つれづれ　2018/7/31 (Pixiv Fanbox)

京都精華大学の前期授業がおわり、成績もつけ終わりました‥! 京都精華さんには5年くらいお世話になっておりますが、毎週授業になったのは今年からなので、前期だけとはいえやり終えるとなかなか感慨深いものですね。 じつは私、わりと若い頃から「もっと経験積んだら漫画の学校の先生やりたいなー」と密かに思っていたので、今お仕事できてるの実はとてもありがたい。 引き続きちゃんとつづけさせていただけるよう頑張ろうと思います。 ・ ……で、やっている内容は無料記事で描いた通り、だいたいこんな感じ。 https://www.pixiv.net/fanbox/creator/106417/post/1996 私の教えているところは「キャラクターデザインコース」なんで、まあ絵の上手い下手よりも(もちろんそれも大事なんですが)、「キャラクターを依頼通り表現し、かつちゃんと個性的に出来ているか」、というのを重視してます。 キャラクターデザインのお仕事で、自分の好きなようにキャラをデザイン出来るのって正直「自分原作でマンガ描くときくらいじゃないかねぇ…🙄」と思っていまして。 だいたいは依頼主から「こういうキャラを描いてください」という注文をもらって描く事が殆どなんですよね。 「自分の好きなように描ける機会って、意外と少ない」 そして 「頼む人は「絵が描けない人」の場合が多い。」 (勿論描けるときもありますけどね) なので「絵が描けない人の代わりに、自分がその人の欲しいキャラを具現化してあげる」というのがキャラクターデザインの仕事になるわけなんですが、でも絵が描けない人の言うとおり描くと華やかさが足りなかったりするので、「依頼のイメージを壊さない範囲で、そこに作家性(個性)も植え付けてやる」という+αの作業も必要なんですよね。 大学に入学してきたばっかりの学生さんはそのあたりよくわかってない人が多くて「絵を描くのが好きだから、ゲームとかのキャラを描く仕事がしたいなー」くらいの感じで来ます。 なので依頼された体で課題だすと、身動きが取れなくなり意外な難しさに面食らわれますw まあその辺の意識の差は4年間で埋めてくれれば全然いいんで気長に考えているんすけども。 ・ ・ 前置き長くなりましたが、時々勉強熱心な学生さんが「私のキャラ絵を評価してほしい」と作品を見せに来て下さるんですが、意外とこれ、気の利いたことが言えず困ることが多くて。😵💦 結論から言うと 「自由に描いたキャラは上手い下手くらいしか評価出来ない」 ……ってところですかね。 ・ キャラクターデザインというは前述の通り 「より依頼主の理想に近いキャラを」 「依頼の範囲内で魅力あるデザインで作れるか」 ……だと思うので、「自分の好きに描いたキャラ」だと「何の目的で」「どういう層に訴えたいか」という事項がないので、「それが本当にいいキャラクターデザインかどうか」が判断出来ないんですよね。 なので「あー、いいんじゃないかなー。個性もあるよね」というくらいしか言う事が無かったりして、「あーー😵自分、気が利かないなー」と思ってしまいます💦 ・ あと大学生はメディア作品が身近にあるため「二次創作絵を批評してほしい」という人も結構居て、これもちょっと困る感じですね。 やっぱり上記の通り「上手い下手しか評価できない」というか。 二次創作絵はもう完全にデザインが出来上がっているものなので、「キャラクターデザイン」という領域のものではないわけで。 そして見る人間が元々のキャラを知らないと「その絵がちゃんとキャラと合った絵なのかどうか」も判断できない。 二次創作絵って存在目的は「作品ファンだけが喜べばいい」絵、なんですよね。 なので「あー、良い感じで描けているね」というくらいしか言う事なくて困ることが多いです。😵💦 そりゃ言おうと思えば「ここのデッサンが…」とか「ここのパースが…」とか小姑みたいにチクチク言う事は出来るのかもしれないけど「あんまりそういうのやりすぎるもどうかなぁー…」…と思うので。 ・ ……という、もっとできる先生ならこういう時上手いこと言えるんでしょうけど、私はまだ気の利いたことが言えなくて困ることが多いですね💦ううむ……。 というか授業でね良い作品には「うん!いいんじゃない。私好き!」とかしか正直言うこと無かったりしますw まあ特にオチのない話ですみません。 つれづれというかぼやきでした😅