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1月 (Pixiv Fanbox)

Published:

2023-01-23 12:08:44

Edited:

2023-01-23 12:14:05

Imported:

2023-02

Content

1月の絵！ばにばに。

　毎月更新すると宣言していたFANBOXを数ヶ月ぶりに更新いたします…11月27日のCOMITIA142、お疲れさまでした。

　5月コミティアの時よりたくさんの方に来ていただき、とても嬉しかったです。売り子さんお手伝いしてくれてありがとう。頒布物が想定よりも早く売りきれてしまい、来てくださった方全員にお手に取っていただくことができず……すみませんでした。会場限定の配布物はたくさん配ることができたので良かったです。マウスカーソル、ぜひ使ってくださいね。こちらの記事のリンクからDLできます→　https://sssbeean.fanbox.cc/posts/4992488

　今回は『ROOM』という作品集を作りました。制作にあたって、考えたこととかこだわりとか、そういうことを書いていこうかなと思います。内容のネタバレとかはないです。すごく考え抜いて作ったものというわけではないですが、実物だけじゃ伝わらないこともあると思うのでかくぞ！

箱

　一番みんながうおっとなったやつだと思います。素材も形もかなりこだわって、組み立てに膨大な時間をかけ、お届けしています。（50時間くらいかかった……）

　コミティアの申し込みは8月の末くらいにして、その時点で「箱を作ろう」と思っていました。入稿するまでの間、いろんな箱をつついてました。お菓子、電子機器、化粧品、タバコ、美少女ゲームの箱……。商品の箱って、すぐに捨てるしよく見ていなかったのですが、今回を機に発見がいろいろあり、日常の解像度が上がって楽しかったです。製品になっているパッケージはすべて意図があってデザインされているので大変参考になりました。

　箱の板紙にはインバーコートという用紙を選び、マットPP加工を施しました。マットPPってぬるぬるしていて好き。インバーコートは、スウェーデン産の厚物の高級印刷用紙で、有名どころでいうとApple社の製品とかに使われているそうです。言われてみれば……。

　展開図はこんな感じ。スリーブ箱というマッチ箱のようなスライド式の箱を採用しました。

　箱、スリーブ箱の他にもキャラメル箱、地獄底、N式箱など……いろいろな種類があり、種類によって箱の印象が全然違って見えるのが面白い。ピローケースにキーホルダーを入れたらかわいいなと思いました。いつかやりたい！

　物が入る方の箱はフチができるように設計したので、組み立てがより複雑に、めんどくさいことに！サンプルを手に取り、余白がある方が高級感が出ると思ってこの展開図で作ることにしました。

本

　メインコンテンツ（？）、本について！A5サイズの箱に収まるように、変形サイズで作りました（130x130mm）。仕様の関係で無線綴じにできなかったことが心のこり。でもCDのブックレットみたいでかわいいでしょう！

　絵の中の女の子が広い空間で快適に過ごせるように、見ている人が他の子に目移りしないように、見開いたときに1人ずつになるようにレイアウトを考えています。ルームツアーみたいでいいですね。

　部屋の間取りはすべて1から考え、図を作成しました。半端な知識でやるわけにはと思い建築の本を借りたり買ったりしてお勉強しました。こーいう間取り図って平面詳細図っていうらしいですよ。

　過去に6冊くらい同人誌を出しているのですが、ほぼ毎回装丁にこだわりがあります。印刷物のメジャーな用紙だと、コート紙や上質紙等がありますね。自分はデジタルのイラストはPCやスマホで見ればいいと思っているので、せっかく物理媒体にするのなら、用紙にもこだわりをと、自分の絵と相性のいい用紙を選んでいます。

　組長BOOKはファンシーペーパーという特殊紙を多用しています。さらさらとした角砂糖のようなスムースなテクスチャーが触れていて気持ちがいいです。今回は女性的でやさしい手触りにしたく、表紙にはミセスB-Fを、本文には高いコスパを実現するためにAライトスタッフGA-FSを使用しました。（環境にもやさしいんだってー）

　また、お手に取ってくれた方が本を作るときに参考にしてくれたら！と思い今回も奥付に使用した用紙の名前を記載しています。最近自分の知り合いも奥付に載せてくれるようになったのでうれしい～です。ありがたいよね。

　今回は予算と納期の関係で用紙以外に凝ったオプションを加えることができませんでしたがいつか表紙に箔押しとかニス盛りとか……したいな。特殊装丁大好き。