資金難で借金に苦しむ没落貴族のヘレフォード家に、救済の手を差し伸べたのは遠い遠戚の貴族。ひとまわりもふたまわりも年上のおじさんが、資金援助の見返りとして求めたのは、妾のごとき性的接待だった。
住み慣れた我が家と、愛する執事を守るため、マヤは悩みながらもその身を差し出す。
幾度かの接待の後、その身に後継ぎが宿された。
貴族に認知してもらい側室として嫁ぐなら、安定した環境で育児を行うことができる。しかしそれはヘレフォード家の消滅、そして何よりも執事とは永遠に結ばれぬ定めを意味していた……
迷いの末、マヤは決断する。