初体験レクチャー(立ち絵+基本絵1枚+差分SS (Pixiv Fanbox)
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「あ、もしかして…堀口さんですか?」
「あ、佐藤君?こんにちは!今日はよろしく!」
駅前の待ち合わせ場所で体格のいい男性が僕を待っていた。
(おぉ…写真で見た通りの人だ…)
そんな僕の視線を感じ取ったのか、堀口さんは笑いながら僕に言う。
「…そんなにジロジロ見なくても大丈夫、今日は俺に任せてよ!」
「は、はい!お願いします…」
「それじゃ、さっそくだけどホテル行こうか?」
当然であるかのような急な提案に僕は一瞬固まってしまうが、むしろその方が僕にとっても良いのだと思い直し、「はい」と返事を返した。
というのも僕は今日、この人に初体験の筆おろしをしてもらうことになっているのだ。
どういう訳かというと社会人になってもう何年も経つのに未だに童貞だった僕は、そんな悩みをゲイ友達に打ち明けた。そのゲイ友達は僕の好みを入念に聞いた上で彼を紹介してくれたのだった。当然、僕の筆おろしの件も既に伝えておいてくれたらしい。
そんなことを逡巡しながら、気づけばもうホテルは目の前だった。
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「――よし、だいぶほぐしたからそろそろ…」
「あ、あの…堀口さん…」
「ん?なんだい?」
「いや、その、堀口さんの…凄い、大きいですね…」
僕の視線の先には僕のチンポのゆうに二周りは大きい堀口さんのチンポが圧し掛かっていた。
「あぁ、よく言われるけど…君もそういうのが好きなんじゃないかい?」
「そ、それはそうなんですが…いざとなると…」
「ははは、分かるよ、大丈夫」
「は、はい。ただ緊張が凄くて…」
「うーん…それじゃさ、今だけでいいから、佐藤君は俺のことを好きになってみない?」
「…?それってどういう意味ですか?」
「そうだなぁ、なんていうか、気持ちの問題なんだけど。俺のがこうやってビンビンになってるのって、今、俺が佐藤君のことが好きで興奮しているからこうなってるってことなんだよ」
「え、僕のことが…好きなんですか?」
慣れていない告白のセリフに驚く僕を気にしない様子で堀口さんは続ける。
「うん、そうだよ、好きって言っても、その人の容姿とか性格とか趣味とか気が合うとか、好きになる理由は人それぞれ色々あると思うけど、俺は俺のことを選んでくれた佐藤君のことが好きなんだよ、それだけで凄く愛おしく感じるんだ」
「そ…そうなんですか…」
堀口さんの声のトーンと優しい表情からそれが本心であることが伝わってくる。
「だから、俺のこの硬さは佐藤君のことが好きな気持ちの分だと思って欲しいんだ」
「堀口さんの気持ち…」
「そう、力を抜いて…俺が佐藤君のことを好きだからこんなに硬くなって佐藤君の中に入りたがってるだよ…」
そう言いながら、堀口さんは僕の尻穴にローションを纏わせたチンポをあてがうと、腰ごとゆっくりと重圧を掛けてくる。
ニュルリという感触と共に僕の尻穴が押し広げられる感触、それとともに僕の中に圧倒的圧迫感がせり上がってくる。
「そう、力を抜いて…深呼吸して…」
堀口さんの優しい声が僕の意識を優しく撫でるような感覚の中で僕は自然と声を漏らしていた。
「……よし、入ったよ…」
「はぁっはぁっはぁっはぁっ」
「ウッ…やっぱキツいな…」
堀口さんはそう言いながら僕を気遣うようにゆっくりと腰を前後させ僕の中にうずめた勃起チンポを優しく動かす。
堀口さんのチンポに浮き出た血管の感触が僕の尻穴を滑るのを感じる。
優しい動きながら堀口さんは少しでも僕が気持ち良くなるように指先で僕の身体の色んなところを刺激する。
僕は下腹部から伝わる圧迫感を感じながらも、さっきの堀口さんの言葉が脳裏をよぎる。
(だから、俺のこの硬さは佐藤君のことが好きな気持ちの分だと思って欲しいんだ)
その言葉を反芻する度に、これは僕のことを好きな人の圧迫感だということ、僕が好きになってもいい人の圧迫感だという気持ちが沸き上がり、苦しさが快感に変わっていくのを感じた。
「…!?あっ…凄い…!中動いてるよ…!」
お互いの息遣いが重なるようにホテルの部屋に響いている。
「ッ…あっ!イク…よ!…あっ!イクッ!!」
その言葉と共に下腹部の圧迫感が開放され、ビチャビチャと何度も僕の腹に堀口さんの射精が降り注ぐ。
自分のものではない体温が僕の身体を流れ落ちていくのを感じた。
「…はぁはぁ…どうだい?満足のいく…初体験って感じだったかな?」
「は、はい…でもどうしたらいいか分からないんですけど…」
「ははは、そうだよね、少し落ち着いたらお風呂行こうか?」
「あ、いえ、そうじゃなくて…」
肩で息をしながら僕を見下ろす堀口さんに僕は口を開いた。
「あの、本気で堀口さんのこと好きになっちゃったんですけど…」
僕の言葉に一瞬きょとんとした堀口さんは少し考える間を置いて口を開く。
「…あー…それなら大丈夫、俺も佐藤君のこと本気で好きになっちゃったから…」
「え?」
「いや、何人も相手にしてきた俺が言っても説得力無いとは思うし、でも一目見た時から好みだなって…佐藤君が良いならなんだけどさ…」
「本気ですか?」
「いやいや、それはこっちのセリフだよ(笑)。俺のことなら、その証拠にほら」
そう言って堀口さんが突き出した腰からは未だにチンポがビンビンにそそり立っている。
「俺好きじゃない奴相手に2回も勃たないって」
「…あぁ、そうなんですね(笑)」
全く知らない相手に軽率なことを言ってしまったかなと少し後悔をしていた僕はこれで1つ堀口さんのことを知れたなと、お互い笑い合いながらささやかな安堵を感じていた。
終わり