Home Artists Posts Import Register
Join the new SimpleX Chat Group!

Content

SCP-500〝万能薬〟

オブジェクトクラス(収容難易度)・Safe

危険度・〇〇〇〇〇(安全)


 SCP-500は、赤い錠剤です。大きさ、形については記述されていません。

 SCP-500を一錠飲むと、全ての病気が治ります。手の施しようがないくらい進行した病気や、現代医学では不治の病であっても効果があります。病気はSCP-500を飲んで2時間以内で完治します。かかる時間は症状の度合いと、飲んだ人間の体調によって変化します。軽い風邪なら一瞬、末期ガンなら2時間といった具合でしょうか。

 また、特筆事項として、SCPによる特殊な病気にも効果があります。SCP-008〝ゾンビ病〟(※1)のウィルスに感染した患者に使用した結果、完治した記録もあります。文字通り治せない異常は存在しないようです。

上記の特性から非常に汎用性の高い〝万能薬〟として、財団では様々な場面で使用されています。


 当然ここまで有用な薬である事からSCP-500を量産する計画も立てられ、実行されてきました。しかし、現在まで計画は成功していません。

 唯一、SCP-038〝全てが生る木 〟(※2)による劣化品の複製に成功しています。劣化品は、飲んで病気が治る確率が30%まで低下しており、使わないで保存した場合、時間が経つにつれ治る確率がさらに低下します。

補遺:さらに、不治の病の場合は症状の進行は抑えられますが、症状自体は残ります。

 また、SCP-914〝ぜんまい仕掛け〟(※3)にSCP-500を「Fine」設定で改造した結果、新たにSCP-427〝冒涜的なロケット 〟(※4)に変化しました。しかし、これもSCP-500の代用とするには効果は不十分でした。

 以上のように有用でありながら、貴重な存在となっているSCP-500は、厳重な管理の元に収容されています。レベル4以上の職員(※5)にのみ取り扱いが許され、よほどの理由が無い限り使用は認められていません。実験や研究目的でも、重要性が低いと判断されれば容赦なく却下されます。二日酔いを治すなど論外です。

 現在、SCP-500の残りは47錠です。

※1・感染したらゾンビになってしまうウィルスのSCP。感染率、致死率は100%

※2・リンゴの木のSCP。その木に触れたものをほぼ完璧に複製する。

※3・巨大な機械装置のSCP。中にものを入れて設定を入力すると、その設定通りのものに改造する。補足資料

※4・首飾りのSCP。首飾り内部の光に当たると体の異常が治るが、当たりすぎると化け物に変貌する。

※5・主にサイト管理者、警備責任者、機動部隊指揮官など、ほぼそのサイトのトップ

本家

http://ja.scp-wiki.net/scp-500

著者:snorlison

この作品はクリエイティブコモンズ 表示-継承3.0ライセンスの下に提供されています。

Files

Comments

Anonymous

楽しみに待っていた図鑑がキターーーーー。 劣化版で良いのでこの薬がホスィー。 お忙しい中製作お疲れ様でした。

Anonymous

いつも楽しく読ませていただいてます 図鑑をまとめた本みたいなのあったら嬉しいです〜

Anonymous

複製品でも飲み続ければ治る確率は上がるし、変な副作用が発生してないのならかなり有情な方ですよね。4錠飲めば120%ォ!