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 人が行き交う煩雑とした夜の繁華街を、月読調は足早に歩いていた。

 スーツ姿の呑んだくれが目立つ繁華街の只中にあって、制服を着た調の姿はよく目立った。幼さを残しつつも、整った顔立ち。すらりと細く伸びる手足。ツインテールにした艶やかな黒髪。あらゆる要素が、男達の視線を集めるには十分だった。


「………………………………」


 そんな視線を全て無視し、調は呼吸荒く繁華街の本通りを抜けた。別に男達の視線が嫌という訳ではない。実際、調は時間がある日には積極的に男を誘い、パパ活や援交といった行為に手を染めることも多い。

 ただ今日はそんな事をしている場合ではないだけ。

 人気のない路地へと入り、電灯が半ば切れかけた立て看板の前で立ち止まる。「アロマエステ」「リンパマッサージ」「女性用」といった言葉が並ぶ、やや怪しげなエステサロンの立て看板だ。

 荒い呼吸を整えてから、調はサロンの扉を押し開けた。


「いらっしゃいませ〜。調さん、19時からのご予約ですね。お待ちしておりました♡」


 狭いエントランスに入るや否や、カウンターの奥に立っていた施術着の男が、揉み手をして調に近づいた。

腹が出て脂ぎった中年男。雰囲気こそ柔和だが、その笑みの奥に隠された下卑な視線を隠しきれていない。


「当店のご利用は八回目になりますね。すっかり常連さんになっていただいて、私嬉しいです♡」


「っ……あ、あまり不用意に近づかないで……」


 男は馴れ馴れしく調に身体を寄せ、ごつごつとした右手で調の尻を撫で回した。当然、スカートの中に手を入れて、である。

 やや大人びた黒のショーツの肌触りを確かめながら、ハリのある臀部の柔らかみを堪能される。こんな直球のセクハラ行為にも、調は強く反抗できず、俯いて黙り込むだけ。頬を赤らめて、ショーツに染み出したマン汁を悟られまいとケツを震わせる。


「それでは早速、問診の方から行っていきましょう。早速ですが、服を全てこちらに脱いでいただけますか♡」


 男が差し出したのは、服を入れるためのバスケットに、薄い安物のタオル一枚。来店するなり服を全て脱げなど、本来あり得ない要求だ。タオルが一枚あったところで恥部を隠し切れるわけもなく、気休めにすらならない。が、調は大人しく従って、制服のボタンに手をかけた。震える手で一枚一枚着衣を脱ぎ、小ぶりな胸を支えるブラを外して、敏感な乳首を覆う絆創膏を剥がす。最後に濡れきったショーツをずり下ろして、調は生まれたままの姿を晒すことになった。

 発育途中の未成熟な状態ながら、男の味を覚えきった色香が漂う艶かしい肢体。そこに可憐な顔立ちまで備えているのだから文句のつけようがない。恥じらいから視線を床に落とし、薄いタオルを必死に掻き抱くその仕草も、ますます男の劣情を誘う。


「ぬ……脱ぎ……ました……っ」


「よろしい。では早速、施術室に参りましょうか♡」



 調が通された先は、質素なベッドが置かれただけの小部屋だった。調は全裸に剥かれたまま、見慣れつつあるベッドに腰掛ける。

 男は当然のように調の隣に座ると、大きなタブレット端末を取り出した。端末の画面には、調の個人情報やこの店を訪れた際の記録が事細かに記されており、それらを確認しながら男は続ける。


「前回のご来店時は一週間前。「乳首性感開発コース」をお受けになられましたね。媚薬オイルと各種調教具により、徹底的に乳首のみを性感帯として開発……デコピン一発でアクメする淫乱突起へと加工させていただく特別コースでしたが……その後、調子はいかがですか?」


 いかがですか、などと分かりきったことを聞く男に、調は無言で睨みをきかせた。

 そんなものは見れば明らかだ。乳首性感開発の名に誤りはなく、たっぷり360分の長時間コースで嬲られ続けた調の乳首は、今やどこに出しても恥ずかしいマゾメス乳首へ改造されてしまった。媚薬の作用によって、美しく小ぶりだった乳首は元の三倍ほどに肥大化し、感度も数十倍まで高められている。引っ掻けばイキ、扱けばイキ、弾くだけでもイキ狂う。あまりにも敏感になりすぎて、絆創膏を貼らなければ、下着との摩擦刺激でまともな生活を送るのも難しいほど。服を脱いだ際に絆創膏で覆っていた事からも、それくらいは分かるだろうに。

 

「ち……乳首は、その……か、感度が良くなりすぎて……お゛ぉほッ!?♡」


 と、調は突然、絞り出すような嬌声をあげて仰け反った。隣に座る男が、肩に回した手で当の乳首をつねりあげたのだ。

 

「申し訳ありません。こんなにでっぷりと肥大化した乳首をぶら下げておいて、いまさらどうかと聞くのもおかしな話でした。一目で加工済みと見て分かる、たいそう下品で無様なマゾメス突起。……この腫れ具合から見るに、施術後も高頻度で弄っておられますね。施術を思い出してのチクニーか、それとも懇意の「パパ」さんたちに可愛がっていただきましたか?」


「う、う゛るざ……お゛おおぉおッ♡ カリカリッ♡ 乳首カリカリやめてっ♡ かんたんにいぐっ♡ ち、ちくびイギするからッ♡ ンぬお゛おおおォォッ♡♡」


「お答えください、調さん。包み隠さず正直に♡」


「ふふふ普段からデカ乳首イジってまずっっ♡ 乳首オナニー気持ち良すぎて止められなくなっでまずっ♡ そ、それに、パパ活させてもらってるおじ様たちにも、こここ好評でッ♡ 毎回のようにいじり倒されて♡ みっともなくオホ声あげて乳アクメさせられてまずッ♡ わたしの乳首っ♡ と、取り返しのつかない雑魚メス乳首に改造していただきありがとうございますッッ♡♡」


「よろしい。術後が順調なようで何よりです」


 たった数十秒の乳首愛撫に屈し、調は涙すら浮かべて赤裸々な告白を強制されてしまう。肥大した乳首を弄り回す手を払いのけるどころか、反論すらもまともにできていない。述べる必要のない感謝の言葉まで吐き出してアクメ泣きするだけでなく、股間からはしょばしょばとマン汁が垂れ流され、早くもシーツを濡らしてしまっている有様である。

 くりくりと調の乳首を摘みながら、男は内心でほくそ笑んだ。一度快楽のスイッチが入ってしまえば、この哀れなマゾガキの脳内は「気持ちいいこと」で一杯になる。何が正しく、何が間違っているのかの判断が覚束なくなる。

 そうして調の脳を蕩けさせ、悪辣なマゾ性癖を植え付けながら徹底的に身体を開発し、壊し、高い施術代を巻き上げる。幾度も繰り返してきたお決まりの流れだ。


「次はどのコースをお受けになりますか? 私のおすすめとしましては、この「特別コース」などオススメです。こちらは乳首、膣、子宮、アナルの感度を一定まで高めたお得意様にしかご紹介しない、特別な……」


「なな、な、なんでもッ♡ いいですからッ♡ もうぞれでいいっ♡ だから乳首っ♡ いっだんっ♡ 乳首カリカリやめでっ♡♡ ち、乳イキとまらなぐなるッ♡♡ っのおおぉッ、た、ちがッ♡ 乳首シコシコはもっどダメっっイグッイグイグイグ♡♡ 乳アクメで頭まっしろんなるッ♡ やめッ♡ やめでくださいっ、ど、どんなコースでも受けますがらぁあッ♡♡」


「ふむ、こちらのコース代金は少々お高く、ざっと100000円からになりますが……」


「わがりましだッ♡ 払う゛っ♡ 払いますッ♡♡ はらゔがら乳首シコシコやべでえええッ♡ あぐめッ♡ 連続アクメ止まらない゛んでずっっ♡♡」


 もはや笑ってしまうほど、男の狙い通りである。かるぅく乳首を引っ掻かれただけで、頭が茹ってしまって理性がトび、十万円という大金すらもホイホイ投げ出して許しを乞う。今や完全に、調は男に都合のいい性奴隷、兼ATMへと加工されてしまっているのである。


「承知いたしました……。それでは準備を行いますので、少々お待ちくださいま、せっ♡」


「ンぬお゛おおおおおおォォォォォォおおおォォォッッ!?♡♡♡」


 ようやっと男は満足し、おまけとばかりに調の敏感乳首を容赦なくデコピンした。

 容赦ない強刺激が叩き込まれ、調は瞳を白黒させて絶頂した。喉からは下品なオホ声をこれでもかと撒き散らし、すらりと伸びた足をピンと伸ばして、触れられてすらいない秘所から潮を噴き散らす。そんな調を放置して、男は準備のためにと奥へ引っ込んでしまった。


(ふー……っ♡ ふー……っ♡ ま、また、あいつの言いなり……っ♡ 最初はサービスだなんて言って数千円だったのに、今じゃ平気な顔して十万円も請求してっ……♡ か、かっ、完全に、カモ……いいようにお金を引き出せるATM女だと思われてるっ……♡ どんなに気持ちよくされても、しっかりしなくちゃ……お金を搾り取られるだけじゃなく、またひどい目に遭わされる……っ♡)


 デコピン乳アクメによる快楽が引くのを待ちながら、調は悔しさと後悔に歯を食いしばった。これでは、いつものお決まりパターンだ。性感帯を責められ、頭をトロトロにさせられた挙句、受けたくもない施術と高額な金額を押し付けられる。だが、快楽をエサに金を巻き上げられている、カモにされていると理性では分かっているのに、快楽を求める本能は一向にブレーキをかけてくれないのだ。


(ううう……だめだって、分かっているのに……っ♡)


 調は身を焦がすような敗北の陶酔から意識を逸らすため、傍に置かれたタブレットの画面を見つめた。そこにはどうやら、自分に関する情報が記録されているらしい。氏名や年齢といった欄に続く記載情報を見て、調は目を丸くした。


(う、そ……こんなの、こんなのって……ッ♡♡)


 愕然としながら、記載された情報を目で追っていく。

 乳首感度:A→S。膣感度:A。ポルチオ感度:S。アナル感度:B。媚薬中毒。潮吹き癖。おもらし癖。貢ぎ癖。土下座好き。天然パイパン。男性崇拝。マゾヒスト嗜好(悪化済み)……。

 事細かに己のパーソナルデータを記された、まさに生き恥カルテ。

 赤面しながら画面をスクロールすると、記録と称して同意なく撮影された、数々の写真や動画が目に留まった。震える指で、添付された動画ファイルを再生してみると──、


『おお゛おおおおッッ♡ らめッ♡ ダメッッ♡ ち、ちくびだけでっ♡ 32かいめのアクメぐるっッ♡ おお゛ォォォォォォおおんッッ♡♡ イグっ♡ ちくびでイッグ♡ イグイグイグイグイグイグッッ♡♡』

『ぐんお゛ォォォォおおおお゛おお♡♡ びッ♡ 媚薬ゼリーアナルからひり出してイグッッ♡ ケツから全部出しますッッ♡ ふごッ♡ ふぎぃい゛いぃッ♡♡ アナル灼げる゛ッッ♡ ケツの穴ぶっごわれでイグイグイグイグイグイグッッ♡』

『許ッ♡ 許しでッッ♡♡ もうイギだぐないっ♡ こわれッ♡ 赤ちゃんの部屋きもぢよすぎでごわれる♡♡♡ ポルチオマッサージでぐるうううッ♡♡ 子宮おがじくなる♡♡ んお゛おおおおおおおおおおおっ♡♡』


 途端に端末から鳴り響く、アヘ声オホ声のコレクション。この店で自分がいかに無様を晒し、快楽狂いの雌便器へと加工されてきたかの記録が、余す事なく再生された。

 それを見るや否や、さっきまでの敗北感や決意は何処へやら、勝手に発情して指がクリトリスをコすり始める。


(こ、この映像ファイル全部やばい……♡ 乳首開発コースを受けた時の映像撮られてたんだ……♡ ぽ、ポルチオ開発コースの時の映像まで……コース中断を懇願してるのに無視されて、子宮どつかれて連続気絶アクメ……み、惨めすぎるっ……♡ うわ、こっちはアナル開発コースで媚薬ゼリー排泄した時……このせいで、未だにおトイレのたびにケツアクメするようになって……♡ だめ、自分の無様アクメ集オカズにマゾオナニーきもちいいっ…だ♡ ど、どうしよう、お金を払ったらこのファイル貰えるかな……♡ っあ……違う……♡ 猿みたいにオナってる場合じゃない……♡ お金、用意しておかないと……っ♡)


 バスケットに入れた制服の中から財布を取り出し、10枚もの万札を取り出して握りしめる。

 街で慣れないパパ活や援交を繰り返してかき集めた、なけなしの十万円。この費用を作るために、調は何人もの見知らぬ男に抱かれ、開発されきった身体を好き勝手に弄ばれ、大変な苦労を払ってきたのだ。この10枚の紙きれには、調の汗と愛液が染み付いていると言っても過言ではない。


「それでは準備できましたので、先にお支払いの方をお願いします〜♡」


「は……はい……ッ♡ コース代金、きっちりお支払いします……♡ ふぅっ、ふぅぅ〜……ッ♡」


 男が戻ってくると同時に差し出したトレイに、調は握り締めた十万円を乗せた。ただのオイルエステにしては、あまりに法外な金額である。それも正規のエステではなく、セクハラ三昧を尽くされるだけの違法エステ。一度足を踏み入れれば最後、とことん恥をかかされ、無様を晒し、快楽地獄に叩き落とされることが目に見えているというのに。


「それでは、ご用意できましたので初めていきますね〜♡ 今回のコースでは、諸々オプションがついております。一つ目が「生き恥固め」……とっても無様で恥ずかしいポージングで、手足を拘束させて頂くところから始めていきますね〜♡」



「んのほお゛ォォォぉおおぉォォォ……ッッ♡♡」


 一時間後。薄暗い施術室に、獣じみた嬌声が響いていた。

 声の主は、ベッドに仰向けに寝かされた調である。その玉肌にはじっとりと汗が浮かび、塗り込まれた媚薬オイルによってヌラヌラと輝いている。女性の秘部を隠すような服やタオルは一切なく、乳首に陰部、腋までもを完全に晒し、全身をまさぐる男のなすがままになっている。加えて、両手を頭の後ろで組み、股を大きくガニ股に開くよう強制された、恥辱極まる無様ポージング。両手両足はきつく縄で縛られ、身じろぎする余地すら奪われている。


「ほッ♡ ひ♡ ほぉお゛ォ……ぉ、お…………ッッ♡♡ ふうぅーっ♡ ふぅーーっ♡ んぅお゛ぉ……ッ♡♡ ひぎ……ふううぅっ、お゛ぁ……ッッ♡♡」


 コース上の名義でいえば「揉みほぐし」にあたる工程。しかし、そんなものは名ばかりの建前だ。実際には、肌に触れるだけでも灼けそうな特濃媚薬オイルを用いた、徹底的なマゾいじめである。

 首から鎖骨、なだらかな胸部を乳首を掠めるようになぞり、皮膚の薄い脇腹を抜けて、下半身へと男の両手が移る。尻肉を弄ぶように一揉みしてから、特に敏感な腿の付け根のVラインを撫で回し、足へと抜ける。その際、肉厚なマン土手に指を這わせ、屈辱的な「おまんこくぱくぱ」も忘れない。男が手のひらを這わすたびに、塗りたくられる媚薬オイルが調べ皮膚に深く浸透し、いたずらに感度を高めてゆく。

 

「調さん、そろそろ施術開始から一時間が経ちますが……お身体の調子はいかがですか〜?」


 そんな有様で、みっともなく尻を痙攣させる調の後方。施術服を着た中年男は、肉欲を隠そうともしない下品な笑みを浮かべて問いかけた。


「くっ……ふぉお゛ッ……♡ お゛ッお……♡♡ う゛うううううっっ♡ ちがうッ♡ そこじゃなッ……なん……なんっ……でっ……!!♡」


「ん〜? どうされましたか〜?♡」


「なんでっ……イ、イかせてぐれないんです、か……っ♡♡」


 その、浅ましさを隠そうともしない発言に、男は思わず笑いを堪えきれずに噴き出した。

 とはいえ、調の疑問はもっともだ。どんな性感開発コースであれ、開始から一時間も経った頃には媚薬が性感帯に浸透し、阿鼻叫喚のアクメ地獄に堕ちているのが常。実際、今や調の身体は媚薬オイルによって発情を極め、不用意に撫で回せば一瞬でアクメ地獄に連れていかれる有様を晒している。にも関わらず、調はこの施術が始まって以降一度も絶頂を迎えていないのである。


「それはですねぇ……♡ 今回お受けいただいたのが、「永遠絶頂禁止・地獄の寸止め焦らし責めコース」だからでございます♡」


「えっ……!?」


「ご契約内容書はしっかり提示させて頂きましたが……まさか、まさかとは思いますが……読まれずにコースをお受けなさった、なんてことはないですよね〜♡」


 笑い混じりのわざとらしい声に、調は歯噛みして「くぅっ……♡」と声を漏らす。

 なにせ、「特別コース」とだけ聞いて、反射的に飛びついてしまったのは自分なのだ。その中身もロクに確認せず、いつものように、何度も気絶するほどの快楽を与えてもらえると思い込んで。男の罠に嵌ってしまったことを今になって悟るも、もはや遅い。


「こちらのコース内容を、改めて説明いたしますと……」


「ふお゛おおぉおッ!?♡♡ お、おいる、びやくッ……塗るのやめへぇえ゛ぇ……ッ♡♡」


 とうに発情極まった調の身体に、男は再び媚薬オイルを塗り広げ始める。にたにたと笑う男の両手が身体を撫でるたび、撫でられた箇所から脳髄にかけて電流が走る。情けない悲鳴が絞り出されて、まともに喋ることすらままならない。


「こちら、実に240分の長時間コースとなっておりまして……♡ 120分間の揉みほぐしの後、120分のインターバルを挟み、最後の120分で再び揉みほぐし……♡ その間、一度たりともアクメすることはできません♡」

 

「に、にひゃく、よんじゅう……???♡♡」


「併せて、今回はいつもよりも遥かに強力な媚薬を用いております……♡ こうして塗り重ねるだけで、天井知らずに感度が上がってゆく優れもの……♡ 四時間もの時間があれば、全身アクメ寸前の発情豚になるかと思いますが……調さんであれば、ギリギリ正気は保てるかと……♡」


 骨盤全体の形を整えるように揉みほぐされ、あまりのもどかしさに視界が明滅した。

 イケない。どんなに力んでも、四肢をばたつかせても、あと少しのところで絶頂が遠ざかる。こんなもどかしさをあと三時間。休憩も含めれば五時間も続けられるなんて、まともな人間に耐えれるわけがない。

 

「──もっ、も゛ういいですッ♡ コース中断っ♡ 中断しでください゛ッ♡ お金はそのままでいいからっ♡ 無理でずっ♡ 五時間もこんなの耐えられない゛っっ♡♡」


「調さん、もう既にご存知のはずですよ……♡ 当店では、一度施術が始まった場合、途中での取り消しはお断りしております〜♡」


「それならっ♡ イがぜでくださいッ♡ さわってッ♡ 気持ちいいところ触ってッ……へお゛ッ♡ ちち、ちがうッ♡ そこじゃなッ♡ 違うう゛……♡ 乳首とおまんこッ♡ 乳首とおまんこ触っでえ゛ッ……♡」


 男は調の乱れようを見下ろしながら、的確な指さばきで調の性感帯を刺激する。当然、乳首や膣といった性感帯に直接触れることはない。乳輪の周囲を、からかうようにクリクリといじくり回す。決して膣内やクリトリスには触れず、恥骨の周囲をねちっこく揉みしだく。性感帯の周りだけをいたずらに刺激する、徹底した寸止めマッサージに調の悲鳴が止まらない。


「イかせてください、と言われましても、これは規則ですので〜♡ 申し訳ありません、ダメです♡ 変態としか思えない無様なポーズのまま、限界の限界まで発情していきましょうね〜♡」


「なんでッ♡ いやですっ♡ じらされるのいやですっ♡ ごれっ……こ、これいやあ゛ぁぁっ♡ 疼く疼く疼くッッ♡ アクメっ♡ いつもみたいにアクメ漬けにしてッ♡♡♡」


 あまりにもひどすぎる。法外な金額を支払ったのに、お目当てだった「気持ちいい」は与えられず、いじめられ、泣かされ、辱められて、こうして屈服させられる。どれだけ泣いても性感帯に触れてもらえないこの施術は、もはや拷問に等しいと言っていい。


「理不尽ですよね〜♡ 今まで性感帯を徹底的に開発されて、身体中アクメスイッチまみれの変態女にされてしまったのに、今度はどこにも触ってもらえない♡ アクメできない♡ でも、どうしてマン汁の量がさっきより増えているんですか〜?♡」


 シーツに大きなシミを作っているマン汁を、男は肉厚な土手マンをなぞるようにして掬い上げる。敏感な性感帯のギリッギリを掠められ、悶絶して喚き散らす調の目の前に、ねばぁぁ……♡♡と糸を引くマン汁を垂らしてみせた。どろりと白濁し、ねばついて、発情したメスの匂いを撒き散らす交尾期待液。それは残酷な事実を告げられたにも関わらず、先より分泌量を増していた。


「答えは単純、マゾだからです♡ ひどい目に遭わされるの大好きな、性癖拗れきったマゾガキなんですから当然……このように焦らされ虐められて、かえって身体が悦んでしまう♡」


「ちがっ♡♡ 違うう゛♡ よろこんでない゛ッ♡ わだしはマゾなんかじゃない゛ッ♡♡」


「くく……そんな事をいつまで言っていられるか……♡ ほら、太腿ぎゅっぎゅ……恥骨なでなで……あーあー、半分白目まで剥いてガクガクビクビク止まらない……♡ もどかしい、つらい、アクメしたい……でも、絶対触ってあげませんよ〜……♡ ほうら、乳輪をなぞるようにクリクリ……♡ 触ってもらえない乳首がぴくん♡ ぴくん♡」


「うぎゅいいぃいぃぃいッ♡ ぎぎッ♡♡ それや゛めッ♡ やめでぇッ♡♡ きわどいとこばっか責めるのだめへぇッ♡♡ たすげでッ♡♡ これだめッッ♡♡ イギだいイきだいイギッ、ぎぎッ、ぎぎぎぎィッ♡ ふンぎぃいぃ゛いぃいぃいいいいいいいいいッッ♡♡」


 男の言葉に反論したくても、男がそれを許さない。調から考える余地を奪うように、徹底的な焦らし責めを続行。あまりのもどかしさに、思わず腰をカクつかせて必死の交尾おねだりが止まらなくなる。が、両手両足を縛られているせいで、満足に腰を振ることすらできていない。そんな進退極まったマゾガキに、男は更に畳み掛ける。


「そういえば……男性の金玉の臭い、調さん大好きでしたよね〜♡ 濃厚なオス臭を嗅ぐと、身体が勝手に期待してしまう……♡ 折角ですから、調さんのお綺麗なお顔、「金玉置き」に使って差し上げます♡」


「えっ、ちょっ、ちょっと待っ────むぐお゛おおおおおおおォォォおッ!?!?♡ お゛ぅッ!?♡ ふごッご♡ ごごッ♡ むぐお゛ォォォッ!?♡♡」


 いつのまに下を脱いでいたのか、男は大胆にもベッドの上に上がり、あろうことか調の顔上に腰を下ろした。脂ぎった男の睾丸が、美しい調の顔にずしりと乗っかり、蒸れた雄の濃い体臭が嗅覚を支配する。

 途端、散々躾けられている調の身体は、あろうことか「セックスが始まる、気持ち良くしてもらえる」と誤認してしまう。その結果、一切の刺激が与えられない現実に反して、感度と疼きばかりが悪化してゆく。


「うごお゛おおおおおおおおおおおおおおおお♡♡ お゛おおおおおおッ♡ おごお゛おおおおおおおおおおおおおおおおおッッッ♡♡」


 加えて、人間を識別する最も大切な部位である「顔」を、男の睾丸を乗せるクッションに使われるなどという暴挙。植え付けられたマゾ性癖にぶっ刺さり、結果はこの通り。男の尻に顔を潰されたまま、まともな声も発せず大悶絶である。


「どうしてもじれったさが我慢できないなら、チンポをペロペロ♡ して気を紛らわせる程度なら許してあげますよ〜♡ もっともそうしたところで、余計にチンポが欲しくなるだけかと思いますが……♡」


「おふーーーッッ♡ ふごッ♡ ごッ!?♡♡♡」


「ではこの状態のまま、たっぷりと焦らして差し上げますので……♡ 媚薬の疼きとオス臭さのセットで、白痴のマゾ豚ちゃんになりましょうね〜♡」


「ごごごごッッ♡ ふすふす、ふぐうぅッ♡ おおお゛ッ、ふごごッッ♡♡ むごお゛おおおおおおお────────────ッッッ♡♡♡」


 まだまだ時間はたっぷりと残っている。追加の媚薬オイルをなだらかな腹部に垂らされて、調はくぐもった悲鳴を上げて身体をバタつかせた。



「────もう゛ッ♡ ゆるじでぐだざい゛ッッ♡♡」


 施術開始から、果たしてどれほどの時間が経ったのか。

 調はもはや何百回目かも分からない懇願の叫びをあげて、きつく拘束された四肢を無様にバタつかせた。


「ん〜♡ 何かおっしゃいましたか〜?♡」


「さ、さ、さわっでッ♡ もっどさわってぐだざい♡ お願いっ♡ イキたいイキたいイキたいイキたいイキたいッ♡アクメしだいいいいッッ♡♡」


 もはや、男が施術を行うまでもない。数時間をかけて何重にも塗り込まれた特濃媚薬は、時間の経過とともに最高潮の「効き」を発揮していた。全身に余すことなく媚薬が浸透し、ありとあらゆる箇所が刺激を求めて痙攣を繰り返している。極まった今の感度であれば、扇風機の風にあてられただけでも絶頂できるだろう。


「そうですねぇ〜……身体、とっくに取り返しのつかないほどバカになってしまいましたからねぇ……♡」


 本格的に地獄を見せられている調に対し、男は実に他人事といった様子だった。

 ソファに深く腰掛けて、打ち上げられた魚がごとくビチビチと痙攣するベッド上の調を見世物にひと休憩。のんびりとタバコまでふかし始めた男の姿には、とても調の懇願を受け入れる様子はない。もっとも、視界すら不自由な今の調には、そんな事すらも把握できないのだが。


「くるうくるぅくるう狂うぅッ♡ 疼く♡ 子宮疼くッ♡ チンポッッ♡交尾ッ♡セックスッッ♡♡なんでもしますがらっ♡なんでもッ♡ 身体熱いぃ♡イがせでええ────っ♡♡」


 そうと知っても調は喚く。媚薬の疼きに全身を余すことなく炙られながら、必死に喚いて懇願する。だってそれしかできることがない。身体を縄で恥ずかしい体勢に固められ、脳みそは沸騰してまともな思考すらできず、身体中の感度はいたずらに高められたまま。もはや男に慈悲を乞わなければ、叫んでいなければ正気が保てない。


「おねがい゛っ♡ お願いしますからっ♡♡ お慈悲をッ♡ このバカマゾメスガキにお慈悲をくださッ♡ おおおおおおおおッッ♡ 身体の感度バカんなってッ♡ 疼きが止まらないんですうぅッ♡♡」


「それはダメです〜♡ コースはまだ半分ほど残っております。あと30分ほど放置したのち、また二時間の揉みほぐし……今度はさらにエグいアクメ寸止めマッサージに移りますので♡ 絶頂禁止のいじわる施術はまだまだ続きますよ〜♡」


「やだッ♡ だすけでッ♡ たすげえ゛ええぇええッ♡♡」


 もはや頭の中は完全にとろけきって、快楽を得ることしか考えられない。全身の細胞一つ一つが交尾を、男根を、快楽を求めてわなないているのがわかる。

 乳首は愛撫を期待して完全勃起、膣は肉棒を咥え込まんと愛液まみれのほかとろ状態。子宮は完全に受精の用意を終え、精液を受け止めんと準備を終えている。なのに、なのに、何度懇願しても許してもらえない。


「なんでもやり゛ますッッ♡♡ セックスもしまず♡ 便器にもなりますッ♡ なんでもっ、言われたことにはなんでも従いますッッ♡ だ、だからっ、アクメをおねがいじます♡♡ アクメをおねがいしまずッッ♡♡ お慈悲をッ♡ 哀れな発情ガキマンコにアクメのお慈悲をおおぉおッッ♡♡」


 シンフォギア装者として可憐な歌声を奏でる喉を酷使して、下品極まるアクメおねだり。何を差し出してもいいからイカせてほしい。人が出しうる最大限の条件を提示して、男の慈悲を乞い願う。それを聞いて、男は何かを悟ったようにニヤリと笑った。


「──────仕方ないですねぇ♡」


 それは、時間にして三時間ほど、調にとっては永遠に等しく続いた地獄に、ようやく終わりが見えた瞬間だった。


「涙ながらに何時間も懇願されては、無碍にする訳にもいきません♡ そんなにイきたいのであれば、こちらの「アクメオプション」はいかがでしょう♡」


 それはまるで、地獄に垂らされた一本の糸。思わず、調は思考を回すよりも早く飛びついていた。やります、やってください、と大声をあげて、駄々をこねる子供みたいに手足をバタつかせる。

 そんな調を制するように、男は続けて口を開く。


「た、だ、し♡ こちらのオプション、一度の施術にあたり、「10000円」の費用を頂いておりまして……♡ 当然ですが、一度のアクメにつき費用は発生します。調さん、お金の方は大丈夫ですか〜?♡」


「そ、そんな……ッ……♡」


 その法外な制度に、思わず調は愕然とする。ようやく見えたと思われた光明、残念ながらそれは罠。極楽へ導く仏の糸ではなく、より深い地獄へと誘う悪鬼の糸だ。

 それくらいの判断がつくだけの理性は、まだ調にも辛うじて残っていた。茹だった頭で必死に思考を回す。こんな条件を飲んでしまえば、待っているのは確実な破滅。だが、飲まなければ地獄が待っている。


(イキたいッ♡ でもアクメ一回につき一万円なんてあまりにも高すぎる……ッ♡ でもイキたい♡ ダメ、こんなのは罠に決まってる……♡ そもそも貯金はこの男にほとんど絞り尽くされて、口座にも端金しか残っていないのに、でもイキたいッ♡ イキたい♡ イキたい♡ イキたい♡イキたい♡ お金なんて関係ない♡ イキたい♡イキたいイキたいイキたいイキたい思いっきりアクメしだい……ッッ♡♡♡)


 必死に考えを巡らせているつもりだが、その実、脳の半分以上がまともに機能していない。浅ましい性欲にほとんど支配されたトロトロの頭では、その提案を拒否できるわけがなかった。


「わ、わ、わかりましたッ♡ アクメオプションお願いじまずッッ♡ お金なら用意しますがらっ♡ イかぜッ♡ イかせでくだざいいい゛いいっっ♡♡」


 調の縛られた四肢がびくん!と跳ねた。無意識に、土下座の姿勢を取ろうとしたことによる反射運動だ。


「もう無理なんですッ♡♡ じれったいところばっかり触られてッ♡ アクメしだいッ♡ イキだいッ♡」

 

(はい、また一匹ATM加工完了……ほんと、マゾガキはチョロくて助かるわ……♡ ほんの少し焦らしてやれば、口座も貯金も全部貢いで快楽に変換……こりゃ今なら本当に何言っても従うな……♡)

 

 男はこの施術の「本来の目的」が達せられたことを悟り、浮かぶ笑いを噛み殺した。

 焦らし責めコースなどというのは仮の名称。その本来の狙いは、このようにグズグズになった女から徹底的に金銭を搾り取ること。悪辣なマゾ性癖を植え付けられた調にはまんまと、男の予想通りに理性を溶かされ、好きなだけの額を引き出せる人間ATMへと加工された。こうなってしまえば後は簡単。目の前の無様極まるマゾガキをイかせまくり、絞れるだけ絞るだけだ。


「ありがとうございます♡ では、「アクメオプション」始めますね〜♡」

 

「──────お゛へェッッッッッ!?!!?♡♡」


 空気を振るわせんばかりの大声が、狭い施術室に響き渡った。際どい箇所ばかりをいじくり回していた男の手が、ついに乳首に触れたのである。

 ただ、男は両手で左右の乳首を軽くつまんだだけ。たったそれだけの刺激で、調の頭は一瞬にしてスパークした。待ち侘びた快楽に一瞬で頭が沸騰し、眼球は瞼の奥へとひっくり返り、全身がわなないて痙攣する。拘束する生縄をちぎらんばかりの勢いで、体が海老反りに跳ね上がろうとする。


「アクメ一回、堪能していただけましたか♡ では、絶頂禁止の焦らし施術の方に戻らさせて頂きますね〜♡」


「お゛おおおおおおお待っ♡ 待っでッッ♡ も、もう終わりなんていやでずッ♡ ちち、ちょっと触っただけっ、乳首にふれたたけでッ♡♡ 足りない゛ッ♡ うぉお゛おおおまだ乳輪のまわりクリクリやめでッ♡♡ だめッ♡ イったばっかの乳首また疼くッ♡♡ 乳首アクメ足りないいい゛いッ♡」


 再度、男の指がくりくり♡と乳輪の縁をなぞるように動き始める。痛いほどに肥大化した乳首など、最初からなかったかのように。だがそのもどかしい刺激は、ついさっきの乳首アクメの激感を思い返させる。「さっきみたいなアクメ快楽、またいりませんか〜♡」と言外に煽るような指さばきに、調の頭は再び快楽を得ることばかり考えてしまう。


「言いましたよね、アクメオプションはあくまで一度きりの絶頂ですと……♡ もう一度アクメがしたいとなると、また一万円を貢ぎ……いえ、お支払いしていただかなくては……♡」


「はらう゛ッ♡ はらいまずからッッ♡♡」


「はい、ありがとうございます♡ 乳首ぎゅっ♡」


「お゛おおおおおァァァあああああイグイグイグイグイグイグイグッッ♡♡ 乳首つねられただけでイグイグイグ──────────ッッッ♡♡」


 早くも二度目を乞い願い、再び調の全身を待ち侘びたアクメ信号が駆け巡る。

 アクメオプションが解禁されて、まだ一分も経過していない。にも関わらず既に二万円が搾取されていることに、調が気付けるはずもない。


「は〜い、アクメできてよかったですね♡ それでは、また焦らしていきます〜♡」


「やだあ゛あああああッ♡ いやぁあ゛ッ♡ もう一回ッ♡ もういっがい゛イぎたい゛ッ♡♡ またアクメオプションッッ♡ おねがいしまずッッ♡♡」


「はい、三回目♡」


「お゛おおおおォォォおおお乳首イギきだああッ♡ あ、ありがッ♡ ありがとうございまずッッ♡♡ アクメありがとうございますッッ♡♡♡」


 これがこの施術の恐ろしい点だ。一度アクメの悦楽を味わってしまったマゾメスは、もはや自分で自分を止められなくなる。かろうじて残っていた理性は完全に融解し、理性のブレーキが消え失せてしまう。


「四回目は、このソーセージみたいな肥大乳首を引っ張って差し上げますね〜……♡ 親指と人差し指でしっかり摘んで、はい、ゴムみたいにびよ〜ん♡」


「うンぎい゛いいいいいいいいいいいいいいいぃぃッッ♡ ぶっとい開発済み乳首伸ばされてイッグッッッッッ♡ のののの伸びる゛ッ♡♡ ちくびもう伸びきっでるのにまた伸びちゃう゛うううう♡♡ ……あ゛うううッ♡ は、はなざないでええッ♡ ヤダヤダヤダッ♡ も、もう一回……もう一回っ♡」


「では、五回目はビンッビンにフル勃起した皮剥けクリトリスに……デコピン♡」


「はぎゅッッッ!?♡♡ い゛っぎいいいいィィィッッッ♡♡♡」


 金を払う。快楽を得る。また金を払う。快楽を得る。これを何度も何度も繰り返す。

 そのうち、身体が勝手に理解してしまう。「お金を貢ぐ」行為と、「絶頂する」行為の間に紐付きがあると勝手に学習して、その二つを結びつけてしまう。その結果、「お金を搾取されてアクメする」便利な貢ぎマゾ奴隷が完成する。調はまさに、その過程を踏まされている最中と言っていい。


「ぎぃ、いい゛ッ♡ も、もうい゛いですからっ♡ いちいちアクメのたび止まるの、もも、もどかしいッ♡ じ、じ、十回っ♡ 十回ぶんはらいますがらっ、連続でアクメさぜてくだざいい゛いいッッ♡♡」


「十万円は大金ですよ、調さん♡ このコースの施術代と同額です♡ しっかり、冷静な頭で考えてお決めになりましたか〜?♡」


「考えましだッ♡♡ 考えてますッ♡ ずっとイキたいってことばっかり考えてますッ♡♡♡」


「なんも考えてねえだろマゾガキが♡ ……いえ、かしこまりました♡ それでは肥大化しきった下品極まりないメス乳首とクリトリス、指で潰しながらシコシコして差し上げますね〜♡」


「お゛おおおおおおおおぎだあ゛あああああッッ♡ だぶるシコシコきたッ♡♡ 連続アクメキメまずッッ♡ バカマゾJK月読調、卑しくアクメじであたまおかじくなりまずッッ♡♡ ふっ♡ ぎゅ♡ くう゛お゛ォォォォォォォォ────ッッ♡♡♡」


「調さん、子宮の方も疼きませんか〜♡ もし望むのであれば、チンポ挿入も行わせて頂きますが♡」


「子宮もッ♡ は、はい♡ ぽ、ポルチオも疼いてまずッ♡ チンポっ♡ マゾガキマンコにチンポ様挿入お願いしまずっ♡ 絶頂したらお金は払うのでッ♡ 全部払いますから今すぐチンポさまくだざいいッッ♡」


 哀れ、完全に調の理性は崩壊した。

 それからたっぷり数時間、調は数え切れぬほどのアクメの法悦に浸り、その請求額はいたずらに膨らんでゆき──。



 地獄の長時間コースを終えた後。

 つい先ほどまでは悲鳴と懇願、絶叫に満ちていた狭い施術室には、気まずい沈黙が流れていた。


「ふぅ……ぅ……ッ……♡ ぅお゛ッ……♡ ひゅー……ふ、ふ……ッ♡」



 いじめ尽くされた汗だくの身体を折りたたんで、調は男が腰掛けるソファの前で土下座していた。

 散々躾けられた甲斐あって、土下座ばかりは得意のようだ。火照りの残る身体を可能な限り小さく縮こませて、額を床に擦り付ける。


「困りますねぇ〜……♡ 調さんの口座にクレジットカード、全て没収して拝見しましたが……とても額が足りない……♡ これ、どうやって払うおつもりです?♡」


 調が客にも関わらず土下座をしている理由は単純。追加料金の支払いの段になって、まったく残金が足りないことが発覚したからだ。


「今回の施術の追加料金……アクメオプションが346回ぶんですから、合計346万円のお支払いになります。この貯金額では、一割も返せない計算になりますが……?」


 ごり、と男の足裏が調の柔らかな黒髪を踏みしだく。にこやかな顔のまま体重を頭にかけられて、調の股間からぴゅるっ♡とイキ潮が飛んだ。

 詰められているにも関わらず、頭を踏まれて軽イキしてしまう。救いようのないマゾガキの様子に、男の口から溜息が漏れる。


「は……払います……ぜったい……ッ♡ た、たくさん身体を売って、お金を稼ぎます……♡ 毎日援交して、なるべく早くお金を作るので……♡ だ、だからお願い、します……♡ 支払いはもう少し、あとに……ッ♡♡ どうか、どうかっ、ゆるしでくだざい……♡♡」


「なるほど、その下品な身体で稼いで返済すると……♡ ですが、パパ活や援交などというちゃちい稼ぎではどれだけかかるか分かりませんよねェ……♡」


「う゛ううぅ……っ♡」


 現役JK、かつ抜群の美少女である調であれば、性交渉と引き換えに「支援」を行ってくれる男は多いだろう。加えて、隅々まで開発済みの感度抜群オナホボディ。大金と引きさえにしてでも、調を便器にしてハメ潰したいと考える男は多い。

 が、それでは時間がかかりすぎる。唯一の金策をあえなく否定され、媚薬漬けの体を震わせることしかできなくなった哀れなマゾガキに、男はニマニマと笑いながら切り出した。


「実は……当店懇意のアルバイト先がありまして……もし金を作るアテがないのであれば、ご紹介致しますが……♡」


 ある種の救い舟とも言える言葉に、調ははっと顔を上げて男を見上げた。途端、「勝手に顔を上げるなバカマゾ」とすぐに踏み潰され、再び汚い床との熱烈な接吻を強制される。調の頭を丹念に靴底で撫でながら、男は淡々と語りかけた。


「というのも、私の知り合いが経営する会員制SMクラブがありまして……♡ 公には隠れて違法でやっている分、NG無し、暴力強姦薬物なんでもありの過酷な現場ですが……その分、一月でラクに三桁は稼げます♡ 調さんであれば、二ヶ月も住み込みで働けば返済できるかと……♡」


 これも罠だ。さっき調を借金地獄に追い込んだのと同じように、男の言葉は全てが罠。男の提案は調を救うようでありながら、調を常に悪い方へ、より深い地獄へと誘導する。だが他に方法がない。とても返せない300万円という大借金を抱えた今、もはや調に拒否権などない。


「や゛……やらせて、くださいッ……♡♡」


 調は床に唇をつけたまま、絞り出すように呟いた。



「もう一度、この店のルールを説明しておきます。店内では人語禁止、二足歩行禁止、豚耳と鼻フック以外の衣類着用禁止、媚薬ペーストと小便・精液以外の食事禁止、男性へのあらゆる反抗禁止。この店で働く間、いついかなる時もこのルールに従うことになります」


「ぶ、ぶひぶひ……ッ……♡♡」


 それから数時間後。調は身につけていた服も所持品も全て没収され、全裸で怪しげな施設を歩いていた。

 歩いていた、とは言っても二足歩行ではない。調は手足を折りたたんだ状態で固定するボンテージによって、肘と膝による四足歩行を強制されていた。加えて、鼻腔を強制的に歪める鼻フックにピンクの豚耳、ペット用の首輪まで装着させられ、男にリードを引かれてしまっている。まるでペット、いや家畜。いまだ媚薬の疼きを残した身体は、這って進んだ道筋にマン汁の跡をぽたぽたと残してしまう。

 

(いきなりこんな格好なんて……ここは絶対にやばいっ……♡ ふ、ふ、風俗に借金抱えて堕とされるだけでも最悪の展開なのにっ……確実にここはまともじゃない……♡ わ、私のこと、絶対に人間として扱ってくれない……ッ♡)


 列挙されたこの店の「ルール」は、いずれもプレイの域を大幅に逸脱している。その扱いは奴隷、いやそれ以下の豚に対するソレだ。この店では、女を女として、人間を人間として扱うという当たり前のラインすら遵守されない。徹底的に女を飼い慣らし、躾け、男に媚びるだけのチンポ中毒家畜へと調教する。


「お気づきかと思いますが、ここは限られた者しか立ち入れない、秘密の社交場。表の世界の法律や人権があなたを守ることは一切ありません。大人しく、身も心も「豚」になって過ごすことをおすすめします……♡」


「ふご……ッ♡ ぶひ、ぶひッ……う゛うぅ……♡♡」


 薄暗い廊下を抜けて、男は鉄製の扉の前で立ち止まった。門番と思しき屈強な男に何事かを耳打ちし、施錠された扉が開かれる。その途端、


「お゛あ゛ああああああああああああああッッ♡♡」

「ふごッ♡ ふご────ッッ♡ ふごおおッッ♡♡」

「んむう゛ううううぅぅッ♡ むうう゛うぅ♡ うぐう゛うううううううううッ♡♡」

「ぶひい゛いいいィィィッッ♡ ふごッ♡ ぶひッぶひッぶひお゛おおォォッ♡」


 大小様々な絶叫が響き渡って、思わず調は身体を硬直させた。

 分厚い扉の先は、まさしく養豚場の様相を呈していた。同じように手足を地についた四足歩行の女たちが、一列に並ぶ形で鎖に繋がれている。まさしく養豚場。そのいずれもが体を揺すり、股間から愛液を垂れ流して、豚のように吠えては涙を流しているではないか。


「ぶ……ぶひ……ッ……???♡♡♡」


 目の前の光景を、脳がなかなか受け止めてくれない。鼻をつく強烈な臭い。汗と小便と、何よりも強烈なメスの臭気。それにあてられて、調は思わず目を瞬かせた。


「ここが、今日からあなたの過ごす養豚場です……♡ 毎日投与される媚薬の疼きにあてられて、皆さん悶え苦しんでおられるようで……♡」


「ふ、ふご……ッ……♡♡」


「昼にはこうして絶え間ない調教と媚薬責め、そして夜にはお客様のお相手をすることになります♡ 常に限界まで発情を強いておりますので……必然的に、どんな男が相手だろうと、死に物狂いでご奉仕を行うようになる。媚薬の疼きに頭をやられた豚どもが媚びる姿が評判なんですよ♡」


 男の言うことが真実と考えたくなくて、調は意味のない呻き声を漏らした。

 目の前で「飼育」されているのは、もはや女ではない。脳の髄まで媚薬に侵され、考えることをやめたけだものだ。交尾と肉欲しか考えられなくなった白痴だ。これから、そんな集団に自分が加わることになるという現実は、どうあっても受け入れ難い。

 今更になって、調の内心に後悔と恐怖が広がっていく。首輪にリードを付けられて、もはや逃げるなど叶うはずもないのに、どうにかして逃げられないかと──、


「ぷぎょお゛おおおお゛ォォォォォッ!?!!?♡」


 股間を走り抜けた衝撃に、調の頭が一瞬にして茹で上がった。

 悲鳴を上げ、悶絶しながら崩れ落ちる。貫くような衝撃と痛みはどうしてか快楽も生み、潮を噴いてのたうち回る。見れば、何者かの革靴が己の股間にめり込んでいるではないか。そこでようやく、調は自分の股間を誰かに蹴り上げられたのだと悟った。


「こいつが新しく仕入れた豚か。胸はねえがツラは良いし、割と良さげな奴を連れてきたな」


 アクメの衝撃で明滅する視界の中に、自分の股間を蹴り飛ばした男が映った。粗暴さを隠そうともせぬ筋骨隆々の男。タンクトップから覗く両腕はタトゥーで染めあげた、明らかに裏社会の人間である。

 男はマッサージ師と何事かを小声で交わすと、調の首輪を繋ぐリードを受け取り、容赦なく引っ張った。急激な力に首が締まり、「ごぇ♡」とつぶれたカエルのような声をあげながら、調はタトゥー男に追従することを余儀なくされる。


「では、調さん♡ 雌豚養豚場での借金返済、頑張ってくださいね〜♡」


 マッサージ師のそんな声を背中に、調は女達の飼育場の端にある、小さな部屋へと連れてこられた。シャワーと浴槽が完備された、サビとカビだらけの汚い浴室。浴槽の中にはたっぷりと薄ピンクの液体が入っており、ツンと鼻をつく甘い匂いがした。


「まずはこの特濃媚薬風呂に放り込んで立場を解らせる。お前、まだ自分が人間だと思ってんだろ」


「こごッ、ふご……ふ、ふご……ッ……?」


「軽く五時間ほど漬け込んだら、次は研修だ。鞭に蝋燭玩具責め、マンコ蹴りでの潮噴きまで……一から豚の作法を叩き込んでやる。ここに来た以上、人間のままでいれると思うなよ」


「ぶ、ぶ、ぶふっ!?♡ ぶひッ、ぶひぶひ♡ ぶひッ、ぶひぃッ!?♡」


 状況が何もわからないまま、調は男に担ぎ上げられた。視界の先には見るからに効きが良さそうな特濃媚薬風呂が、大口を開けて待ち構えている。ただでさえ過酷な施術を終えて心身ともに限界だというのに、追加で五時間も媚薬の風呂に漬け込まれるなどたまったものではない、というか、完全に「壊れる」。


「ぶひッ♡♡ ぶひッ、ぶ、ぶひひッ────がぼぉッ!?♡♡」


 豚の言葉で懇願が通じるはずもなく、調は容赦なく媚薬風呂に投げ入れられた。飛沫をあげて視界がピンクに染まる。全身を粘性の高い液体が包み込み、ありとあらゆる穴から媚薬が浸透してくる。調は息ができない恐怖から無我夢中で水面から顔を出し、息を整え、そして……、


「────────んぬう゛うう゛ぅお゛おおおおおおお゛おおおおおおおおおお゛おおおおォォォォォォォォォッッ!?!???!♡♡♡♡♡」


 瞬間、調は絶叫していた。薄ピンク色の湯に浸した全身が、猛烈な勢いで疼き出したのだ。さっきまでの施術にも用いられた強烈な媚薬オイル、その原液。それが肌から細胞の合間を縫って神経に至り、全身の快楽中枢を灼いている。あらゆる部位を弱火の炎で炙られているかのような熱、火照り、疼き、痒み。中でも性感帯、乳首やクリトリス、アナルに膣といった部位は一段と酷い。


「まだッ♡ まだこれッ♡ いやだッ♡ いやですッこれッ♡ うお゛おおおおおおおおおおおおおおおッッ♡ 灼げるッッ♡ カラダが灼けるッ♡ ふぎッ♡ ぎぎぎぎぎッッ♡♡」


 ガチガチと歯を噛み鳴らし、気が触れたかと錯覚するほどの勢いで叫びながら、短い手足をバタつかせて悶絶する。今すぐに逃げ出さなくては、人として終わる……そんな直感が脳髄を駆けた。半狂乱の調は浴槽の淵から這いあがろうと身体を引き上げるが、何かに阻まれて動きを止めてしまう。


「ぐえッッ!?♡ おげぇッ♡ な、なにがっ!?♡♡」


 狼狽しながら振り返れば、自分の首輪から伸びたリードの先端が、浴槽の取手に結び付けられているではないか。これではいくら暴れようがすぐに首が締まり、浴槽の淵から這いあがろうとしたところで、強制的に媚薬風呂の中へと引き戻されてしまう。きつく結ばれたリードを解くのは、折り畳まれた手足では不可能だ。バシャバシャと媚薬の飛沫をあげながら、目の前の男に懇願する。


「ぐるううッ♡ こんなのぐるうっ♡ びやくがッ♡ びやくづけになってあたまくるうがらっ♡ お願いしまずっ♡ たすけッ♡ これいやッ♡ びやくぶろいやあ゛ああああああッッ♡」


「おいテメェ! 人語は禁止っつったろうが豚ッ!」


 だが愚かにも、調はすっかりここでの「ルール」を忘れていた。人語は禁止。男性へのあらゆる反抗禁止。

 当然ながら、一度に二つも規則を破った罰は重い。


「────おぇぎ、がぼッ♡ げぼがぼッッ♡ がご、ぼぼぼッ♡ もごお゛おおおおッッ♡♡」


 長い黒髪を引っ掴まれ、媚薬の水面に頭まで容赦なく叩き込まれる。媚薬をたっぷり飲んで窒息の苦しみを味合わせ、顔を上げさせる。三秒待ってから再び沈める。上げる。沈める。容赦なく何度も繰り返して、窒息死する寸前まで追い込むことで、不出来な豚に「躾け」を施す。


「が────ごぇッ♡ げぇ……ッッ♡♡」


 数回その行為を繰り返した後に顔を上げさせると、調は半ば白目を剥いて身体をビクつかせていた。酸欠と身を焼く快楽刺激にあてられて、完全にノびてしまっている。

 そういう時は、やはり胸で揺れる桃色突起が役に立つ。男が太い指でそれらを押し潰すと、調は目を白黒させながら絶叫して意識を取り戻した。乳アクメに叩き起こされ、未だ状況すら飲み込めない哀れな豚に、男はさらに残酷な事実を突きつける。


「五時間と言ったがペナルティだ。十二時間、半日たっぷりそこで炙られとけ」


「ふごッ♡ ぶひい゛いいォォォッッ♡♡ お゛ンぎいききいいいいいいぃいいぃぃいいいッッッ♡♡♡ 」


 絶望の宣告。調の豚声による抗議が意味をなすはずもなく、男は浴室の扉を閉めた。



 数日後。富豪の変態鬼畜たちが集まる会員制クラブに、新たな「豚」が一匹追加される。

 誰もが二度見するような、見目麗しい黒髪の美少女。

 だがその整った美しさに反し、常にマン汁を垂れ流しては尻を振り、積極的に男に跨った。その必死な媚び姿が人気を博し、豚奴隷18号「しらべ」は、多くの男達の寵愛を受けたという。

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Comments

エクァス

この雌豚飼育したいくらいだね!

YUKI

最高ですね、欲を言えば豚奴隷18号の姿をイラストで見たかった事くらいかな?

kurenai

読み応え抜群なうえに内容がドエロすぎて最高でした!! やっぱり調ちゃんには尊厳破壊された無様な雌豚姿がお似合いですね……

あっちゃん

豚奴隷18号のイラストも見たい! 内容は最高でした!