【レギュラー制作解説】デフォルトブラシだけでOK【クルマ着色メイキング】 (Pixiv Fanbox)

こんにちは、海凪コウです！いつもご支援ありがとうございます。

今回は現在の海凪がやっている車の塗り方について解説していきます。

特別なブラシは使っていないので、すぐ実践いただけるのではと思います！

【はじめに】

車は金属として捉えるのではなく、金属に塗られた塗装皮膜として捉えねばなりません。

これは純粋な金属とはまた異なった微妙に表情を見せるため注意が必要です。

抽象的な表現ですが、"ペンキのように色のついたどろっとした液体"がイメージとして近いかと思います。

また車の置かれている環境（ライティングや時間帯、気候など）にもよって塗装面の表情が大きく変化するため、極めたい方は自動車の動画や写真資料などを多く参照し、どの状況かでどのような変化をするのか確認するのがおすすめです。

では、最もスタンダードな自動車塗りについて解説していきます！

使用ツールはクリップスタジオペイントEXです。

①ベース

この段階ではまだフラットに色分けをしているのみです。

ボディの緑と黒い部分の２枚にレイヤーを分けてます。

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②1影

乗算レイヤーをボディにクリッピングし、影を塗っていきます。影色はほぼグレーを選択してOKです。ここでは微妙に青を混ぜたものを使っています。濃度MAXのペンツールなどで影の形を取ってから、透明色を選択したエアブラシで削っていきます。

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③ライティング

リニアライトレイヤーを同じくボディにクリッピングして明るめの色のエアブラシでふわっと塗っていきます。ここでは白熱灯のような暖色気味の色を選んでいます。エアブラシは基本的に50%ほどの不透明度で少しづつ色を置くのがいいです。

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④２影

別に作った乗算レイヤーをクリッピングし、ボディの最も暗い色部分の色を塗ります。

光に強く遮られる部分で、黒に近い色になります。

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⑤１ハイライト

覆い焼き（発光）レイヤーを使い、弱めのハイライトを描きます。冒頭で「ペンキのように色のついたどろっとした液体」と申し上げたとおり、うにょんとした滑らかな曲線が多いです。

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⑥地面からの反射光

塗装皮膜もそれなりの反射係数を持っているので、周囲の環境の映り込みがあります。

特に地面は自動車に接している部分ですので、地面に光がしっかり当たっている場合はボディ下部にその色が入ります。

ここでは通常レイヤーをクリッピングし、地面の色を拾ってエアブラシでふわっと塗っています。

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⑦２ハイライト

加算（発光レイヤー）をクリッピングし、強めのハイライトを不透明度を70%ほどにしたペンツールで塗っています。照明器具の映り込みなのですが、ここにこういうライトがあって…などと厳密には考えていないです。見栄え重視で結構大体の感覚で入れてます。ガッツリ入れる時もあれば、ほとんど入れない時もあります。

A.ガッツリ入れた時

これは室内ガレージで照明が多そうな感じなので多めに入れています。

B.あまり入れていない時

これは屋外想定なので強いハイライトは少なめです。

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⑧黒い部分の描き込み

この辺りは特に特別な事はせずにひたすら描き込み…という感じです。むしろボディを引き立てるために過剰な描き込みを抑えているまであります。

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⑨仕上げ

クリッピングせずにリニアライトレイヤーを作り、暖色のぼんやりした色をエアブラシで置いています。あまり明るすぎると絵がぼんやりするので、控えめにコントロールしながら色を置きます。これで完成です。

ざっくりではありますが、ぜひ試してみてください！

不明点やご質問などがあればお気軽にメッセージをください。

ありがとうございました。

海凪コウ