンジの方が汚れを落とすのに良いと判断したからだ。 洗い師はその泡でヌルつくその硬めのスポンジで、桜庭の足裏をグリグリと擦り始める。 「んぉぉっ!!んがっはっはっはっはっ!!それはキツっ!あっはっはっはっはっ!!」 いくら桜庭がより一層声を荒げて笑っても、洗い師の手は止まらず洗い続ける。 『桜庭選手、笑い声まで男らしく豪快です!』 一方我慢しているような抑えた笑い声を上げているのが橘だった。 洗い師は桜庭と同じように土踏まずをゴシゴシとスポンジで擦るが、桜庭のように大声で豪快に笑うことはない。 「んひっ……ふっ……ひひっ…」 橘は俯きながら顔を真っ赤にしながらもなんとか笑いを堪えていた。 くすぐったさに負け、情けなく笑う姿を晒したくなかったのだ。 しかしそれも束の間、洗い師が踵にスポンジを移動させると、橘の様子が一転する。 「んひゃっははははははっ!!やめろぉぉっ!んひははははっ!」 どうやら踵が弱点だったのか、先程までとは打って変わって大声で笑いだしたのだ。 『おっと!今まで笑うのを我慢していた橘選手、ここで急に笑い始めました!やはり臭い足の男は踵まで敏感な様子!踵は角質が固まりやすいですからね、しっかり洗って貰いましょう!』 「んがんんんっ、んひゃひははははははっ!!」 我慢しようとするのだが、踵をゴリゴリと滑るスポンジには勝てずに大声で笑う橘。 もう片方の足で力強く地面に踏ん張り、なんとかくすぐったくて仕方ない足を差し出したままで耐えていた。 そして注目すべきは残った五十嵐だ。 一番大きく柔らかい足裏の持ち主の五十嵐は、足裏のくすぐりにはめっぽう弱かった。 少し触れられただけでもくすぐったがるところを、滑る柔らかいスポンジでゴシゴシと洗われているのだ。 それが五十嵐に耐えられるはずがない。 「んはははははははっ!!んひーっ!やめてくれぇっ!!んひひははははははっ!!」 洗いがいのある臭くて大きな足を、マスク越しでも分かる程に楽しんでいるのがわかった。 小手調べに踵から洗い始めるが、柔らかく熱を持つ明らかに臭そうな足裏が敏感なことは触った瞬間に洗い師は察していた。 人によって弱い箇所は違う。 五十嵐は足裏全部が弱点と言っても良い程だが、洗い師はその中でも特に洗いがいがある部位、特に弱く臭い部分を探すのが得意だ。 踵をスポンジが撫で回しながら徐々に土踏まずへと移動していく。 「ははははっ!!ひーっひひひゃははははっ!」 相変わらず声を上げて笑い悶える五十嵐。 ここではないと洗い師は判断し、そのまま臭そうな足の腹の部分、足指の根元に近い所をスポンジを進ませる。 「んひゃーっはははははっ!!やめてくれぇぇ!!」 頭をブンブンと振りながらもなんとか足を突き出し、肘置きを力強く握りながら耐え、大声で笑い続ける五十嵐。 『さて五十嵐選手ですが、どこを洗われても笑い続けております!32センチという人一倍大きく臭い足は、人一倍敏感と言うことなのでしょうか!』 敢えてやっているのか、そんな五十嵐を追い詰めるように、柔らかく肉厚な足の腹でスポンジで円を描くように洗い上げていく。 「んはははははっ!!ストップストップ!!!もうあひははははっ!!」 そんな五十嵐の声など聞くはずもなく、洗い師の手は止まらない。 洗い師はそこですら納得がいかないのか、足の腹から足裏の外側を擦りながら再び踵へとスポンジを滑らせる。 「んがぁっ!!!」 その瞬間、五十嵐は全身をビクリと大きく震わせ、息を飲むような呻きを上げたのだ。 洗い師はその反応を見逃さなかった。 臭く、誰よりも敏感な足裏を持つ五十嵐の特に弱い場所。 それは足の腹から踵までの間、土踏まずでは無く外側の部分だった。 洗い師はそのやっと見つけた特に弱い部分を、スポンジで挟むように掴んだ。 「や、やめてくれ!!そ、そこはっ…んぎゃっはははははっ!!んがぁははははははっ!!!!」 一際大きく笑い出す五十嵐。 両手で肘置きを叩き、洗われていない方の足で、地面に思い切り地団駄を踏む。 足を引いたらそこで失格。 どんなにくすぐったかろうと、足は差し出し続けなくてはいけない。 洗い師はチンポをしごくかのように、泡でヌルヌルのスポンジを上下に滑らせる。 「んぎゃぁぁっんははっははひひーっひひはははっ!!んがぁっはははははっ!!!!」 『五十嵐選手の様子が変わりましたね!桜庭選手に負けない程豪快に笑い声を上げております!足裏の外側は負担が掛かりやすい所ですから、マッサージの意味も込めて徹底的にくすぐ……失礼しました。洗っちゃいましょう!』 五十嵐は特にだが、他の二人も足裏自体は通常の人間よりも数段敏感である。 そんな三人が三様に自身の特に弱い部分を集中的に洗われているのだ。 「んがっはっはっはっ!!止めてくれぇ!あっはっはっはっはっ!!」 「ひゃはははははっ!!踵はもうやめっ!!んひははははははははっ!!」 「た、たすけっ、ぎゃひはははははっ!!!んがはははははっ!!!」 『三人共顔を真っ赤にしながら大口を開けて笑っております!臭い足程洗う時間は長くなりますので頑張ってください!』 必死に足を差し出し、一方的に洗われ続けるこの行為は、選手達にとって本選よりも厳しい試練に感じていた。 どんなに苦しもうがどんなに笑おうが、洗い師達の手が止まることは無い。 三人の足は恐ろしく臭いため、普通の人間なら一通り撫でるように洗えば大抵の汚れや匂いは取れるが、彼等は違う。 何度も何度も擦り上げることでやっと匂いが薄まっていくのだ。 『さて、ここからは臭い臭い足指を洗って貰いましょう!』 三人の足裏を一通り洗い上げた洗い師達は、次に何やら歯ブラシのような物を取り出した。 「はぁ、はぁ、死ぬ、死んじまう、はぁ」 「はぁ、もう無理、だ、はぁ、はぁ、はぁ」 「んひっ、はぁ、んぁ、はぁ、んはっ」 二人がまだ続くことに絶望しながら、この間になんとか息を整えている中、あまりに敏感過ぎる足裏の持ち主である五十嵐だけは違った。 洗い師が触っていないというのに、その洗われていた余韻でまだ薄く笑っている。 『洗い師さんが持ってる歯ブラシのようなものですが、ブラシ部分が極細の動物の毛でできております。硬過ぎず柔らか過ぎず、極上の感触で足指を洗い上げる一品です!』 司会がそう言うと、洗い師達は一斉にそのブラシに付いているスイッチを押した。 ブルブルと音を立てながら細かく震え始めるブラシ。 それを専用の容器に入った液体に浸すと、ブラシが泡立ち始めた。 そしてその泡立ったブラシを、洗い師達は選手の足指へと近付けていく。 「や、やめろっ!」 「嫌だぁっ!!」 「はぁ、んっ、はぁ、はぁ」 『さぁ!洗っちゃってください!!』 その声を合図に、そのブラシが選手達の臭くて立派な足の親指に触れた。 「んがぁっはっはっはっはっ!!!」 「んひゃっ!!んひひははははっ!!」 「んあぁぁぁぁっ!!んはははっ!!んひぃぃぃ」 泡でヌルヌルになっている上に、その極細のブラシは、指の指紋の溝すら洗える程の一品だ。 それが細かく振動しながら、それぞれの臭くてでかい親指を丁寧に洗い上げていく。 豪快に笑い声を上げる桜庭、恥ずかしさなど忘れて笑う橘、そしてなぜかくすぐったさ以外にも何かを感じているような声で笑う五十嵐。 『親指が一際大きいですね!これは洗いがいがありそうです!選手の皆さん!ここからは足指を動かしても洗う邪魔をしたと見なされますのでお気を付けください!』 三人とも余りのくすぐったさに足を引きそうになるところを、手で必死に自身で押さえ、足指の先にグッと力を込めて堪えている。 皆あまりの辛さにギブアップしてしまいたい気持ちはあった。 しかし自身の足の臭さには自信があり、あの厳しい予選でさえ余裕で乗り越えた三人だ。 こんなまだ本選が始まる前の段階で、自身の最高に臭くなった足を披露する前に脱落してしまうのは絶対に嫌だったのだ。 「あっはっはっはっはっ!!やめろっ!んがっはっはっはっ!!」 「ひゃははははっ!!きついきついっ!んはっはひひひひっ!!」 「んはははははっ!!んぁっ、んっ、んひひははははっ!!」 親指の腹を一通り擦り洗うと、ブラシは足指の関節、そして指の根元へと順々に下りていく。 温度、湿度共に上がりやすく、特に臭くなりやすい親指の根元。 臭いだけでなく、そこも間違いなく敏感で堪らない箇所なのだ。 「んがっはっはっはっ!!んっ…あぁっ、あっはっはっはっはっ!!」 根元にブラシが行くと、今まで男らしく豪快に笑っているだけだった桜庭にも異変が出てきた。 根元を擦られた瞬間、身体がくすぐったさだけでなくゾクゾクするような何かを感じたのだ。 それは五十嵐が既に感じている感覚と同じものだった。 洗い師は桜庭のソコを集中的に責めるように洗う。 「んぁぁっ!あっはっはっはっ!!やめっ、んんっ、んはぁっ♡がっはっはっはっ!!」 そのくすぐったさに僅かに混じるその感覚。 五十嵐や桜庭は認めたくなかったが、その感覚は快感だった。 くすぐったい。くすぐったくて仕方ないのに、ほんの僅かだけ気持ち良さがある。 五十嵐は既に足全体でその状態だが、桜庭は特に指の根元でそれを強く感じた。 ブラシが場所を変え始め、次に洗うのは足の親指と人差し指の間。そう、指の股だ。 最初の匂い測定で橘が驚愕の数字を出した場所。 普段は隣り合う指同士で密になっているため、特に湿りやすく臭くなる人が多いそこに、その振動するブラシが差し込まれたのだ。 「んがぁっはっはっはっ!!んあっはっはっはっはっ!!」 「んひゃひはははははっ!!ん、んぁ!?んんっ!!んひははひゃひはははっ!!」 「んははははっ!!あぁぁっ♡んひはははっ!!」 ここで橘の様子まで変わってしまった。 指の股をその何百もの細かい毛で振動させられ、擦られる度に、橘の身体がビクビクと震えてしまう。 それに気付いた橘の担当の洗い師は、ブラシを親指の先から沿うように股へとゆっくりと移動させ、股部分でゴシゴシと動かしたあと、またゆっくりと今度は人差し指の側面を沿うように動かす。 そして今度は人差し指の側面からと、その往復を何度も繰り返した。 「んひははははっ!!なっ、んだっ、これっ!あぁぁっ♡んひゃはははひひひひっ!!」 二人と同じように、足指の股で感じ始めたのだ。 『おぉっと!どういうことでしょうか!皆なぜか笑い声の中におかしな声が混ざってきましたよ!臭い大きな足の持ち主達は、その敏感な足で快楽すら感じてしまうということなのでしょうか!』 どこを洗われても敏感な五十嵐、足指の根元が敏感な桜庭、そして指の股が敏感な橘。 司会の言う通り、皆快楽の強さに違いはあれど、それぞれが足裏で感じ始めていた。 「んぎぃっひっはっはっはっ!んぁぁっ♡あぁっ!がっはっはっはっはっ!」 「んひゃひははひひひっ!!あぁぁっ♡んんっ…んひゃはははひひっ!!」 「んぉぉぉっ!んはぁぁっ♡んはははははははははっ!!」 それは親指だけに限らず、ブラシが人差し指、中指、薬指、小指と順々に移動していくが、皆同じように笑いながらも声に喘ぎが混じり、感じていた。 『さて、ここで仕上げといきましょう!』 その司会の掛け声で洗い師達は、選手達の足指に当てていたブラシを一旦離すと、今度は新たに同じブラシを三本取り出した。 またそれを液に付け、振動させて泡立たせる。 一人の洗い師が計四本のブラシを持ったのだ。 「はぁっ、もう、もう限界だっ!はぁっ、はぁ、んっ」 「んんっ、やめ、やめてくれっ、はぁ、はぁ」 「あぁっ、んんっ、ふひっ、はぁ、はぁ」 司会者は気付いていないが、近くで選手達を見ている洗い師達は気付いていた。 三人のチンポが既に勃起していることに。 選手達の制止など聞かず、洗い師はその振動するブラシを、全ての足指の股へと差し込んだ。 「んがぁっはっはっはっはっ!!!んひぃぃっ♡んぁっはっはっはっはっ!!」 「あぁぁぁぁっ!んひゃひははひひひっ!!んぁっ♡あぁぁっ!!」 「んぁぁぁっ!!あひぃぃぃっ♡んはははっ!!」 ブラシが差し込まれ無理やり開かされた足指の間を、無慈悲に振動し擦り上げるブラシ達。 『これは圧巻です!!あの四本のブラシが見事にこの大きな足指に挟まれております!!臭い足指に挟まれるブラシが少し憐れに見えますね!』 通常の大きさの足ならば四本全てを挟むことは難しかったかもしれない。 しかし三人の大きな足は、四本のブラシを簡単に挟めてしまうのだ。 絶対に引く訳にはいかない三人は、このブラシ四本による強烈なくすぐったさと、強まっていく快感にただただ歯を食い縛って耐え続けるしかない。 それを弄ぶかのように洗い師達は挟んだブラシを両手で器用に操り、それぞれ動きをつけて選手を執拗に洗い続けた。 「んぁっはっはっ!んぁ♡がっはっはっ!!」 「んひゃひははひひひっ!!あ"ぁっ♡ひゃはひはひひはははっ!!」 「んはぁぁ♡はははははっ!!んひぃ♡」 見るからに身体をビクつかせて感じた声をあげ始める三人。 『皆様選手達の股間にご注目ください!!服の上からでも分かる程に勃起しております!!やはり足臭自慢の足は、性感帯にもなりうるようです!!』 選手達自身すら知らなかった、足で感じてしまうと言う事実。 むしろこの洗い師達によって開発されたと言っても過言では無いだろう。 ただしそれは決して射精に繋がるものではない。 耳や乳首を舐められる、首や玉を撫でられる。それと同じように快感は確かにあるが、チンポを擦ることでようやくイけるようなものであった。 しかもそこにくすぐったさが混じり、快感だけに集中することもできない。 「あっはっはっはっ!!んひぃっ♡んがっはっはっはっはっ!!」 「んはぁぁ♡んひゃひははひひひっ!!んひーっ!」 「あぁ♡あぁぁぁぁ♡はひはははははははっ!!」 足どころか足指まで動かすことを禁じられた三人は、ただただその臭い足を洗い師達に捧げ続けるしかないのだ。 その後もしばらく洗われ続け、三人の精神がおかしくなりそうになった頃、ようやく司会者かは声が掛かった。 『では時間も押してますし、洗い師の皆さん、そろそろ最後の仕上げに移ってください!!』 その声でようやくその苦しい責めの原因であるブラシ達が足指から離された。 「んがっ、はぁ、んひっ、はぁ、はぁ」 「はぁ、んはっ、はぁ、はぁ、んぁ」 「あぁっ、んぁぁっ、はぁ、んひっ」 おかしな声を上げる三人の泡だらけの足を、洗い師達はぬるま湯で洗い流し始める。 そしてその足を丁寧にタオルで拭くと、匂いの測定器を足に当て、そして出た数字を再びモニターに映し出した。 450前後だった匂いが、皆50以下となっている。 『ご覧ください!あんなに蒸れて臭かった選手達の大足が、いまやこの数字です!流石洗い師の皆さんです!』 三人共、司会の言葉は聞こえているものの、モニターまで見る余裕は無かった。 『では仕上げにオイルを塗って整えて行きましょう!』 洗い師達はチューブを取り出すと、たっぷりと自身の手に塗りたくる。 ヌルヌルとした制汗作用もあるオイルである。 それを選手達の足をマッサージするように塗り込み始めた。 足をにオイルを塗るだけのそれは、さっきまでの洗浄とは違い、くすぐったさは無いものであった。 「んぁっ!んんっ、んがっ、あぁっ♡」 「んひゃぁっ!あぁぁっ♡んぉぉっ♡」 「おぉぉっ♡んあぁぁっ♡んひぃぃっ♡」 しかし既に足で感じるようになっていた三人は、それが快感になっているようで、気持ち良さそうに喘ぎ始める。 『すっかり足が気持ち良くなってしまった三人!これは本選にどう影響してくるのでしょうか!』 たっぷりと念入りに、踵から土踏まずも余すことなくじっくり塗り込まれていく。 選手達は足裏に快感を与えられていき、ますますチンポが勃起していった。 そして最後に洗い師が選手達の足指を、一本一本手で握り上下にシゴくように塗り込んでいく。 「んぁっ、あぁっ、んはぁっ♡」 「あぁっ、んひゃぁっ♡んおぉっ♡」 「んほぉっ♡んぁぁっ♡おぉぉっ♡」 選手達は、足指を手で握られているだけだと言うのに、まるでチンポをフェラでもされてるのではと勘違いしそうな程の声を上げて感じていた。 一本一本丁寧に指で咥えるように、グチュグチュといやらしい音を立てながらシゴき塗っていく。 指の股に差し掛かる度に、そこに指先を差し込み、ほじるようにオイルを塗り込む洗い師達。 それがまた選手達に快感を与える。 『たっぷりと余すところなくオイルは塗り込んでください!』 「んぐぉっ、ほじ、るなっ、んぉぉっ♡」 「んひぃぁっ、足、やば、変っ♡あぁぁっ♡」 「おぉぉぉっ♡はぁぁっ♡んほぉぉっ♡」 乳首をネットリと舐められながら耳をしゃぶられ、玉を咥えられているような快感を足裏で感じている選手達。 『このまま足でイってしまうのではと思う程に感じていますね!足臭自慢は皆、足裏がチンポのように感じてしまうようになる可能性を秘めていると言うことでしょうか!』 洗い師達が最後に小指にオイルを塗り終わり、全ての工程が完了すると、足を乾燥させる小型の箱形の機械を運び込み、その洗い終わった足をその中に突っ込ませた。 涼しい風が箱の中には流れ、洗い上がった足を臭くしないように保つ。 選手達は上気した顔で息を荒くしながらも、やっと終わった足洗いにホッとした。 しかし司会の一言でまた選手達は絶望することになる。 『さぁ!ようやく片足が洗い終わりました!次にもう片足を洗って頂きましょう!では、洗い師の皆さん、よろしくお願いします!!』 洗い師達はもう片方の足の靴を脱がせ始めた。 本選の準備はまだまだ続く。

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