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SCP-423 〝割り込む登場人物〟

オブジェクトクラス(収容難易度)・Safe

危険度:✖〇〇〇〇(害はないけど一抹の不安あり)

SCP-423は本の中に現れる登場人物です。「フレッド」という名前です。

実際はその物語に存在しないはずの「フレッド」がいつの間にか物語に登場します。

例えば「トム・ソーヤの冒険」の場合、Fredという名前で物語のいくつかの箇所で登場します。

しかしほとんどは主人公たちを遠巻きに眺めているだけで、本筋には絡んできません。

「ハリー・ポッター」の場合、Fredという名の魔法使いで登場し、他の登場人物と名前を間違えられるシーンが挟まれます。

こんな感じで物語に〝割り込む登場人物〟として現れるだけのSCPです。

本の中に現れたSCP-423は基本的に脇役で、物語の大筋に影響はありません。

たぶん「桃太郎」に登場したら「ふれ三郎」みたいな名前で登場して

桃太郎「鬼ヶ島はどっち?」

ふれ三郎「あそこの山を越えた海に行けば見えるよ」

桃太郎「ありがとう、じゃあいこうか」「ワンワン」

みたいなノリだと思います。

名前もその世界観に合わせて変わるそうです。

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ちなみに英語以外の本にも登場することができます。

「我が闘争」というドイツ語の本に登場した時はFriedrich(フリードリヒ)という名前で登場したそうですが、そのセリフには文法的な間違いがかなりありました。

それについてSCP-423は

「うー、こりゃ難しい!」

という感想を残しています。

「オデュッセイア」という点字の本に登場した時は、

「面白い!飽きたら出るね」

と言っています。

お気づきの通り、SCP-423とコミュニケーションも取れます。日記帳にSCP-423が入った場合、それに文字を書き込むことによってSCP-423と会話が可能です。また物語のほかにも、歌詞、電話帳、紙幣、報告書にも入れます。ですが、電子書籍に入ることはできません。

人間に対しては友好的で、収容や実験にも協力的です。

また「解任(おそらく終了処分)されるDクラス職員名簿」に入り込んだ時は「解任」の文字を「解放」に変化させ、

「ねえ、薄情すぎるよ」

と職員にこぼしています。SCP-423は感情があるだけでなく生命の重要性も認識しています。

もしもの時に備え、財団はSCP-423の破壊の手段を用意しています。

本家

http://ja.scp-wiki.net/scp-423

著者:DrEverettMann

この作品はクリエイティブコモンズ 表示-継承3.0ライセンスの下に提供されています。

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