【SCP制作裏話】SCP-777-JP裏話 (Pixiv Fanbox)
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めちゃくちゃ作画に気合入りました。
本家記事読んでたら想像以上にスケールでかくて
イマジネーションがもりもり湧きました。
このSCP、ネタ元を知らないと「へー」くらいの感想なのですが、
調べてみるとなかなかヤバいです。
鶴じいさんはおそらく日本神話に登場する〝山幸彦〟です。
別名が火折尊(ほおりのみこと)
初代天皇の祖父にあたります。
「山幸彦と海幸彦」という話に登場し、
おとぎ話「浦島太郎」の元ネタにもなっています。
アポロンとかトールとかとほぼ同格です。
とんでもねーの出た。
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で、SCP-777-JPが言っていることは
日本書紀「山幸彦と海幸彦」のあらすじに似ています。
海の底の〝トコヨの城〟(日本書紀では海神の宮)で姫と恋に落ち、
兄貴(たぶん海幸彦)を倒し〝アキツシマ〟の王になり
姫に再び会いに行く
で、姫が〝やひろわに〟であることにビビって逃げたら
「お前が死んだら迎えに行くわ」
と言われて超怖えーという話ですね。
漫画ではヒントをふんだんに散りばめました。
詳しい人は察せるように頑張りました。
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〝やひろ わに〟(八尋 和邇)は
めちゃくちゃでかい〝わに〟のことです。
わに(和邇)に関しては諸説あり、
サメ説、ウミヘビ説、ワニ説、シャチ説などなど議論されてるようです。
やはり日本書紀に〝やひろ わに〟が真の姿の姫がおり、
その名を〝豊玉姫〟と言います。
サメだったら絶対勝てませんね。だってサメだもん。
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で最後のこれ
亀?と思った人もいると思いますが、
これは浦島太郎の最後「玉手箱を開けた浦島太郎がおじいさんになる」
というのは有名ですが、
昔からいろいろと別の結末が作られているらしいです。
その一つに
「鶴(神)になった浦島太郎が乙姫に会いに行き、
亀(神)になった乙姫と幸せに暮らす」
というものがあります。
もう何でもありですね。
そこからの引用なのかなと思いました。
「鶴は千年、亀は万年」の引用でもありますね。
じゃあそんな感じです!
次回もよろしくお願いします!
また来週!
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おまけのおまけ
「山幸彦と海幸彦」のざっくりあらすじ
何やかんやあって
兄貴の海幸彦の釣り針を失くした山幸彦は、めちゃくちゃに怒られ
ヘコんでいました。
そしたらおじいさん(神)が現れて、何故か舟に乗せてくれました。
そして山幸彦は海の底〝海神の宮〟で豊玉姫と恋に落ちます。
で何やかんやで失くした兄貴の釣り針を見つけて帰ります。
帰ってきた山ちゃんは
何やかんやで海兄ちゃんと喧嘩になりますが、
海にいた時にもらっておいた
〝潮満珠(しおみつたま)〟と〝潮涸珠(しおふるたま)〟
で海兄ちゃんをボコボコにします。
海兄ちゃんを部下にした山ちゃんは〝アキツシマ(日本の本州のこと)〟を
手中に収めます。
そしたら豊玉姫が現れて山ちゃんに妊娠を告げます。理由は知りません。
「小屋で出産するから覗かないでね」
と言って小屋に行きますが、山ちゃんは覗きます。
小屋の中にいたのはあの〝やひろ わに〟でした。
山ちゃんはビビって逃げます。
わに姫様は
「すげー恥ずかしいから帰ります」
と言って子どもを残して帰りました。
山ちゃんは悪いことしたなと思って一句詠み、わに姫に贈りました。
おしまい。
※海に姫を迎えに行く描写は探した限りでは無かったです。