スターウォーズ見た 2つで1つの物語 (Pixiv Fanbox)
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見た!
この記事は
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』
の完全なネタバレがあります。
スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け|映画 | スター・ウォーズ公式 https://starwars.disney.co.jp/movie/skywalker.html
前書き
人間は多感な時期に見たもの・聞いたものを一生好きでいる機能があって、
それは「良い/悪い」の話ではないと思ってるので、
スターウォーズに限らず、長いシリーズのものについて
「どれが一番いい」「どの時期が良かった」って話は出てきません。
あと、
窓はスターウォーズシリーズは1~8とローグワンを見たけど
だいぶザックリ見てるので、
全体を通した整合性や細かい伏線や設定については全然把握してないため
基本的にはエピソード9を見て汲み取れた範囲の話だけをします。
基本的に窓はスターウォーズのことは
「別の宇宙で語り継がれてる神話を人間用の映像に翻訳したもの」
と考えているので、時間や空間など宇宙の成り立ちの根底に関わる物理法則が
観客の宇宙と全然違ってても「まぁそういうもんだし」って考えるタイプなので
その辺りについても触れてません。
回収されてない要素についても特に言及無いです。
本文
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』を見た!
窓はかなり好きな演出や展開や画面構成がいっぱいあって楽しかった!
宇宙船ビュンビュン光線銃ビビビ光線棒ブンブン超巨大艦隊ゴゴゴ!!!
話の内容について
結論から言うと
「2つで1つの物語」だった。
先に窓解釈の大オチを言っちゃうと
「君たちが今まで見ていた『スターウォーズ』は、
アナキン・スカイウォーカーの血族物語だったでしょ?
それは『スターウォーズ』の”半分”で、
実はもう片方、
パルパティーンの血族の物語もあったんだよ!
そしてそれが今、『血と宿命』を超えて一つになりました!」
というのがエピソード9だった。
と思う。
どの段階で最終稿の脚本と設定になったのかわからないんだけど、
今回のEp9はそういう話にまとめたんだな~。
という解釈で見た。
そこから逆算すると
Ep1から繰り返し使われてきた「フォースにバランスをもたらす者」とか
Ep9で出現した「2人で1対のフォース」って概念を
上手く回収してまとめたな~。
って感じだった。
時系列順に見ると
観測された物語の発端は
アナキン・スカイウォーカーで、
ライトサイドとダークサイド、どちらも持った
アナキン・スカイウォーカー=ダース・ヴェイダーの血を受け継いだ
ルークとレイアの双子のフォース
片方はカイロ・レンに薄く受け継がれていたが、
もう片方は血を超えた「縁」でパルパティーンの孫であるレイに薄く受け継がれていた。
ルークの死、レイアの死によって
「2つで1つのフォース」の役割は完全に受け継がれ、
レイとカイロ・レンは命(フォース)を与え合い、1つの体に2つのフォースが混じり合い、
1つの運命として完結したのだ。
という流れだけど、
実は順序が逆で、
もしかすると「フォースのバランス」や「フォースの導き」ていうのは
この一つの結末が先にあり、
タキオンめいて時間と空間をさかのぼりながら分岐していって
「フォースを1つにする」という役割を担った人物が無数に生まれ、
それぞれが時系列を下りながらそれぞれの血や縁によって運命が引かれ合い
絡み合いながら最終的に1つになる。
というものだったのかもしれない。
しらんけど。
以下、このオチに至るまでに
用意された展開や演出の好きなポイントなど。
パルパティーン側のサーガ
思い返せば皇帝パルパティーンは劇場公開最初のEp4でも、9部作の最初であるEp1でも、
最初から「実はシスの最高実力者のパルパティーン」として登場するので、
この人がどんな人で、どういう人生を送ってきたのか、全然知らない。
もしかしたらスピンオフとか別媒体では設定が公開されてるのかもしれないけど、
それはそれとして、Ep9では
「誰も知らないパルパティーン側の物語」
それが存在するという事を知らされて
「うわー!!!そっちも見たい!!!」
ってなっている。
どうする?ルーカス、そっちも9作やる?
レイとカイロ・レンのフォース量子通信
Ep8から印象的に使われ始めた
が今回は「フォースの不思議」を表す演出以上に
物語のテーマに関わる要素になっていて、
より濃く強く使われてて面白かった。
あと単純に「フォース量子通信」が
演出の仕掛けとしてめちゃくちゃ好みで、
「お互いに相手の姿”だけ”が目の前に現れる」
(相手と会話も殺陣もできるが、相手の周囲の状況はわからない)
っていう一種の”フォースのバグ”が
「相手の持ち物をむしり取れる」
「相手が切った壺から流れ出た豆が目の前に現れる」
とだんだん解釈が拡大していき、
追いかけっこ要素の面白さを増加させると同時に
そこに「なぜこの二人はフォースでつながっているのだ?」
って疑問を加速させていて
それが「2人で1つのフォース」という新たな概念を発生させ、
実は最初から9部作の中心を「ルークとレイア」という
「2つで1つのフォース」が貫いていたのだ!
という事にして回収していたのが、良いな~!
ってなった。
レイの正体
たしかEp8の段階で「誰でもない」という1つの決着があって、
あれはあれで新しいスターウォーズ観を予感させる展開だったので好きだったんだけど、
この際それはそれこれはこれ。
今回のEp9では
「スカイウォーカーの血族」の物語と対になるように
実は「パルパティーンの血族」にも、光と闇を行ったり来たりする激動の物語があり、
2つの物語は連星のように引き寄せ合い絡み合い最終的には一つになる宿命だったのだ!
そういう説得力があってよかった。
パルパティーンパワー
これの発覚演出がめちゃくちゃ好きだった。
飛び立った輸送船をフォースで鷲掴みにするレイ!
すでに手の届かない高度の、スラスター全開の輸送船をビタリとつなぎとめておく
圧倒的なフォース容量!
駆けつけたカイロ・レンとのフォース綱引きに全く力負けしないフォース!
ここまでの段階で、レイのフォース適正の凄さは十分語られているのだが、
その由来はEp7,8では語られず、
「レイは一体何者なんだ?」って疑問が物語の牽引力になってて、
ついにこのシーンで
「仲間を攫われた」というピンチから、
何らかのネガティブな感情(怒り?憎しみ?焦り?)が引き金になり、
レイの指から稲妻がズバーーーッッッ!!!
あー!!!これは?!?!見た事あるぞー?!?!(窓から落っこちるメイス・ウィンドゥを思い出す)
ってなる演出で好きだった。
ところで、このシーンの
「上空の輸送船を手で掴むような構図」
あれは漫画度胸星の4次元攻撃の演出に通じる
「構図が距離を無視する」だったのでめちゃくちゃ好き。
クローン技術の扱い
共和国の残党である反乱軍にとって「クローン戦争」と「オーダー66」が
歴史的に強烈なインパクトを残していて
クローン技術自体が「禁忌」「闇の技術」として扱われてるのがわかる描写があって
そういうの、作中の歴史の中の人物の歴史観を感じる描写好き。
クローンパルパティーンのセンス
BLAME!の珪素生物っぽくなってない?
シスのファンクラブ
すき。
とにかくデカい超構造体《メガストラクチャー》
とにかくデカくて最高だった。
無機質な、人気のないメガストラクチャーを見ると
「これ誰がどうやって作ったんだ…?」って考えるのが好きなんだけど
Ep9は「シスファンクラブがメッチャクチャ大量にいる」ってネタバラシがあって笑っちゃった。
おまけ
好きなキャラクターはダースモールです。