イラスト制作過程 (Pixiv Fanbox)
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カラーマッピングによる着色方法のご紹介。
使用ツールはClipPaintEX。
線画
ラスター8bitグレー。
目や頬線など、一部のパーツは別レイヤに分けてます。
マスク領域
ベタ塗りで一枚のレイヤに仮色をおきます。隙間なく埋めます。
ここでデッサンの狂いとか気づいたら直します。
この仮色レイヤを[参照設定]にして、別レイヤからでもマジックワンドで領域取得できるようにしておきます。
グレー着色
グレーで着色します。
使用する色は20%、40%、60%に0%(ハイライト)。全て8bitグレー。
この手法の良いところは黒色でマスク領域を気にせず全部塗れるところです。スポイト作業もいりません。ひたすら黒一色で塗るだけです。
カラーマップ
マスク領域で作った色から選択範囲を作成し、グレーの上にカラーマップを置きます。(レイヤー-新規色調補正レイヤー-グラデーションマップ)
グラデーションマップの基本的な設定例。20%、40%、60%のところにそれぞれ置きたい主要色を設定してます。左右端にはハイライトと黒。
これを各パーツごとに用意します。このmapフォルダは「通過」。でないとマスクが適用されません。
全体のレイヤ構成。上から順に:
「*」線画
「eye」瞳や顔の中身など
「map」フィルタレイヤー群([通過]設定)
「Gray」グレー彩色
「mask」ベタ塗りした仮色レイヤ
「w」ベタ塗りレイヤ
お気に入りのグラデは後から使い回せるように保存しておきます。髪や肌は汎用性高いです。
仕上げ
必要であれば線画に色トレスや全体の色調補正など。
長所と短所
長所:
・着色自体はすごく楽
・カラーマップをいじるだけで色合いを変化させられる。
短所:
・後からデッサンの修正がしにくい。
・細かいパーツまでマップを要求される。
・マップがどこにあるのかわからなくなる。(特にパーツが増えると)
毎回試行錯誤なのでいつもカラーマップなのかと言われればそうでもないのですが、便利な着色方法のひとつだと思います。
細かいテクニックのような詳細はウチよりも上手い方々がたくさん紹介されてるでしょうからそちらを。。
以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。