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どうも、マンガ家の山草遊です。

今回は初めてFANBOXをブログとして更新してみます。


内容的にはマンガの描き方ハウツー的なものですので、

特に興味が無い方はブラウザバック推奨です。

エロい話になることも多分ないです。


それと文字描くのには慣れてないので、

読みにくいと思いますがどうかお許しを…。


さて、本題の「30%カメラを引いたらマンガ読み易くなるんじゃ?」の話です。


僕はマンガ家になる前に大学や美術学校でマンガの講師的なお仕事をしていました。

そこで沢山の学生さんのマンガ作品を読んでいてふと…


「この人のマンガは良く描けているけどなんか読みずらいな…」


……と思うことがよくありました。


絵も上手いし、話もよく出来ている、マンガとして成立する要素は全て入っている。

だけど、何故だか読みにくい。何故だろうか?


余談ですが、マンガが読みにくくなるよくある例として

・1ページに絵やコマを詰め込み過ぎてごちゃごちゃしている。

・セリフが多すぎるorセリフがわかりにくい。

・無駄な描き込みが多すぎる。

・キャラクターの描き分けが下手で区別がつかない。

・視点キャラクターが多くて、誰の視点で読めばいいのかわからない。

…などなどがあります。


ですが、これらの条件をクリアしていても何故か読みにくい場合があります。

結論を先に言うと、その原因の多くは『カメラが近すぎる』だったりします。


キャラクターもストーリーもコマ割りや構成もよく出来ているのに、

何故か読みにくくなってしまうマンガはここに原因があることが多いです。


では、例としてちょうどさっき更新用に描いたマンガをあげてみましょう。

(このマンガが面白いかどうかは別の話です。)

(このマンガが面白いかどうかは別の話です。大事なことなので2回言います。)


『ホモセッ〇スで人類を救う2人』※下ネタなので苦手な方は注意。





ううん。酷い。

他人の目を考えずに完全に趣味で描くとこういうマンガになるんですね。

みんなは真似しないようにしましょうね。

これは本当に酷い。


……とまぁ、僕の反省というか駄文は置いておいて、

次は『同じマンガのカメラが近いバージョン』のモノを読んでみてください。

カメラが近い以外、コマ割りやキャラクターなどの要素は先ほどと全て同じです。

んでは。






どうでしょう?

後者の方が読みにくい気がしませんか?

え?違いがわからない?


そ、そうですね…。

正直、僕もこれを書いていて「サンプル作りミスったなァ」と思っています。

むしろこっちの方がそれぞれの絵が大きく見えていい気もしますね。

…うん。

…………………うん。


………………………………………………うん。


……でも!!!!!!


そうなってしまっては話が先に進まないので!!

ここは前提として!!

『後者の方が圧倒的に読みにくい!!』

ということで話を進めましょう!!!!

いいですか!!?いいですね!!?

みなさん覚悟は出来ましたか???


では………


そうなんです!!!!!

同じコマ割り、同じキャラクター、全てが同じ要素でも、

『カメラが近い』だけでこんなにも読み易さに違いが出てくるんですね!!!!

いやー、驚いたナー!!!!


まぁ、ぶっちゃけ言っちゃうとこういうことです。

よく「定期的に俯瞰の絵を入れて状況をわかりやすくしましょう」と言いますよね?

それと同じことです。


マンガを描いている作者としては当然、今描いている物語の内容は知っていますし、

キャラクターに気持ちが入れ込んで姿勢が前のめりになります。

顔のアップとかは描いていて楽しいですし、

出来るだけロングショットの全身が映るポーズとかは描きたくありません。

(個人差があります)


でも、マンガを描き慣れていない作者さんはその気持ちが強すぎて、

『キャラクターにカメラ(画面)が近すぎてしまい、結果読みにくくなる』

ということが多々あります。


それが先ほど言っていた『カメラが近すぎる』問題だったりします。


ではそういう時にどうしたらいいのか?


僕はよく絵を描くときに

『考えている構図よりも30%カメラを引く』

ということを意識しています。


「カメラで30%って単位はどうなんじゃい!?」ってツッコミが聞こえますが、

そこはまぁ、感覚というか…画面占有率というか……そういったものです。

深く考えてはいけません。


もっと簡単に言うと

「思っている以上にロングショットを混ぜた方がいいよ」

くらいの理解でOKです。


迫力のあるアップの画面はみんな描きたいです。

描いていて楽しいですし、やりがいもあります。

逆に全身が映るロングショットは描くのが大変ですし、

パースや位置関係を意識しなくてはいけないので手間がかかります。


だけども、アップを活かすためにはロングが必要なんです。


また、ロングの絵を描くことには別のメリットもあります。

もしもアップの絵をロングに描き直すことになった場合には、

今まで映っていなかった画面の外側を描き足す必要がありますが、

(実際今回のマンガもかなりの部分を後から描き足したので無駄に時間がかかった)

その逆のロング⇒アップの場合には、(デジタル作画に限りますが)

その部分を拡大するだけで済んだりもします。


また、人体などの場合はどこか一か所をアップで描く場合でも、

まずは全身をコマや画面の外にまで描いておくとバランスや重心が取りやすいです。

人間の体って案外と全身を使って動いていますからね。


ええと、何だか物凄く雑な解説になってしまいましたが、言いたいことは以上です。


途中から一気にグダグダになってしまいましたね。

これを書いている僕も辛かったですが、読んでいる貴方はもっと辛かったでしょう。

本当にお疲れ様です。


あ、ちなみに僕はここまで色々と好き勝手言ってきましたが、

「そんなこと言ってるお前はそれが出来ているの?」というツッコミはNGです。

人を責め立てる言葉では世の中は悪くなる一方です。

許し合う寛大な心を持ちましょう。


んでは最後にオマケとして、

逆の『同じマンガのカメラが遠いバージョン』をお見せしましょう!

今までと逆でカメラが遠い以外は(以下略





う~ん、こっちは何だか迫力に欠けますね。

やっぱり何事も適当がいいってことですね。


うん。


それではこんな駄文を最後まで読んでいただきありがとうございました。

(二度とないと思うけど)またいつかブログでお会いしましょう。

うじゃうじゃ。

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