私達はどう生きるか (Pixiv Fanbox)
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こんにちは!三連休最終日です。まったりしています。
絵守は貧乏なのでいつも戦時下。明日からの戦地に戻らないといけないので、いまのうちに記事を更新しようと思います😂
今日は雑記です。
タイトルは例のジブリ映画にはあまり関係ないです(見てないし)
かなり漫画で言えば「0話」みたいな前日譚というか、概念的な話になるので、あまり面白くないと思います。概念に興味がない方、かつアリス社長のファンだけ最後までスクロールしてください。いいことあります。
絵守未來のはじまり
個人の同人活動のようにひっそりと始まった絵守未來ですが、最初は創業者会長の「税金対策」と、「ほんのちょっとの社会貢献」いう面がありました。仕事を通じて出会ったイラストレーターさんの厳しい現実を耳にした会長が、当時そこそこのお給料をもらっていたこともあり、「イラストレーターさんに仕事を作ろう」と始めたのが絵守未來です。特にイラストの使い道は考えてなかったのですが、絵守未來というキャラクターを発信源として、いろんなイラストレーターさんに絵守未來を描いてもらおう!というものでした。当時は本当に何も考えておらず、「みすみす税金で国に収めるくらいならイラストレーターさんに直接還元しよう」という安直な考えを持っていました。
ちなみに当時「仕事を通じて出会ったイラストレーターさん」とは、知ってる人も多いと思いますが艦これで「鹿島」を書かれたパセリ先生です。その後パセリ先生は元々の才能と努力でとんでもないイラストレーターさんになってしまいました😂
これは「仲がいい特典」で個人的にみこ先生に描いてもらったローソン鹿島です😂
二次創作です。ダウンロードはしてもいいけど絶対公開しないでくださいね!
話を戻すと、絵守未來はそんな感じで、ひっそりと、大義もなく始まったのでした。
絵守未來の成長と葛藤
「あらぶる青髪」との異名を持った初代中の人の破天荒なツイッター運用と、下心(商売っ気)のなさがなぜか受け入れられ、絵守未來は急激にフォロワーを増やしていきます。ノリで作ったグッズが売れてしまい、いつしか「イベントやらないの?」と言ってくださる方も増えてきました。それで開催したのが伝説のイベント「高校生の学祭」と言われた「徒浪」です。
名古屋大須のメガネ屋の2階の狭小スペースではじめたイベント。
予想に反してお客様が来すぎて入り切らず、入場が3時間待ちになってしまいました。近隣からクレームが来まくるわ、お客様が列整理を始めるわ、胡麻乃さんはフリーダムだわ、客として来てたゆめかは泣き崩れるわで地元のヤ◯ザに謝りに行くわでめちゃくちゃでした。
徒浪をきっかけにお客様と直接話す機会が生まれました。
お客様からは絵守未來には大きな期待を寄せられていることに気づきました。大義はなくても「面白いものを見せてほしい」「絵守未來ならなにかしてくれそう」という
漠然とした期待でした。そんな中で「絵師さんとゆっくり話せる機会を作ってくれてありがとう」という意見が少なくない数ありました。
なるほどと。
それからの絵守未來は「ファンが期待するおもしろそうなものやこと」を中心にツイッター運営をしていきます。同時に「イラストイベント」という名目で「絵師さんとファンが集えるオフ会」を何度も開催していきます。当時の絵守未來は正直イベントの企画内容自体はどうでもよくてサイン会を開催するための口実でしかありませんでした。
絵師さんが見つからない問題
そんな活動をしていたところ、いくつかの問題が起こってきました。ツイッターのクセがありすぎたためファンは喜ぶ反面「絵守未來一派には近寄りたくない」と考えるイラストレーターさんが増えてきてました。
気づけばイロモノ扱いされていたのです。(狙ってた説)
そうなるとご依頼をしても無視されたり、お断りされる機会が増えてきました。一時期イラストレーターさんがほぼ固定メンバーだったのはそれが原因なのです。めちゃくちゃご依頼してたのですがお祈りメールばかり届いていたのですね。
#それはそれでとても好評だったので結果オーライです
イラストレーターさんとお仕事をしているのに、一部とはいえ疎まれるような存在になったら本末転倒であることに気づき(遅いよ)、初代中の人が体力的に続けられず、引退するということもあり、結果として「少なくともイラストレーターさんには嫌われない」運用に変更しました。
グッズの品質にこだわりたい問題
創業者の元々の「凝り性」が災いし?大量生産品に我慢ならなくなってきました。当時のグッズ界隈はCMYK印刷が当たり前で、外国産のチープで廉価なグッズがあふれておりました。製造が簡単なので誰でも真似ができてしまうため当然海賊版も多数世に出ていました。安易な大量生産は「誰でも真似ができてしまう」というジレンマを生み出し、グッズ屋同士や良からぬ輩によるパクリパクられの乱世となっていました。私達はその骨肉のリングには上がらず「真似できないものを作ればいいんじゃね」という考えに至り、「結果として」超クオリティのグッズに舵を切ることになります。低品質、低コストな商品を低価格で売り、大量に売ることで「数で薄利をカバーする」モデルではなく、高品質、高コストな商品を高価格で売り、10個売れたらOKなモデルにしました。車で言えばトヨタではなく、フェラーリのような体制なのですが、当時業界にそのようなグッズメーカーはおらず、ぽっかりと席が空いていたので、めちゃくちゃ後発にも関わらずそこのポジションに収まることができました。
デジタルアートはフィジカルアート(手書きの絵)と比較して芸術的価値が低い扱いを受けることが多いです。それもあって、グッズも雑に作ってもいいんじゃね?という空気に支配されている気がします。
これらのグッズを見ていて感じることは、近代になって、急速に芸術作品と商業デザインの境界があいまいになってきたことでした。その違いは何なのでしょう。
一般には、その作品が一点ものなのか、大量に複製されて広められるものなのかという点で区別するのでしょうが、一点ものだからといって、後世に残るほどの芸術性を持った作品だとは限りませんし、複製される印刷物や版画の中にも優れた作品が数多く存在するのはみなさんもご存知の通りです。
また、アカデミーのような権威機関に認められた作品が"芸術作品"で、それからはみだしたものが"大衆作品"とも捉えられるでしょう。見るものに理解しやすいものが"大衆"で、教養がなければ理解できないものが"芸術"だということもできるかもしれません。ただ、ここまでくると、作品の存在意義さえ問われかねません。
私達は美少女イラストを「芸術だ」というつもりはありません。通俗文化の一つだと思います。通俗文化とはスタジオジブリの宮崎駿の造語です。
ここでよく混同されやすい通俗文化と大衆文化の違いを説明しておきます。
「通俗性」(つうぞくせい)と「大衆性」(たいしゅうせい)の間には微妙な違いがあります。両者はしばしば同義語として用いられますが、それぞれに特定のニュアンスがあります。
「通俗文化」とは、情報、教育、芸術などが広範な層にとって理解しやすく、アクセスしやすいことを指します。これは普通の人々がそれらの情報や知識を消費し、理解するための橋渡し役としての役割を果たします。通俗化は、高度な専門知識や難解な情報を一般の人々にとってわかりやすく、利用可能な形に翻訳することを意味します。
一方、「大衆文化」とは、特定のアイデア、製品、またはメディアが大衆、つまり非常に大きな人口層に広く受け入れられていることを示します。これはしばしば大衆文化の一部と見なされ、大衆的なテレビ番組、音楽、映画などを指すことが多いです。これらは広範な視聴者や消費者にアピールするように設計されており、その結果、時として深い内容や複雑さを犠牲にすることがあります。
例えば、あなたが科学の教科書を読んでいて、難しく理解しにくい話題、例えば「量子物理学」に出会ったとします。ここで「通俗性」が重要になります。科学の専門家は、この複雑なトピックを一般の人々、特に中学生が理解できるように説明します。彼らは難しい概念をより簡単な言葉や日常的な比喩で説明し、それを「通俗化」します。このようにして、専門的な知識が広い層の人々にわかりやすくなります。
一方、「大衆性」の例としては、ある歌手が新曲を出したとします。その曲がラジオで頻繁に流れ、みんなが口ずさんでいる場合、その曲は「大衆的」だと言えます。つまり、その曲は多くの人々に受け入れられ、広く人気を持っているのです。
「通俗性」は、特定の難易度のある情報や知識をより広範囲の人々が理解できるようにすること、一方「大衆性」は、あるものがどれほど広い層に受け入れられているかを表すという違いがあります。
美少女イラストは通俗文化であり、その根底には複雑な事象、つまりイラストレーターの魂のリビドー(笑)が込められています。リビドーとは性的欲望または性衝動と訳されます。リビドーは人間に生得的に備わっている衝動の原動力となる本能エネルギーであるため強力です。美少女イラストの魅力はこのリビドーの強さ、エネルギーの強さだと思います。
通俗文化から派生するイラストをじっくり観てたい問題
イベントをしていくうちに、「絵師さんとゆっくり話したい」以外の目的を持つお客様も多数いることがわかってきました。人によっては数十分も眺めてたり、涙を流す方もいます。どうしてでしょうか?当時の私達は「イラストを見るということだけならTwitterのイラストで十分じゃないの?」と思っていました。イラストを美術館のように展示してTwitterの絵となにか違うのか?と思っていました。
その答えは前述の「イラストレーターのリビドー」にあります。現代アーティストの村上隆さんが先日こんなつぶやきをしていました。
つまりこうゆうことです。
「イラストをじっくり見たい」という方は、雑念の少ない絵に集中できる展示会という環境で、大きく印刷されたイラストをじっくり観ることで、スマホの画面では見逃しがちな描き込みも発見することができ、より深くイラストレーターのリビドーにアクセスし、なぜこの絵が完成したかというイラストレーターの脳内のシナプスの接続をトレースし、時には共感し、時には驚愕しているのではないかと思うのです。
このリビドーのトレースを総じて私達は「イラスト体験」と呼んでいます。イラスト体験価値を高めるために、昨今のイベントでは空間展示を通じてイラストレーターのシナプスにアクセスするヒントを提供しています。
まとめ
ここまで読んで、なんとなく理解できた方もできなかった方もいたかもしれませんが、現状の絵守未來をまとめたいと思っています。
これまでの6年間の活動を通じて、わたしたちが新たに立ち上げたブランド「XART」は「唯一無二のイラスト体験」を通じて、「唯一無二のイラストグッズ」を追求するブランドです。絵守未來はそのマスコットキャラクターという位置づけに再定義されています。
以前のようにTwitterが狂ってない、以前のようなアットホームな雰囲気が薄まってきた、という意見を聞くこともあるのですが、これは方針変更というよりもお客様やイラストレーターさんと交流する中で自然発生したアップデートです。目的はイラストレーターの活躍の創造とお客様のイラスト体験を高めていくことです。
最後に、XARTの皆様へのお約束を記載します。
極限への挑戦
私たちは常に極限を追求し、無妥協の素材と技術を使用します。
美少女アートへの専念
美少女アートの可能性を追求し、それを最高の形で表現します。
クリエイターの活躍の場の創造
私たちはクリエイターの才能と情熱を高く評価し、彼らが自分のアートを存分に表現できる場を提供します。
技術革新
最先端のナノテクノロジーや特許技術を活用し、驚きの製品を生み出します。
品質の追求
絶えず品質の向上を追求し、最高品質の製品を提供します。
個性の尊重
私たちは強烈な個性を持つお客様とクリエイターを尊重し、その個性を反映した製品を提供します。
信頼と誠実
全てのお客様、取引先、そしてクリエイターに対し、誠実かつ公正な対応を約束します。
持続可能性
環境に配慮した持続可能な製造プロセスを実現します。
イノベーション
既存の枠を超え、常に新たなアートの表現を追求します。
お客様への約束
お客様の満足を最優先し、最上級のサービスとサポートを提供します。
クリエイターと共に成長
クリエイターと共に進化し、彼らの成長を支えるプラットフォームを提供します。
絶え間ない進化
技術やアートの領域を絶えず拡大し、成長し続けるブランドであることを約束します。
長い文章を最後まで読んでくれてありがとうございます。
堅苦しい話が続いたので、最後に、ビアガーデン?で夏を楽しむアリス社長をお届けします。