幻想万華鏡18話・セル (Pixiv Fanbox)
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たまには趣向を変えて。
前々回にさとりの原画をお見せしましたが、今回はそれがセルになった状態をお見せしようと思います。
「セル」というのは、
昔アニメがアナログで作られていた時代、透明なセルロイドフィルムの上に絵を描いて、背景画の上に乗せて、カメラで1コマ1コマ撮影していたので今もそう呼ばれていますが、
デジタルでアニメが作られる現代では、動く絵が描かれていて色がついたレイヤーを指します。
見てもらえば早いかと。
これがセルです!
いやー原画担当BOSSさんで、豪華に影が付いてるので、劇場アニメみたいなクオリティ。
原画の状態よりも、下から光が当たっている(いわゆるフットライト状態である)ことがわかりやすくなったと思います。
ちょっとハイコン(ハイコントラスト。強い光が当たっていて、明るい面と陰の面の明るさの差が大きい状態)なのもわかりますね。
カンの良い人はなんとなくこの場所がどこなのかわかるかもしれません。
(幻想万華鏡の本編で以前にさとりがいたところです)
これを背景画の上に乗せれば、アニメの画面としてはほぼ完成というかんじです。
(実際には撮影処理を乗せますが)
ここまでの3枚、体は動かない一枚の絵(いわゆる止め絵)で、その上に目や口のセルを別パーツで乗せるという処理になってるんですが、
見やすさを優先して合成してます。
ここでわりと長いセリフがあるかんじです。
色がつくとやっぱり雰囲気違いますね。
後半、手を前に出して、ひらひらと振る動きがあるようです。
いったい誰とどういう会話をしてるんでしょうね?
なんとなく不機嫌そうな顔も気になるところです。
こういうかんじで、秒間最大24枚(実際は12枚とか8枚であることが多いです)のセルを使ってアニメが作られているのです。
(実際には、何枚もセルを重ねるのでもっと多くなります。このさとりの場合、さとり本体のAセル、目元のBセル、口のCセルの3段重ねになっています)
これだけの枚数があっても、動かすと一瞬で終わってしまうので、アニメを制作するのはほんと大変です。
あと、実はこのさとり、密かに大きなミスがあるんですが、普通気が付かないところなので、るなむーさんと「これはまあこれでいいかな!」という話をしてます。
発見しないでくださいね。
では次回もお楽しみに。